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遊学の道Project2005/7月活動報告

7/9-10

 今回のYMPにはみゅーさんが来ない。果たして大丈夫なのだろうか…。そんな不安を胸に、いつも通りたけうっちゃんと待ち合わせ、現地へと向かう。この度彼女は、ついに地下足袋デビューをする決心をした。一本早い武蔵五日市着で到着すると、山田靴店をめざす。靴屋のおばさんが、‘田中さんの所に行くの?’とすぐに聞いてくるあたり、惣次さんの有名人っぷりを実感した。地下足袋を買い終え、いなげやで弁当を調達し、そこからバスに乗る。後部座席に座り、あたりを見回すが知った顔が見えない。あれー?と思っていると、次のバス停から田辺さんが乗ってくる。カレーの肉を松村精肉店で買ってきたと言う。今回は、かなり食材にこだわり2ランク上のカレーを目指すらしい。バスを降りる時に最前列に真瀬さんを発見、合流してコテージに向かうと塩津さんが待っていた。来るはずの岡田さんは歯痛で来られなくなってしまい、結局初日の活動は、5名により惣次さんの希望で道刈りをする事になった。

 身支度を整えいざ出発。雨上がりの森はいつもより緑が深い。最近パソコン詰めで頭がボーっとしていたのが癒されていくのが、自分でもよくわかる。作業は二手に分かれてすることになったものの、田辺さんが班分け出来ずにもぞもぞしている。塩津さんの‘ピンクチームと青チーム!’の鶴の一声で、ピンクを着ていた田辺さんと私はアサダの眺め路を、青を着ていた塩津さん、真瀬さん、たけうっちゃんはスギのクボ路の道刈に取り掛かる。作業をしながら田辺さんが植物の名前をいろいろと教えてくれたが、すぐに忘れてしまう私。ふと遠くに目をやると、森に靄がかかっていてとても幻想的で、思わず手を止めて感動に浸った。田辺さんとYMPの今後などちょっと真面目な話もしながら進んで行くと、上から青チームの姿が見えて来た。そのまま合流し、ソロの奥路を全員で刈りながら山を降りる。途中から雨が降り出したので、作業もそこそこに切り上げる。

 コテージに戻り、鎌を片付けると、塩津さんは退散。残り4人での夕飯作りが始まる。今日は新しく出来た囲炉裏部屋を使って良いらしい。やった〜!囲炉裏、初体験!材料と道具を‘ケヤキ’から運び込み、カレーと、もやしとトマトのサラダを作る。

 囲炉裏の火を囲んで食べる田辺さんのこだわりカレーは文字通り絶品であった。至福の時を迎えていたまさにその時、玄関で誰かが訪ねる声がした。見知らぬ青年が、コテージに宿泊していた女性に連れられて来ていた。突然の事にあたふたしながら、取りあえず中に入ってもらって事情を聞くと、以前参加した事のある‘高尾さん’を通して申し込みをしていたと言う事らしい。その後、確認メールを受けないまま来てしまったようだ。時刻は6時。この雨の中をなぜかその時間帯に2時間もバスを待っていた根前君という新しい仲間とお酒も加わり、はんぺんとじゃがいもを囲炉裏で焼きながら語り合う。暫くすると会合を終えた惣次さんがデザートを持って登場。惣次さんの長年の夢であったこの囲炉裏部屋誕生のいきさつが、ちょっとした出会いからであった事を聞き、人と人の出会いの大切さを実感する。談笑庵と、惣次さんが思いを込めて命名したその部屋の縁側からは、竹林が眺められ、川のせせらぎが聞こえ、本当に心が和む。気の合う仲間と共にそこで時間を過ごせる自分を心から幸せだと思った。楽しみの後には苦しみありで、まったりと過ごした後の片付けは、かなり辛いものがあった。しかし、ここで手を抜くわけにはいかない。みゅーさんがいないとYMPはだめだ、と言われないようにしなければ。気合を入れ直し、談笑庵をきれいに掃除して、‘ケヤキ’へと退散する。

 寝る準備をしていると、男性陣が何やらもめている。根前君の寝相が相当悪いということで、布団の位置をひとり台所のほうへ移すことに。その後も根前君は‘不眠症だからこんなに早く眠れない’とか、‘雑魚寝をしたことがない’とか、‘騙された’、とかしきりに言っている。一体YMPをどんな風に聞いてきたのだろう?雨足は強くなるばかりで、明日はYMPの今後について語り合うしかない、などと話していたが、次の朝になると晴れていた。やっぱり私は晴れ女なのかもしれない!

 朝食は、キャベツと卵のスープといつもより美味しいパン。昼ごはん用のおにぎりの具も、焼きたらことしゃけフレーク!田辺さんの食へのこだわりがここでも見え隠れする。食事を終えると真瀬さんは、花咲き村の田植えに参加するために引き上げる。後片付けをし、作業に入る準備をしていると、根前君は頭がフラフラするとか言っている。そう言えば、お替わりに立つときも足元がふらついていた。昨晩2時間しか寝ていないらしい。その上、作業用の着替えや靴や軍手も持ってきていない様子。可哀想だが作業を出来るような状態ではないので、帰ってもらうことに。やはり、自主的に何かに参加する以上、それがなんであれ、自分で事前に調べてその場所に必要な準備をして来るべきではないか。一体、彼はYMPに来て何をするつもりだったのだろうかと言う素朴な疑問を胸に、根前君を残して出発する。

 午前中は遊学の森の入り口の前道をかなり丹念に刈り込んだ。今日は惣次さんがそらあけの会を案内するから、印象を良くしておかないと、と言うことらしい。入り口付近は森の玄関であるからと、特に念入りに作業した。途中、そらあけの会の人がやって来る。20人くらい集まっていて、田辺さんが‘なんでうちは3人なのか…’とぼやく。昼食をせせらぎの広場で取ると、午後はアジサイの回廊へ。下刈りに夢中になって進んでいるといつの間にかアジサイの花に囲まれている事に気がつく。なんて綺麗なんだろう。森の緑の中に鮮やか咲くアジサイの群生の中に、私達たった3人。なんて贅沢なんだろう。終わってみると今回のYMPは人数が少なかっが、そのぶん充実感の取り分が多かったように思う。少なくても少ないなりに楽しめるYMP。YMPにはYMPの他の団体にはない良さがあるのではないか…。そんなことを思った今月の活動だった。

(文:山本昌子)

活動写真はこちらから。(撮影:田辺)


公開:2005/08/20

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