らくだの涙

◎概要

タイトル らくだの涙  原題:The Story of the Weeping Camel
監 督 ビャンバスレン・ダバー(モンゴル)、
ルイジ・ファロルニ(ドイツ)  
製作年:放映時間 製作年:2003、 放映時間:91分
舞台となる国 モンゴル国  Mongolia
 在日大使館のHP
 モンゴル政府観光局 旅のインフォメーション
 外務省ホームページ(各国インデックス・モンゴル)
空間的移動など ほぼ1点型(移動としては子どもが県都に買物に行くシーンがある)
アクティビティの
ポイント
○モンゴルの生活の様子
感想一言 母らくだは初産の時に難産だと子らくだの面倒をみず、乳を飲めない子らくだは死んでしまうことが多いそうだ。それを治す究極の治療法が伝統的な馬頭琴とお母さんの歌。母らくだが涙を流して子らくだに乳を与え始める。これは絶対にやらせではない。
本当に癒されます。もしCDやDVDになったら買って、眠れない夜はこれを聞いて眠りたい。
配給会社 クロックワークス
公式サイト クロックワークスの公式サイト らくだの涙
 注)ストーリーや登場人物などについては、上記の公式サイトかミニパラ を参照してください。

◎アクティビティ

Q1: モンゴルの位置を地図で確かめよう。

A1: 下の地図に周囲の国の名前や、海洋の名称を記入してみよう。

 

Q2: 面積などをモンゴルと日本で比較してみよう。

A2: 比較表を作成してみました。

  モンゴル国 日 本
面積 1567千キロ平米 377千キロ平米
人口 259万人(2003) 1億2765万人(2003)
首都 ウランバートル(64万人、1998年) 東京(区部人口808万人、2003年)
緯度 ウランバートル 北緯47度55分
(稚内より少し北)
札幌 北緯43度03分
東京 北緯35度41分
那覇 北緯26度12分
月平均気温 ウランバートル1月-22.3度
       7月16.9度
東京 1月 5.8度
   7月25.4度
年間降雨量 ウランバートル 281.8mm 東京 1466.7mm
国の周囲 北はロシア、南は中国と接する内陸国。 海に囲まれた島国
国 土 北部・西部の山脈を除くとモンゴル高原で、南部はゴビ砂漠となっている。冬季の半年間は平均気温が零下となるが、夏季はかなりの高温となる。 アジア大陸の東縁の島国
気候は南部が温帯、北部は冷帯
言 語 モンゴル語 日本語
宗 教 チベット仏教(ラマ教) 仏教、神道、キリスト教

Q3: この家族の生活の様子を書きなさい。
A3: 表にまとめてみました。

項目 家族の暮らしの様子
位 置 モンゴル南部のゴビ砂漠。県都への行き来は馬で1日がかり。
周囲の環境 ゴビ砂漠は鳥取砂丘のような全くの砂地ではなく、2〜3m間隔ぐらいに低木が生えている箇所がある。低木は高くても2mぐらいで、風や砂嵐の影響か風下方向にたわんで伸びている。
家族構成 曽祖父母、祖父母、父母、子ども3人
ゲルと呼ばれる独特の家(中国語ではパオ)。円形のテントのような感じで移動生活に適しており、簡単に解体・組み立てができる。中央部にストーブがあって、天井の中央には煙り出しの穴が開いている。夏にはその天窓(直径1mぐらい)を開けて過ごす。
その他に木造の小屋があったが、これは家畜用の雨や砂嵐よけか。
家の周囲 見渡すかぎりの草原。隣の家など見えない。柵があるが、これは家畜を狼などから守るためのものらしい。
土地所有の概念がないそうで、自分の土地に柵をめぐらしてトラブルがおきるなどはないらしい。
家畜 らくだが10頭ぐらい、羊が50頭ぐらいか。その他、馬、やぎ?
子どもの遊び シャガイという羊の骨で作った「おはじき」みたいなもの。
ままごと遊びでは、女の子が商店を開いていて、男の子が買物をしていた。
お風呂 子どもは、ゲルの中でたらいで行水みたいな感じで体を洗っていた。ただし寒そうだ。
なお大人はお風呂に入らないそうで、その代わり小まめに体をタオルでふいて清潔にしているとのこと。乾燥地帯なので、汗がダラダラということがないのだろう。
服装 デールという民族衣装を着ている。女性の和服に似て帯でとめる。男性はソフト帽をかぶっていて、これがデールと良くマッチしている。モンゴルの男性はみなダンディな感じ。
電化製品 電気がきていない(当然、上下水道もない)。移動生活なのだから設置できないのも当然か。
小型のトランジスタラジオがあったが、電池は県都で買う。
テレビなし(ラストシーンで衛星放送のアンテナをつけていたが、おそらく電源用の小型の発電機も買ったのだろう。)
(参考)一部について次の本を参考にしました。
  「モンゴルという国」小沢重男、鯉渕信一著、読売新聞社
Q4: 馬頭琴の演奏者に依頼をするために、子ども2人が県都に住む親戚の家に行きますが、県都の生活の様子を書きなさい。
A4: 電気がきている(高圧電線がある)。家庭のテレビは白黒で、ヨーロッパのアニメをやっていた。
馬ではなく、オートバイが移動手段。
商店街ではアイスクリームの露天などあり。またテレビゲームもある。

Q5 子ども2人は親戚の叔母さんとともに、学校へ馬頭琴の演奏者に依頼をしに行きますが、音楽学校の様子はどうでしたか。
A5:

音楽教室は4部屋あり、3部屋はクラッシク音楽(バイオリンなど)のを練習をしていた。一番奥がモンゴルの伝統音楽の部屋で、馬頭琴などの練習をしていた。
かつては近くの村には必ず馬頭琴の名手がいたそうだが、近年は隣国の旧ソ連の影響で、クラシック音楽が盛んになり、伝統音楽である馬頭琴の演奏者は少なくなっているようだ。

Q6: 難産の影響で子育てをしなかった母らくだは、馬頭琴と歌による伝統的な音楽治療によって涙を流し始め、子らくだに乳を与えるようになった。
近年日本では子育てに悩む母親などが多く、乳幼児への虐待などの問題も表面化している。こうした子育ての問題について、この映画から考えたことを考えを述べよ。

A6: (ひとつの例として)
動物は本能から子どもを育てると言われるが、それは観察に基づいたものではないことが、らくだの例で分る。
子育てを母性本能だとか、親の義務だとかで強制すると、かえって親がストレスを感じてしまうケースが多い。親が子育てにストレスを感じないように、また身近に相談できる人がいないならば、地方自治体が相談窓口を設けるなど、様々な支援策が必要である。特に人間の場合は、他の動物に比べて子育て期間が長い(中学卒業までとしても15年間)ので、動物よりもはるかにストレスがかかる期間が長いのだから、なおさらである。

Q7: ラストシーンで、子どもにテレビをねだられていたテレビを買い、パラボラアンテナを立てていた。こうしたテレビの遊牧民への普及は、どのような影響があるだろうか。

A7: (考えてみてください)


2004.09.12 Bunkamura ル・シネマ
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