クスノキの匂い、ジャスミンの香り

◎概要

タイトル クスノキの匂い、ジャスミンの香り  原題:
監 督 バフマン・ファルマナーラ(イラン)  
製作年:放映時間 製作年:2003年   放映時間:93分
舞台となる国 イランイスラム共和国  Islamic Republic of Iran
 在日大使館のHP
 外務省ホームページ(各国インデックス・イラン)
空間的移動など 1点型:テヘラン市内
アクティビティの
ポイント
○イラン(テヘラン市内)の様子(丹下健三が都市計画をした)
感想一言 この映画の中で、クスノキは死、ジャスミンは誕生を暗示している。つまり、生と死をテーマにした映画。所々にクローズアップをいれるなど、心の奥底をのぞくような映像。非常に内省的なテーマで、意外な感じだった。
またイランの上流階層はかなり洋風化していて、主人公も「ありがとう」を「メルシー」と言っている。

配給会社 なし(在日大使館のフィルムだった、パルテノン多摩を参照)
公式サイト なし(パルテノン多摩を参照)
 注)ストーリーや登場人物などについては、上記の公式サイトかミニパラ を参照してください。

◎アクティビティ

Q1: イランの位置を地図で確かめよう。

A1: 下の地図に周囲の国の名前や、海洋の名称を記入してみよう。

 

Q2: 面積などをイランと日本で比較してみよう。

A2: 比較表を作成してみました。

  イランイスラム共和国 日 本
面積 1648千キロ平米 377千キロ平米
人口 6892万人(2003) 1億2765万人(2003)
首都 テヘラン(704万人、1998年) 東京(区部人口808万人、2003年)
緯度 テヘラン 北緯35度41分
(東京と全く同じ緯度)
札幌 北緯43度03分
東京 北緯35度41分
那覇 北緯26度12分
月平均気温 テヘラン   1月 2.8度
       7月30.7度
東京 1月 5.8度
   7月25.4度
年間降雨量 テヘラン 219.2mm 東京 1466.7mm
国の周囲 北はカスピ海沿岸でアルメニア、アゼルバイジャン、トクルメニスタン、西はトルコ、イラクと接し、南はペルシャ湾とインド洋に臨む。東はアフガニスタン、パキスタンと接している。 海に囲まれた島国
国 土 北部・南部は山地で森林が多いが、その他は大半が砂漠で乾燥気候。北部のカスピ海沿岸は地中海性気候である。 アジア大陸の東縁の島国
気候は南部が温帯、北部は冷帯
言 語 ペルシャ語(公用語)、英語・フランス語・トルコ語も通用 日本語
宗 教 イスラム教(シーア派)98%、その他ゾロアスター教が少数 仏教、神道、キリスト教

Q3: 主人公の生活の様子を書きなさい。
A3: 表にまとめてみました。

項目 様子
職業 映画監督だが、当局からの許可が得られないなどで、20年間映画を撮っていない。他の監督の映画のプロデュースなどをしている。
久しぶりにドキュメンタリー映画を撮り始める。日本からの依頼で、イランのお葬式について。テーマには不満はあるが、なにしろ20年振りの映画なので喜んでいる。
海外で事業をしている友人の留守宅(豪邸)を借りている。丘陵の中腹にあり、勾配屋根の2階建て。(鉄筋)コンクリート造り。眺めがよく、庭には大きな池(ハスが植えてあった)がある。
友人の弁護士の自宅はもっと豪邸。ペルシャ絨毯、凝ったつくりの椅子や机などの家具。日本だったら、並みの金持ちでも揃えられないと思う。
家族構成 男性の使用人と2人暮らし。妻とは死別。娘は嫁いでいる。
母親は痴呆症で生家で暮らしている。この家も古いが大きな家。
服装 登場する男性のほとんどは洋服。
女性はブルカ。黒っぽいものが多い。
都市整備の状況 テヘランは計画都市らしく、非常に清潔な感じがする都市だ。緑も多いし、道路も広い。公園墓地も美しい。
お墓 石碑を地面に埋めて平らにしてある(日本や欧米のような立体的な墓碑ではない)。
1人1区画で、主人公は亡くなった妻の隣の区画を買っていた。ただし2段式のものもあり、この場合は1区画に2人となる。

Q4: 主人公の職業は映画監督であるが、なぜ20年間も映画を撮れなかったのか。

A4: イランでは映画の検閲が厳しく、政府からいちいち撮影許可や映写許可などを取らないと、映画がつくれないらしい。近年はだいぶ規制が緩くなってきているようだが、政治色の強いものはだめ。そのため子どもを主人公にした映画が多いらしい。
こんな制約があっても、世界的に水準の高い映画を量産しているのだから驚く。

Q5: お葬式はどんな様子でしたか。
A5: 日本の葬式と似ていると思った。
小さなホールに白い祭壇をつくり、故人の写真を置く。横には生花やお盆の時の灯篭みたいなものを並べる。祭壇の正面に向かって、親族などがパイプ椅子に整然と腰掛る。
また祭壇の脇にイスラム教の司祭が立ち、数人の音楽隊が控える。


■その他

 日本人はすぐに「すいません」などと謝るが、イラン人は絶対に謝らない。それがイラン人の自然な会話らしい。そのため日本人の我々がみていると、なんと強情な人だと腹立たしくなる会話が頻発して「一言謝ったらどうだ」と言いたくなる。しかしイランには「一言謝る」という文化がないらしく、その程度ではイライラしないようだ。
 その点を注意してイラン映画を見た方がいい。日本人の感覚で余計な詮索をしないように。
 しかし、日本の「一言謝ったらどうだ」と、口先だけの謝罪で満足する文化もオカシイ。謝ればすむのだから、平気で嘘をつく代議士などが後を絶たない。


2004.09.30 パルテノン多摩
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