+mild+

本当のような嘘。嘘のような本当。

 →  old  cat    






さいたま死ですってね。







難解な思考回路など他所へ譲ってしまおう。



   裏技ですか?(美術教師風に)


   ある人から聞いた話。
   飲酒運転、あるじゃないですか。
   あれって見つかるとゴールドに傷がついちゃうじゃないですか。
   そんな方の為に朗報。

   車の中にはアルコール類を何かしら用意しておいて
   わ、ポリスメンだ、と思ってあたふたしてると
   てくてくてく。
   怪しまれて自分の所に颯爽と歩いてきたなら、
   即その場でビールをぐいっ。
   ぷはぁ。
   ってな具合にね、飲んでみましょう。

   い、今飲んだんだよ今飲んだんだよ、って言い訳。


   どうなるかは知りませんけれどね。

   あ、当然飲酒運転は犯罪ですよ。いけませんよ。
   わかってますって。ね。ね。
   尊い命を奪うなんて言語道断なんですよね、確かね。
   車は来る魔、らしいですね。痛いですね。
   小学校の時の校長先生がおっしゃられていたので
   まず間違いはないでしょう。ね。ね。



   こんなキャラはいかがでしょう。





明日からまた新しい世界がはじまる。
いつだって始まっているけれど気がつくのにはちょうどいい機会。
たまには当たり前のことを当たり前に感じてみようか。
案外楽しいかもね。






4.06 朝の日差しを知らないこの頃。

下記へ。

→ copy and original in his case





キミとアタシのそんな関係


 フラれたって言って泣きついてきたからもちろんアタシはいつものようにつ
まらなさそうにキミを嘲る言葉を吐いてまたキミを泣かせたんだ。そりゃそう
だよ、キミの話はいつも同じ。好きな人が出来た、んで今ラブラブなの、でも
ちょっと物足りないんだって言ってそれから2週間くらいたって向こうからフ
ラれる。何度も何度も繰りかえして、キミは学習能力がないのかい? アタシ
には早く恋しなよっていっちょまえなこと言うくせにさ、その前に自分のこと
気にしなよ。騙されて捨てられてそれでも相手を憎めなくて。つくしてつくし
てつくしまくって。悪いけどアタシが一番嫌いなタイプだね。大体さ、キミは
フラれる度にアタシのとこ泣きついてくるけどアタシのとこ来たって何の意味
もないよ? どうせ泣きやんだらまた泣くことになるんだし。それにキミだっ
たらもっと他に話真剣に聞いてくれる人がいるでしょうが。アタシはキミの相
談にきちんと向き合ったことないし、言うことは決まってるし、第一興味がな
い。まあ話のネタとしてはなかなか面白みのある方だけどさ、もうちょっと自
分を大切にしなって、とかそういうこと言う必要もないし。だって今までアタ
シがどんなに警告してもキミは「きっと次はいいことあるんだ」とか自前の論
理で簡潔しちゃって終いにはアタシに「じゃあ明日私がセットしとくから一緒
に行こうね」なんて無理矢理に連れて行こうとするし。アタシはほっといてほ
しいのに。あー、もう泣くのやめなよみっともないからさ。こっちが恥かしい
じゃない。それにさ、泣いたって別に相手がどうこうなるわけじゃないんだし、
無駄だって、ムダムダ。はいはい、ティッシュはここ。



 結局こうやってアタシはキミの面倒見るハメになるんだよね。グチも聞かな
いといけないし。あのさ、いっつも言ってるけどさ、アタシのとこ来ても意味
ないって。ってあーまた泣くー。アタシ何にもまだ言ってないじゃない。確か
にあの男はキミがつくしてたのをいいことに他に何人も女つくってキミをよく
ある「都合のいい女」ってことにして遊びまくってたかもしれないよ。でもさ、
それはキミがそうさせたんだよ。男は浮気するものだから少しくらいは許して
あげないと、なんて余裕ぎみに言ってたからむこうも調子に乗ってクリスマス
は1時間だけとか言い出すようになるんだよ。いちいちアタシに報告してくれ
るのはいいんだけどさ、アタシの方の忠告は聞いてないでしょ、はっきり言っ
て。で、キミはあの男を縛りたくなってそれで相手の方がさめてハイさような
らって感じで。最後の方とかさ、躰だけが目当てってわかってたんでしょ?
だったらさっさと自分の方から別れればいいのに。あー、泣かない泣かない。
キミは別にカラダだけの関係を望んでるわけじゃないんでしょ? でも今まで
と同じだったらそう思われても仕方ないよ。うわっ、マスカラ落ちて顔につい
てるし。早く顔洗ってきなって。洗面所はそこ。タオルは勝手に使っていいか
ら。



 さすがに泣き疲れたよね、あんだけ泣けば。まあ、疲れたんならさっさと寝
な。アタシのベッド使っていいからさ。どうせ明日になったらこれでもかって
ほど元気になってるんだから。言っとくけどこれ以上泣き言は聞かないからね。
アタシだって人の元彼の悪口なんて好き好んで言ってるわけじゃないし、キミ
だってもう泣きたくないでしょ。はいはい、寝る寝る。アルコールも入ってる
からすぐに寝れるでしょ。いい夢見なよ、そうそうシンゴちゃん。わかったわ
かった。おやすみ。アタシも寝るよ。意味不明な寝言聞きたくないしね。うん、
おやすみ。




 キミとアタシの奇妙だけどどこかで繋がっているそんな関係も、なんだかん
だでもう2年か。絶対口には出さないけど一応、感謝してるんだよ。ま、どう
せアタシが何を言ってもキミはキミのままなんだろうけどね。




 ん? まだ起きてたの?



 「私、好きだよ、そういうところ」



 モシモシ? いきなり何を言い出すかと思ったら。おーい………って。






 「んんー」




 寝てんじゃん。









 ま、いいけど。



 キミは幸せそうに夢の中へ。アタシは少しだけ笑顔でキミの隣に。




   部屋の片付けは今日もそのまま。
   そろそろ一ヶ月になります。






モノクロームの世界


 彼の世界には色がない。

 花が咲き、景色を綺麗に縁どっても彼に見えるのはモノクロの世界。黒か白
か。彼にとってはそれが当たり前で、別段気にしたこともない。ただ、時々奇
妙な焦燥感にかられ、今までつくりあげてきたものを壊してしまうだけだ。
 きっかけはいつも些細なこと。いや、本当は彼自身もわかっている。もはや
習性なのだと。例えば子供の頃に砂場でつくったお城は完成した途端に味気な
いものとなり、足で蹴っ飛ばすと異常なほどの快感を得たこと。例えば学生の
頃にはまったプラモデルは最後の部品をつなぎおえたら満足感はすでに消え、
虚しさだけが残りその場で投げ捨ててしまったこと。例えば何年間も付き合っ
ていた彼女がいたのに突然どうでもよくなって周囲から見れば非情だと見られ
るほどにつらくあたり、別れてしまったこと。そう、完成してしまえばもう用
はない。彼には過程が楽しいのであって終わってしまえば何の魅力も感じられ
ない物体と化してしまう。ゆえに彼の世界には色がない。

 淡々と仕事をこなし、会話もそつがなく普通の社員として通っている。そん
な現状は彼にとって決して楽しいとは言えない。何かをつくりあげる事に快楽
を感じる彼は少しだけ苛立ち、それでも仕事だけは無難に終わらせて今日も会
社を後にする。家に到着するなり机の上にあった雑誌を力ずくで破る。表紙に
あるのはつくりあげられた美。彼の目には完成品として映り、出来あがったも
のは全て壊さなくてはならない。自分だけに課せられた使命なのだと彼は思い、
また少しだけ満ちたりた気分になる。

 リリリリリ

 家のインターホンが鳴っている。今までに彼の家を訪れた者は一人しかいな
い。しかしその一人とも彼は縁を切ってしまっていた。思い当たる節がなく、
カチャリと鍵を開ける。
 
 うつむいた女の子。

 彼はよくわからない。少女はとても幼く、幼稚園に行っているくらいの年齢だ
ろうか。春らしい淡いピンクのワンピースを着て彼のドアの前にただずんでいる。
どうしたの、と彼がたずねると少女はおそるおそる視線を上げて「おうちにかえ
れないの」と言い、泣き出してしまった。とりあえず家の中に迎え入れて少女が
泣きやむのを待つことにした。可愛らしい女の子はソファにちょこんと座って近
くにあったティッシュペーパーを次から次へと小さい鼻に持っていく。どうせ家
出でもしてきたのだろうと彼はコップにミルクを入れて少女に差しだす。ひきつ
けを起こしたかのようにしばらく肩をゆすらせていたが、やがて落ちついたのか
ミルクを受け取り「ありがとう」と呟く。
 いつまでも見知らぬ少女を預かっているわけにもいかず、また彼にはそういう
趣味もないので事情を聞くと、その女の子は少し恥かしそうに彼を見つめて言っ
た。
「ママに、パパとあいたいっていったらダメっていわれて、でも、でもどうして
もあいたかったからママにはないしょでいつもママがみてるしゃしんがはいって
るてちょうみて、パパにあいにきたの」
 少しの動揺も見せずに彼は話を聞いている。よく考えてみれば答えは明白だ。
昔別れた彼女、この女の子、そして彼。最後に会ったのはもう何年前だったか。
彼女が彼に何も言わずに消えたのはこういうわけか。怒りや喜びなどは一切感じ
ることがなく、彼を支配するのはたった一つの欲望。
「ママは?」
 にこやかに言って彼は少女の頭を優しく撫でてやる。とてもいとおしそうに。
 少女はううん、と首を振って話そうとはせず、初めて見る父親の顔を嬉しそう
に見つめている。そんな二人の間に流れる空気は柔らかく、澄んだように見える。
少なくとも表面上は。
 彼は何度も何度も少女の髪を撫で、少女は笑顔で応える。その顔は彼の面影が
あり、より一層彼の欲望を拡大させるものとなる。両手を移動させ、そこでくっ
と力を込める。少女は驚いたような表情でいるが大人の力にかなうはずもなく、
必死で手足をバタバタとさせている。思ったよりも小さく柔らかい。罪の意識に
さいなまれることもなく彼は今までに感じたどんな悦びよりも気持ちよさそうに
力を込める。彼の頭の中では目の前にあるのは自らがつくった完成品。完成品は
全て壊さなければならない。それが彼の使命なのだから。


 時が過ぎ、やがて少女が動かなくなった。彼の快感も次第に消え、ソファの後
ろに置いてあった鏡に己の姿が映し出される。


 彼が着ているスーツは灰色。その目の前にある淡く綺麗な色はピンク。灰色に
花をそえるかのように彼の目には映る。モノクロだったはずの世界が突然色めい
て見える。彼は部屋をぐるっと見まわし、やっとその時になって我に返った。



 鏡に映ったのは彼自身の瞳。白と黒。




diary?


何かを表現する人というのはそれがどんな形であれ、美しく目に映るものだ。

ある人は言葉で、ある人は描写で、ある人は身体で、ある人は演技で、
ある人は音楽で、ある人は生活で、ある人は存在で。

口では馬鹿にしながらも本当は羨ましい、妬ましい。それほどに打ち込めるも
のがまだ自分にはないから素晴らしいと思っていても素直に頷けない。ひねく
れた愛情の裏返し。


結局。友達のダンスが面白かったってこと。






毎週日曜君は何見てる? え?ビューティフルライフ見てた? 木村拓哉が泣
いてたの見てもらい泣きしちゃった?
 チッチッチッ 甘い甘い。
真に涙が出てくる番組はそんなもんじゃないよ。ビューティフルライフ略して
ビューラーなんて目じゃないね。本当は僕だけのとっておきにしておきたかっ
たんだけど、みんなにも感動してもらいたくって惜しいけど紹介するよ。
じゃあ来週から早速見てくれるって約束してくれるかな? じゃないと教えら
れないな。一回見れば必ずはまるから。

まずは放送局。日テレ? 違う違う。電波少年じゃないよ。TBS? それも
違う。新しいマークになってよりいっそうグレードアップだけどね。何かが。
フジ? 違います。競馬番組はチェックしてるけどね。ん? テレビ朝日かっ
て? おしいっ。テレビだけなら正解。よし、じゃあ言おう。正解はテレビ東
京。テレ東って言うんだってね。ああ、ちなみに平日の夕方の中途半端な時間
にやってるモーニング娘。のアレなミニドラマっぽいものじゃあないよ。いい
線はついてるんだけどね、ちょっと違う。

次に時間。朝は起きるのつらいからね。夜。しかも御飯時よりちょっと遅め。
あれ? じゃあ浅草橋ヤング洋品店ことアサヤンじゃない、って? ええと、
金さんが出ていた中華戦争時代は大分大分だったけどね。違うんだな。それで
は正しい時間帯。アサヤン、の後。リミットは五分くらい。短い? ところが
どっこい素晴らしいものが凝縮されていてグレードはそんじょそこらの番組と
は比べ物にならないほど凄いね。これぞグッドセンスの集大成。ぐっと群馬の
新鮮野菜ですか? はい? 

最後に番組名。ほんとびっくりだよ。驚愕だよ。あまりの衝撃に盗んだバイク
で走り出しちゃうってベタなネタ言うほど驚くよ。いいかい?

『ドクターT』

………………………
……………………
………………………

きゃー、かっこいい。惚れたね僕。しかも司会は今を時めくあのお方。知的な
イメージで売っててまたあの声がねー、たまらない。かの有名な音楽番組の司
会もやっていた人物。きゃー、い………とと、これ以上は言えないな。後はね、
自分の目で確かめてごらん? その番組は君を新たな世界へと導いてくれるよ。
知識も身につくしね。

それじゃ、またね。僕は近所の防空壕に探検に行くんだ。僕の相棒であるぬい
ぐるみの葉隠れを連れてね。きちんと日曜9時50分すぎから見るんだよ。約束。


ちなみに番組のステキな所のヒント→リアクション「ああっ」




   それならば俺はお前と反対側にいる。
   いつでも戻って来れるように。







いくら願っても。いくら願っても。
絡まった糸は決してほどけることなくがんじがらめに

いくら重ねても。いくら重ねても。
あなたの愛情を感じられることはなく

いくら笑っても。いくら笑っても。
引きつった私の内側がなくなることもなく

いくら繋いでも。いくら繋いでも。
言葉は羅列にすぎず、その意味はあなたに届かない

いくら迷っても。いくら迷っても。
出口は無いと知っていながら必死に光を探し続け

いくら演じても。いくら演じても。
あなたにだけは見抜かれてしまう

いくら紡いでも。いくら紡いでも。
離れていってしまえばそれは別のもの

いくら縛っても。いくら縛っても。
きつくなるのは私のこころの方で

いくら歩いても。いくら歩いても。
向かう先はいつも決まってあの場所へとつづく。




人が重い腰をあげて外に出て、
さあ水遣りをしようとしている矢先に
雨が降ってくるのは新手の嫌がらせですか。
しかもお天気雨。しかも雷つき。しかも強風つき。

オプション付きでちょっとお得だね。やった。



風化


 風が吹いた。僕を通りぬけていった。同時に僕の大事な何かを連れ去ってい
った。僕はただぼんやりとある一点を見続けるしか術がなく、ありもしないも
のを感じていた。僕が忘れてしまったのは一体何なのだろう。考えてみてもち
ろん答えがでるわけでもなく、その問いはまた風に乗って消えてしまう。僕を
通りすぎて何処へ行くのだろう。風になりたくて僕は目を瞑ってみる。感じる
ことが出来るのは耳から聴こえる音と肌で感じる感触と、後は俗に言うこころ
ってやつ。最近はこうやってゆっくりとすることさえなかったから身体が安ら
いでいくのが手に取るようにわかる。誰かに全てをぶちまけてしまえばそれは
それで楽なのかもしれない。けれどそうしてしまうとかえって僕は疲れてしま
うような気がして表情を持たずにここにただずんでいる。関わりあうのが嫌と
いうわけではない。でもどうしようもなく切なくなった時は自然と足がここに
向いて、何かを忘れていって、また何事もなかったようにいつもの僕に戻るん
だ。風が忘れさせてくれる。思い出したくて考えこんだりもするけれど次第に
どうでもよくなってきて考えることも忘れ、身体全体で感じてる。大切だと思
ったことでさえ今の僕には何の意味も持たない。あんなに感動したあの人の言
葉さえ頭の中をすり抜けて行くだけ。こうやって僕はここに来て一日を過ごす。
誰にも邪魔されない唯一の場所。普段僕が僕でいられるのはきっとここがある
から。この時間があるから。僕が今まで泣いたことがないのはこの行為が僕に
とって「泣く」という意味合いを持つからなのだろう。僕の涙は大切だった何
か。今はもう忘れてしまったけれどその時の僕にとっては大事だったこと。

 風が吹く。僕を通りぬけていく。僕の一部も風に乗って何処かへ行く。そこ
は僕の知らない所。知ってはいけない所。だから僕は今日も忘れることができ
る。さあもう時間だ。いつもの僕が戻ってきた。また次にここに来るまでこの
気持ちは忘れておこう。目を開き僕は受け入れる。あらゆるものは感じるので
はなく、ただそこにあるだけのものとなる。



 こうして毎日が過ぎていく。もちろん僕は幸せだ。





   下記へ。

       → 彼女の言霊



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