イチモンジセセリ


 日本の暑い夏は、水も不足しがちで、野生の植物にも良い季節とはいえないようで、花を咲かせている種類は少なくなります。 栽培植物の花は、人間にとっては美しくても、蜜を吸うチョウにとってはもうひとつの花が多いようです。
 そんななか、8月の末にヤナギハナガサがたくさん咲いている場所が、泉北ニュータウンのはずれにありました。 この植物は、南米原産の帰化植物ですが、たくさんのチョウたちの“食堂”になっていました。 アゲハ、キアゲハ、モンシロチョウなどに混じって、たくさんのイチモンジセセリも来ていました。
 イチモンジセセリは、渡りをするチョウとして知られています。 幼虫はイネ科の植物を食べて育ち、秋になると急激に個体数が増え、集団をつくって南の方角に移動します。 でも、同じく移動するチョウとして知られているアサギマダラは、マーキング調査によって移動の様子が次第に分かってきていますが、このイチモンジセセリの移動については、まだよく分かっていません。


同じ場所に来ていたチョウ
 左:アゲハ
 右:キアゲハ
 ※ 色も模様も違うでしょ。