後烏帽子岳(7月中旬)

7月17日、晴れ。本当はこの間登った不忘と登山口を同じくする水引入道に登る予定でした。しかし、水引入道の登山道は雪崩で決壊していて通行止めになっていました。南蔵王の地味な山の情報などTVのニュースやインターネットで流しているわけもなく、はるばる登山口まで行って事の事実を知るという情けないめにあいました。

急遽予定を変更して蔵王町の遠刈田から後烏帽子岳(1681m)に登る事にしました。後烏帽子に登るのは二度目です。一回目は3年前の初冬、素晴らしい晴天の日に登ったのですが、実はその日も北蔵王の雁戸岳に登るつもりだったのですが、林道が積雪の為閉鎖されていた為にやむなく予定を変更して後烏帽子に登りました。つまり、蔵王の山を目指すとき、俺にとって予定変更後のコースになってしまう山なんです。不忘から刈田峠に至る南蔵王縦走コースからも深い谷を挟んで東に外れるこの山はあまり目立たず、「蔵王の裏通り」的な存在なのです。 それだけに訪れる人は本当に少なく、山本来の静かさを持った味わい深い山旅が約束されるエリアです。

登山口は蔵王エコーラインゲート手前から左に折れてスキー場の脇につけられたわき道をしばらく進んだところにあります。ここまではマイカー利用です。登山口からはオオシラビソの森の中をいくつかの沢を渡り、アップダウンを繰り返し進むのですが、この空間がまた外界と隔絶したような素晴らしく静寂に満ち溢れた空間なのです。前回は新雪の降り積もった道を歩き、今回は夏草が茂る中をあるったのですがまったく静かで落ち着いた登山道は随分と心を和ませてくれました。

一時間半ほどそうした山道を歩くと屏風岳への分岐となるろうずめ平という所に出て、其処からが本格的な登りとなります。潅木が優先する登山道からは北に雁戸、熊野岳、西に屏風岳、晴れていればその間に朝日連峰も見る事が出来ます。南には水引入道と不忘山、東には白石市の平野。地味で目立たない山の割には素晴らしい眺めを満喫する事が出来ました。より流れる雲が近くなった頂上から素晴らしい展望を満喫した後は再び元来た道を折り返し、オオシラビソの森の旅人となりました。

 

南蔵王にひっそりと佇む後烏帽子岳

小さな湿原に群生していたサワラン