●溶融固化法

 ジオメルト法ともいう。地中に設置した容器内に汚染土壌を入れて電極を設置する。電極に通電し、発生した高熱(1600〜2000℃)により 土壌を融解し、土壌中のダイオキシン類等の有機化合物を熱分解して二酸化炭素等の安全な物質にする。
 土壌中の水分の蒸発や有機物の熱分解により生じた二酸化炭素などのガスは、溶融される土壌の 上部に設置した覆いにより捕集され、再加熱器に送られて850℃以上の温度で分解処理される。浄化実績としては、5,700pg-TEQ/gのダイオキシン類を含有する土壌を0.027pg-TEQ/gまで浄化した例がある。
実用段階例では、和歌山県橋本市でダイオキシン類汚染土壌の浄化のためにこの処理法が用いられた。



●アルカリ触媒化学分解法

 BCD法ともいう。汚染土壌に安全なアルカリ性試薬(NaHCO3)を添加・混同し、反応器中で350〜400℃で加熱することにより、 土壌中のダイオキシン類の塩素を除去して無毒化する。また、同時に、脱塩素化されなかった極微量のダイオキシン類も土壌から蒸発しガスとして捕集する。
 土壌から分離したダイオキシン類は、冷却によりガスを液化して回収する。 回収した極微量のダイオキシン類はアルカリ性試薬を添加し、300℃以上の条件で無毒化する。浄化実績としては、6,400pg-TEQ/gのダイオキシン類を含有する土壌を12pg-TEQ/gまで浄化した例がある。


●バイオレメディエーション法

 生物的浄化をいう。微生物機能を活用して汚染した環境を修復する技術で、処理コストが低く、経済性に優れている。バイオレメディエーションは微生物の活用法により二つに分類される。 汚染した土壌・地下水に窒素・リン・有機物・空気等を導入し、現場に生息している微生物の浄化活性を高める方法であるバイオオーギュメンテーションと汚染現場に浄化微生物が生息していない場合に培養した浄化微生物を導入して汚染現場を浄化する方法である。 ダイオキシン類を分解する菌には白色腐朽菌(Phanerochaete chrysosporium等)及びバクテリア(Sphingomonas属、Pseudomonas属等)等が知られている。浄化実績としては、30日間の処理により、59pg-TEQ/gのダイオキシン類を含有する飛灰を19pg-TEQ/gまで浄化した例がある。



その他

●超臨界水酸化法

 高温高圧(400℃、25MPa)で超臨界状態の水が持つ、溶解特性と分解特性を利用し、汚染土壌中のダイオキシン類を溶出し、酸化的に分解する。浄化実績としては、5〜12,000pg-TEQ/gのダイオキシン類を含有する土壌を10pg-TEQ/gまで浄化した例がある。



   参考文献
1)99.11.25 ダイオキシン類汚染土壌浄化技術の選定結果について(環境庁報道発表資料より)
2)矢木修身:特集/バイオテクノロジーによる環境浄化 微生物による土壌の浄化,遺伝,51(5),p17-22(1997)


以上の文章はこれらの参考文献から引用しました。もちろんこれらの処理方法でも問題点はあります。