葉山
| 山形県と新潟県に跨る朝日連峰の東端にあるこの山は、戦国時代に登山口の一つである草丘(山形県長井市)と酒田をつなぐために切り開かれた山だと言われています。それは以東岳(1771m)を越える長大な軍用路だったそうです。この豪雪の山岳地帯を越える行軍は可也の熾烈を極めたことでしょう。
本当は山形県飯豊町にある栂峰(1541m)に登るつもりだったのですが、林道がグライドにふさがれていて通行不能だったので急遽長井市まで引き返し、この葉山(1237m)に登りました。白兎登山口というところから登ったのですが、行動距離が約8km、行動時間が4時間、比高差が約900m、しかも上部はサンクラストの急斜面に足をとられながらの体力勝負の登山となりました。まさしく、豪雪の山、侮るべからず! です。 咲いていた花は登山口付近に白花のイカリソウ、タチツボスミレ、ムラサキヤシオやレンゲツツジ等。また、日のあたらない林床からはギンリョウソウの白い胞子(?)がのぞいていました。雑木林の二次林の緑も生えそろっていました。残雪が所々に見られるようになると登山道はショウジョウバカマやイワウチワがいたるところに群生していました。特にイワウチワの群生は見事で泥と雪に足を取られるストレスを随分と解消してくれました。また、ブナの新葉も目を見張るばかりに鮮烈な緑を放ち、素晴らしい季節の到来を告げているようです。 稜線近くになると一面にサンクラストの残雪、ブナの新緑、5月の空、そして眼下には水を張った水田が広がる置賜の里。 などなど、陸奥の山ならではの風景が広がっていました。このような風景を目にする時が、苦労して登り上げてきた者だけに得られる至福の瞬間です。また、頂上からは朝日連峰の盟主、大朝日岳が望まれ、遥か遠くに白い姿を輝かせていました。更に大朝日岳まで足を伸ばすとなると片道10時間歩かなければなりません。 山肌にはアバランチシュート、下部にはデブリ。尾根筋にクラック等、危険な個所も随分あり、この季節、視界の利かない日の登山は可也リスクを伴う山になりそうです。 下山後は飯豊町に戻り、地物の山菜と野菜を買って帰途に着きました。帰ってきたら早速、美味そうな素材で肴を作り酒飲みです。疲れていたのかウィスキー、ボトル半分近く飲んだ頃にはひっくり返っていました。 |
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駆け上がる新緑。陸奥の山のエネルギー |
頂上から望む大朝日岳 |