春のイチョウ

 イチョウの見所は秋の黄葉。 しかし、春のイチョウもいろいろとおもしろい特徴を見ることができます。

【葉の展開】
 4月上旬、イチョウの葉が展開しだします。 芽の中で、展開前の葉はどのように折り畳まれているのか、植物によりさまざまなパターンがあるのですが、展開しかけの葉を見れば予想がつきます。 右の写真で分かるように、イチョウの葉は、芽の中でも律儀に何度も折れ曲がっています。
【花】
 葉の展開と同時に花も顔を出します。 イチョウは雌雄異株です。 いちばんはじめの写真は雄株で、 オシベが緑の米粒のように見えています。 上の写真は、その雄花をたくさんつけた枝が伸びたところ。 葯がバナナのようです。 そして左の写真は、いちばんはじめの写真からちょうど1週間後。 ほとんどの雄花は花粉を飛ばし終えています。
 下は雌株の写真です。 こちらは2つの胚珠からなる花。 左の写真の1週間後に撮ったので、既に大きく成長しています。 風に乗って飛んでくる花粉を捕まえるためでしょうか、胚珠の先端に水滴がついています。
【葉】
 イチョウの葉には、主脈と呼ばれる葉の中央にある葉脈がありません。 そして葉脈は二股分岐を繰り返しています(右の写真)。 これらは古い形質とされ、イチョウが生きた化石と言われる一つの理由です。
 葉脈の二股分岐は、シダ植物にはよく見られるパターンです。