鬼面山
| 福島県、安達太良連峰に属するこの山は連峰内でも最北端に座する1481mの岩と潅木に覆われた独特の山容を持つ山です。那須火山帯に属する安達太良連峰は現在も活動を続ける活火山ですが、沖積世前期に活動が始まったとされていて、まず最初に噴煙を上げたのがこの鬼面山だとされています。火口は風化し、ダケカンバや潅木類が生い茂り、噴煙は上げてはいないものの、北側は鋭く切れ落ちる断崖絶壁となっていて、太古の爆裂火口の後を彷彿とさせています。
登山道は西側のなだらかな斜面につけられていて、野地温泉、土湯峠側から登れば1時間あまりで山頂についてしまう中々手軽な山です。また、6月中旬以降になると、野地温泉登山口付近のブナ林、旧土湯峠の草原地帯に咲くハクサンフウロ、コイワカガミ、瓦礫の斜面にはアオノツガザクラ等、他の安達太良連山では見られない花が咲き、目を楽しませてくれます。今回、5月30日に登ったときにはコイワカガミ、バイカオウレン、コキンバイ等の花が咲いていました。頂上にはミズオウも早々と姿を見せていました。 頂上からの眺めは天気がよければ最高で、東南方向にはコルを経て箕輪山が優しく聳え、南には川桁山、そして、西には磐梯山、その麓には小野川湖やひばら湖が光っていました。北西、吾妻連峰の向こう側には飯豊山がいまだに豊富な残雪を白く輝かせていました。北側には蔵王連峰、青麻山など、宮城県南部の山々も確認でき、なんとも素晴らしい眺めでした。 本来、安達太良縦走の通過地点として考えがちですが、この山一つに登るだけでも安達太良の良さは充分堪能できます。また、冬は強い季節風が吹き付けるためか、11月下旬くらいから潅木につく美しい霧氷を見ることが出来ます。土湯登山口付近には素朴な出湯が数ヶ所あり、山登りの後、汗を流すことも出来ます。 |
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野地温泉登山口付近から見る鬼面山 |
鬼面山山頂付近から望む磐梯山 |
登山道にはコイワカガミが咲いていた |