会津駒ケ岳(7月下旬)

奥会津、檜枝岐村に座するこの山は標高2132mと福島県第2位の高さを誇る山です。尾瀬の燧ケ岳と共に奥会津の山の中ではポピュラーな存在ではありますが登りははきつく、行動距離、登山口からの比標高差も高いので登るにはそこそこに体力を要する山でもあります。 また、山が深い為、麓からは山全体を見る事が出来ず、山容を確認するには近隣の同じ位の標高を持つ峰々に登らなければなりません。

朝4時に福島市を出発して桧枝岐村の滝沢登山口についたのが8時。高速道路を使わないで一般道だけを走っていったら4時間もかかってしまいました。今回は頂上への最短ルートである滝沢登山口から登ったのですが、ここからでも頂上まで5,8kmあります。更に中門岳まで足を伸ばそうと思うと2,7kmの行動距離が追加されます。それに加えて登山口からの比高差は1200mくらいはあるでしょうか。 

だらしのない私は翌朝3時起床というプランを立てながらも、前の晩、飲むものだけはしっかりと飲んでしまったのが仇となり、登山直前になって下っ腹がゆるみだし、3度もトイレへ駆け込むというコンデションでした。すっきりさせて挑んだはずの山行でしたが、20分も歩くとまたしても腹が痛み出し、それからはかいている汗が運動の為のものか、我慢の為にかく冷や汗かわからないくらい、堪える登山になってしまいました。山頂直下の「駒の小屋」に着いた時は小屋の旧式トイレがすごく有難く感じました。                                

滝沢からの登山道は展望の利かない樹林帯の中を延々と登る苦しい道ですが、ブナの大木を過ぎてダケカンバやコメツガ等の針葉樹林が確認されるようになると駒ケ岳の稜線が樹林の間に見え隠れするようになり、目指す頂上が近いことを感じさせられます。

樹林帯が切れる頃から湿原が広がり始め、伸びやかな風景となります。地塘にはイワイチョウ、草地にはコイワカガミ、ハクサンコザクラ、チングルマ等が咲いていて残雪も多くありました。

宿泊も出来る「駒の小屋」から頂上、更に中門岳までの道は池塘と残雪の点在する木道をのんびりと歩く事が出来ます。周りの山々の風景も素晴らしく、那須連峰、奥日光連山、尾瀬の燧ケ岳と至仏山、平が岳、越後三山、等が確認できました。残雪の向こうに湧く入道雲も素晴らしい夏山を演出していました。

帰りは同じルートをとり、急な斜面を登りの苦しみの仇とばかりに転げるように快適に下り、檜枝岐村の共同浴場、「駒の湯」へ直行しました。風呂上りに冷たいビールを飲みたい欲求にかられたのですが、帰りのドライブ距離の長さを思うとそうもいかず、まじめに素面で運転して帰途につきました。

尾瀬の名峰、燧ケ岳を望む

湿原の妖精、イワイチョウ

頂上から中門岳へ伸びる稜線

夏の雲とオオシラビソの実

    咲いていた花