雁戸岳(8月下旬)
| 観光客で賑わう中央蔵王と違って北蔵王はとても静かな山域です。車でのアプローチだと山形自動車道の笹谷インター(宮城県)か、関沢インター(山形県)で一般道に移り、笹谷峠の細く、曲がりくねった道を県境まで登る事になります。 只現在、宮城県側からの道は途中通行止めになっているようです。
登山口のある県境は南の蔵王連峰と北の二口山塊の境目で広々とした高原状の地形を形成しています。江戸時代、伊達藩と最上藩を結ぶ交通の要所だったのですが厳しい気候条件のもと、可也の難所だったようです。昔の様子をわずかに伝える散策路もあり、歴史を偲びながら登山口周辺を歩いてみるのも良いかもしれません。 登山口から北へ向かえば、山形神室、仙台神室を要する二口山塊、南に向かえば鋭く聳える雁戸岳(1485m)を前衛峰とする蔵王連峰となる道を今回は南へ進路をとりました。 二口山塊へは4年前の秋、素晴らしい快晴の日に輝く紅葉とはるか月山に光る新雪を愛でながら気持ちのよい稜線歩きをした事がありましたが、あの時、対峙して聳える雁戸岳の姿がとても美しく見えて今度はあの山に登ろうとずっと思っていました。 伸びやかな草原の中をしばらく歩くとやがて道はうっそうとした森の中へと入っていきます。登りは極めて緩やかで1時間半くらいは森林浴を楽しみながらの山歩きでした。道脇にはオクモミジハグマの可憐な白が線香花火のように咲いていました。 少しずつ標高を上げるに従ってハクサンフウロやヤマトリカブトなどの花がたくさん咲いていました。 やや、トラバース気味につけられた登山道を登りつめると「蟻の戸渡」と呼ばれる痩せ尾根に飛び出して一気に展望が広がる・・・・はずだったのですがあいにく、稜線はガスが流れていて素晴らしい展望は得られませんでした。 ここからは両側にキレ落ちた崖の上を注意しながら歩く事になるのですが、ウメバチソウ、イワジャシン、イワオトギリなどの花々が美しく咲き乱れ、目を楽しませてくれました。 たどり着いた頂上からも、やはりガスに覆われていて展望は得られず、早々に下山に取り掛かりました。 大きな感動は得られなかったものの、静かな山旅ができた事と綺麗な花々と出会えた事は過ぎ行く2000年の夏の好い思い出となりました。 |
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タカネバラの実 |
ガスが沸き立つ山頂付近 |
この山にも魔の中高年登山軍団は来るのか |