アリアリマキ

 アリとアリマキの共生の話はよく知られています。 アリマキ(アブラムシ)は細い口を植物に刺して、植物が光合成で生産した栄養分を吸いますが、その一部を尻から出して、アリに与えます。 アリはこの「甘い汁」をいただくかわりに、か弱いアリマキのボディガードを努めるなどの世話をします。
 いろんな種類のアリと、いろんなアリマキとが、この共生関係を結びます。 私も今までに、いろんな場所で、この関係を観察することができました。 春に多く見られるようですが、ここでは、少し珍しいアリの、8月上旬に滝畑ダム湖の湖畔で見かけた例を紹介しましょう(下の写真)。
 舞台はコナラの樹上、高さは地上約2mの位置です。 カメラを上に向けて写真を撮ることになり、逆光となるので、あまりいい写真とは言えないのですが・・・
 アリはせわしなく動き回っていました。 アリが集まっている2枚の葉の付け根に近いところに、アリマキの集団がいるのが、お分かりいただけるでしょうか?

 上の2枚は、このアリとアリマキのそれぞれを接写したものです。
 アリの方は、やはりシルエット気味で、胸部の赤い色がうまく写っていませんが、トゲアリといい、胸部に立派なトゲを持っています。 トゲアリがアリマキと共生関係を結ぶのは、多くはクヌギかコナラの樹上です。 アリも種類によって、活動する場所は異なってきます。 また、トゲアリは、クロオオアリやムネアカオオアリの巣に一時的社会寄生を行うことでも知られています。
 植物とアリマキとアリとアリどうしの関係と・・・ 滝畑湖畔での生物どうしの複雑なつながりの1コマでした。