額取山
| 風の通り道、風と会話のできる山。 そんな言葉がぴったりと当てはまるほど、会津地方との境をなすこの山は年中強風の吹きつける山です。過去、4回登りましたが風のない日は一度もありませんでした。福島県郡山市西部に位置し、1009mの本峰、1056mの大将旗山などを南北3kmに連ね、小さな連山を形成しています。また、万葉の時代や源義家が活躍した平安時代の伝説も数多く残されており、中々ロマンチックな山です。
日本海側と太平洋側を分ける厳しい気候の分水嶺であるためか、最高峰でわずか1000mを超えた程度なのに稜線は森林限界を超え、コルの部分や急斜面にブナの森があるものの、背丈は低く、矮小化しています。また、最も風の強い地帯には階段状地形も見られ、そこに根を張る植物達は地を這うように枝を伸ばしています。今回登ったのは5月初旬でしたが、まだ所々に残雪も見られ、マンサク、カタクリ、アズマイチゲ、ヒメイチゲ、コキンバイなどがやっと咲き出した状態でした。また、東側斜面には小規模ながらもグライド現象が見られ、ブナの木が根こそぎ掘り返されていました。 強風さえ我慢すれば、北に安達太良連峰、川桁山、磐梯山、そして遥か遠くに吾妻連峰。西には猪苗代湖。南に那須連峰。東には安積平野と阿武隈山地の山並みを望みながらのトレッキングを楽しむことができます。只、気象の変化には大変敏感な山なので気象情報には充分注意しなければなりません。 |
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額取山から見る稜線 |
頂上近くにあるケルン。風が強い |
強風を避けるように咲くヒメイチゲ |