食の文化通信

2001.7.20

■WINE編

 ワインの基礎知識 その2:
 
  ワインのためのぶどうの品種とその特徴---フランスを例として

フードビジネスコンサルタント  VINCENT Systems
調理師・1級建築士         池田晴哉  


 質問:ワインを作るためのぶどうの品種とその特徴は?

答:地域ごとに、その地域の気候・土壌にあった特色あるぶどうが作られており、それがワインの特徴を作っています。フランスの代表的な各産地別に表しましたので、参照して下さい。

 なおフランスでは、多くの地域でワインを生産しているので、他にも色々あります。
 地中海に面した南部のラングドック・ルシオン地域は生産量も多く、近年の充実ぶりはすばらしいので、近い内に特集します。

 また、他の国については、後日の国別の紹介時に、あわせて載せる方針です。

◎ボルドー BORDEAUX

ぶどうの主品種

種 別

特 徴
カベルネ・ソービニヨン
CABERNET SAUVIGNON


RED.
砂利の多い所を好む。ワインの骨格をつくる。
カベルネ・フラン
CABERNET FRANC

ボルドーでは不可欠のもの。アロマが豊か。
メルロー
MERLOT

こくを出す。
粘土質を好む。やや育て難いが、柔らかさと色のすばらしさがある。熟成も早い。
プティ・ベルド
PETIT VERDOT

タンニンが豊富で特徴もある。
マルベック
MALBEC

5%程度混入。
色良く、タンニンが豊富。
セミヨン
SEMILLON


WHITE.
ソーテルヌ地区の主材量(80〜90%使用)
アロマが豊富
辛口にも20〜30%混入
ソービニヨン・ブランSAUVIGNON BLANC

辛口の主材料。
特徴のあるアロマ
ミュスカデル
MUSCADELLE

ソーテルンに5%程度混入。じゃこうの香りがする。少量加えると飲み後がなかなか消えない。
ソービニヨン・グリ
SAUVIGNON GRIS

辛口に5%程度混入

◎ブルゴーニュ BOURGOGNE

ぶどうの主品種

種 別

特 徴
ピノ・ノワール
PINOT NOIR  

単一で使われ、偉大なロマネコンティから普通のバーガンディまで様々なワインが出来る。
リッチで滑らかなワインを作る。
ピノ・シャルドネ(シャルドネ)PINOT CHARDONNAY

偉大なる白を作る。シャブリでは100%使用。
ピノ・ブラン
PINOT BLANC

ワールドワイドに使われる。バランスの良いフルーティなワインが出来る。
アリゴテ
ALIGOTE

薄い皮で知られ、アルコール分が高い、ブルゴーニュとブルガリアで良く育つ。単一で使うには質が低いとされ、キール用となる。


◎ボジョレー BEAUJOLAIS

ぶどうの主品種

種 別

特 徴
ガメイ
GAMAY

ボジョレーの材料。早飲みでフレッシュ。
アメリカでも使用。
MORGONN,FLEURIE等では100%使用。
ピノノアール、ピノグリと混入するとビィラージュとなる。


◎アルザス ALSACE

ぶどうの主品種

種 別

特 徴
ピノ・ノワール
PINOT NOIR

単一で使われ、偉大なロマネコンティから普通のバーガンディまで様々なワインが出来る。
リッチで滑らかなワインを作る。
リースリング
RIESLING

軽くてローアルコール。香りが長く続く。
アルザスとドイツの白を代表する物。
シルバネル
SYLVANER

オーストリーが原産で、広く中欧で作られる。フランケンとアルザスで使われる。多産で生育が早い。
シャスラー
CHASSELAS

フランスでは食用ぶどうとして使われるが、ワイン材料としても奥床しい変化があり、プイイフュメ(白)となる。
ゲビルツトラミネール
GEWURZTRAMINER

アルザスを代表するもの。
切れが良く変化に富みアロマ豊かな白ワインとなる。


◎ロワール LOIRE

ぶどうの主品種

種 別

特 徴
カベルネ・フラン
CABERNET FRANC

前述。ロワールでは主力。
カベルネ・ソービニオン
CABERNET SAUVIGNON

前述
シュナン・ブラン
CHENIN BLANC

白の主力。ほどよい酸味に富み、薄い皮で、高い糖分がある。貴腐ワインも作る(ボーヌゾー等)


◎ミュスカデ MUSCADET NANTESナントに近い地域

ぶどうの主品種

種 別

特 徴
ムスカデ・ド・ブルゴーニュ
(ムロン・ド・ブルゴーニュ)
MUSCADET DE BURGOGNE

ミュスカデを作る。
マスカットの一種
フ−ル・ブランシュ(グロ・プラン)FOLLE BLANCHE

グロプランワインを作る。アルマニヤックやコニャックの材料ともなる。


◎アンジュー ANJOU

ぶどうの主品種

種 別

特 徴
カベルネ・フラン
CABERNET FRANC

ロゼ
ROSE
上物はこれのみで作る。
ガメイ
GAMAY

ロゼ
ロゼに混入。
グロロー
GROLLEAU

ロゼ
ロゼに混入。糖度が高い


◎サンセールとプイィフュメ SANCERRE、POUILLY-FUME

ぶどうの主品種

種 別

特 徴
ソービニヨン・ブラン
SAUVIGNON BLANC

この2地域の白ワインの主材料。
辛口の主材料。特徴のあるアロマ


◎コート・ド・ローヌ COTES-DU-RHONE 
(AVIGNON アビニヨン周辺から北部にかけての地域)

ぶどうの主品種

種 別

特 徴
ビィオニエ
VIOGNIER

コンドリュとシャトーグリエでのみ使われる。こくがあり、後味が長い。超寡少で高値なワインとなる。
シラー
SYRAH

エルミタージュの主材料。
マルサンヌ
MARSANNE

エルミタージュやシャトーヌフドパペでつかわれる。太くリッチで幅がある。
ルーサンス
ROUSSANNE

エルミタージュやシャトーヌフドパペで代表的に使われる。太くリッチなワインを作る。


◎シャブリ CHABLIS
(BOURGOGNE地域のひとつ。人気が高いので別項で表示した)

ぶどうの主品種

種 別

特 徴
シャルドネ
CHARDONNAY

単一で使用。
やや硬い味わいとなる。


◎シャンパーニュ CHAMPAGNE (この3種使用が標準)

ぶどうの主品種

種 別

特 徴
ピノ・ノワール
PINOT NOIR

60%位を使用するものが多い。
ピノ・ムニエ
PINO MEUNIER

若いときはフルーツの香りが良くして、早く仕上がる。15〜20%使用が多いが、これを50〜75%と多く使用する物も多い。
シャルドネ
CHARDONNAY

25〜35%混入するものが多い。


◎コニャック COGNAC

ぶどうの主品種

種 別

特 徴
サンテ・ミリオンSAINT-EMILION

UGNI BLANC種のひとつの品種
コニャックの原料ワインを作る。軽くて薄いワインとなる。このままでは、飲めない。


◎アルマニャック ARMAGNAC

ぶどうの主品種

種 別

特 徴
サンテ・ミリオンSAINT-EMILION

UGNI BLANC種のひとつの品種
白亜質土壌の地域で育成。
バコ
(スペル不明)

砂質土壌のバ・アルマニャックで育成。


(参考)ぶどう以外の果樹酒
 

製造法

特 徴
カルバドス
CALVADOS
ぶどうではなく、リンゴ汁を蒸留して作る。 熟成してまろやかにする。
マール
EAU-DE-VIE DE MARC DE CIDRE
リンゴの発酵果汁のしぼり粕から蒸留して作る。 ハードで美味い。
国内でも手に入るが高価。


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