ゲート・トゥ・ヘブン

◎概要

タイトル ゲート・トゥ・ヘブン  原題:Gate to Heaven
監督・製作年 ファイト・ヘルマー   製作年:2003
放映時間など 90分
舞台となる国 ドイツ連邦共和国   Fedral Republic of Germany
 在日本大使館のHP
 外務省ホームページ(各国インデックス・ドイツ)
空間的移動など 一点型:フランクフルト国際空港内  
アクティビティの
ポイント
○ドイツの不法入国者・滞在者問題
○入国管理のあり方と国際化
○国際空港のもつ交流機能
感想一言 国際空港の明と暗、その暗の部分で働く不法滞在者の恋を見守る様々な国籍の労働者たち。なんとアナーキーで魅力的な設定なんだろうと期待しすぎてしまったけど、ヨーロッパ風に洗練されたインド舞踊やアフリカの音楽など含めて十分楽しい映画です。難をいえば、「明」の映像は洗練され洒落ているが、「暗」の映像が難しかったのか明るすぎて、映像の明暗のコントラストがなかったこと。
監督はハリウッド進出を目論んでいるのか、全て英語での会話で進められ、後半はインディー・ジョーンズもどきの逃走劇に。インド人の女性がとてもキュート。
配給会社 アルシネテランの公式サイト
公式サイト アルシネテランの公式サイト (トップページから選択できます)
 注)ストーリーや登場人物などについては、上記の公式サイトかミニパラ を参照してください。

◎アクティビティ

Q1: ドイツの位置を地図で確かめよう。

A1: 下の地図に周囲の国の名前や、海洋の名称を記入してみよう。

 

Q2: 面積などをドイツと日本で比較してみよう。

A2: 比較表を作成してみました。

  ドイツ 日 本
面積 357千キロ平米 377千キロ平米
人口 8248万人(2003) 1億2765万人(2003)
首都 ベルリン(339万人)(1999) 東京(区部人口808万人、2003年)
緯度 ベルリン 北緯52度28分
(札幌よりもかなり北)
札幌 北緯43度03分
東京 北緯35度41分
那覇 北緯26度12分
月平均気温 ベルリン 1月 0.8度
     7月19.2度
東京 1月 5.8度
   7月25.4度
年間降雨量 ベルリン 601mm 東京 1466.7mm
国の周囲 東部はポーランド、チェコ、南部はオーストリア、スイス、西部はオランダ、ベルギー、ルクセンブルグ、フランスと接し、北部は北海に面する。 海に囲まれた島国
国 土 ヨーロッパ中央部に位置し、北部は北ドイツ平原、中央部は丘陵、南部はアルプスの山岳地帯。 アジア大陸の東縁の島国
気候は南部が温帯、北部は冷帯
言 語 ドイツ語 日本語
宗 教 キリスト教(プロテシタント・カトリック) 仏教、神道、キリスト教

Q3: ロシア人のアレクセイは不法入国者、インド人のニーシャの息子は亡命者(難民)である。亡命者(難民)と不法入国者の違いは何か。
A3:

(法律上の定義・国際法及び国内法がよく分からず、推測の部分が多い)
正規の入国者は、出身国のパスポートなどを持って入国する国の税関などで所定の手続きを経た者である。アレクセイの場合は入国するための書類等が不足して、税関の審査をパスできず入国できなかった。
亡命者は、政治的な理由などで出身国で暮らすことができず、他国で生活する人々。難民は、戦災・震災などで居住地に居られず、他の国へ来た人々。受け入れ側の国によって亡命・難民認定の難易度が異なるようで、日本では基本的に亡命・難民は認めない。ドイツでは比較的容易に亡命・難民を受け入れているようだ。

          難民への対応の比較

  ドイツ(ヨーロッパ諸国など) 日 本
難民の考え方 近年では、戦争や政争、飢饉や災害、大規模開発などで「移動を強いられた人々」(複合難民)として、なるべく救済する方針のようだ。

難民、避難民、流民、移民の入国を一切拒んできた。また難民認定は法務大臣の裁量によるもので、亡命もなるべく認めない方針のようだ。

難民対応の実態 社会主義体制の崩壊により東欧からの大量の経済難民の入国などが発生し、難しい対応が迫られている。
例えば1992年にドイツに数万人のルーマニアからのジプシー(ロマ)の入国があったが、ドイツ政府はこれを経済難民とみなして強制送還し、議論を呼んだ。

経済難民とともに、単純労働者の入国を認めていないので、観光などの短期滞在や研修・学校への留学を名目として入国し、そのまま就労する不法就労や、短期滞在の期限がきても出国しない不法残留も多い。もちろん見つかれば本国へ強制送還される。
難民審査について 弁護士立会いのもので行う。ニーシャの息子5才にも弁護士がついた。息子は「亡命」と叫んで難民として認定された。
弁護士・通訳の立会いを認めていない。


Q4: この映画に出てくる空港労働者の出身国は、ロシア、インド、クロアチア、モンゴル、アフリカ諸国などである。ドイツにおける外国人労働者の状況について述べよ。

A4: 旧西ドイツでは、近年の急速な経済成長に伴い慢性的な労働力不足となっていて、トルコなどの国から外国人労働者を受け入れてきた。さらに東欧の社会主義国の体制崩壊に伴い、東欧諸国からも外国人労働者が大量流入している。

Q5

フランクフルト国際空港から発着する便は、何カ国ぐらいあるか。

A5:

(どう調べてよいか分らず。ただしヨーロッパ各国に加えて、中近東、アジアなど相当な国の数になりそう。)

Q6: この映画の出演者は、みなドイツ人であっても英語を話している。これはなぜか。

A6:

アメリカでの上映を前提として作られた映画と思われる。映画の市場としてはアメリカが最も大きいので、そこで上映されると採算性があがる。

Q7: 日本人旅行者だけは日本語を話している。アフリカ人から木彫りの人形を買う場面で、40代ぐらいの男性が「キボリ、キボリ」、20代の女性が「チョーカワイイ」と言う。この場面から、ドイツ人が日本人についてどのような印象を持っているか考えなさい。

A7:

会社などの団体で行動していて、英語や現地の言葉が話せず、日本語を使いたがるなどのイメージで、笑いを取ろうとしている。
アメリカでの上映を前提としている映画と思われるので、アメリカでも同様に笑いがとれると考えているのだろう。


Q8: アレクセイはニーシャとともに空港を抜け出すことに成功する。しかし、これでハッピーエンドだろうか。これからアレクセイが直面するであろう問題点をあげなさい。

A8:

アレクセイは不法入国者であるため、警察に見つかればロシアに強制送還される。
ただしヨーロッパでは家庭を持って生活している不法滞在者は、その生活権を重視して強制送還させない国もあるという(日本では、必ず本国へ強制送還させる)。



2004.08.20 シアター・イメージフォーラム(渋谷)
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