ドクダミの花

 ドクダミは薄暗く、少し湿ったところに生えます。 イヤなにおいのする多年草ですが、これを乾燥させてドクダミ茶にして飲むと、さまざまな病気に効くというので、「十薬」などと呼ばれたりしています(詳しくは日本薬草研究所発行の薬草新聞−ドクダミの話−などをご覧ください)。
 花のつくりを見てみましよう。 写真で、どれが花弁(=花びら)でどれがメシベやオシベなのか分かりますか? 花弁は分かるって? ほんとうですか?
 右の写真は、花の一部を拡大したものです。 じつは一つの花のように見えているのは、たくさんの花の集まりで、それぞれの花はたいへん小さく、1つの花は、先が3つに割れたメシベと3本のオシベからなっています。花弁は退化してありません。
 では、白い花弁のように見えているのは何でしょうか? これはたくさんの花の集団を包み込むように(最初の写真の左側に写っているツボミ状のものを見てください)、近くの葉が花弁のように変化したもので、このような葉を「総苞(そうほう)」と呼んでいます。
 このような花のつくりをしている植物は、探してみると、身近なところにもけっこうたくさんあるんですよ。 一例として、ハナミズキ(アメリカヤマボウシ)の写真を下に載せておきます。 4枚の総苞に囲まれて、やはりたくさんの花が咲いている(ツボミもあります)のが分かっていただけると思います。