石灯籠のコケ

 庭においた石灯籠も、特に打ち水もしていませんが、ほぼ10年が経ち、コケがついてきました。
 ところが、帯状に、どうしてもコケがつかないところがあります(右の写真)。 なぜだか分かりますか?

 じつはこのコケのつかない場所の真上には、銅製の樋(とい)があり、銅葺き屋根の雨水を受けています(右下の写真)。 樋が破れているわけではありませんが、樋の壁を伝った雨水や、銅葺き屋根に当たった雨水のしぶきが、ちょうどこのコケの生えない部分に落ちてきます。 そしてこれらの雨水には、ほんのわずかですが、銅イオンが溶け込んでいるはずです。
 銅イオンは一般的には生物には有毒ですが、銅葺き屋根から流れ落ちる雨水が直接当たるわけでもないのに、このようにはっきりとコケの生えないゾーンができるのには驚かされます。
 特にコケは微妙な環境の違いに敏感なようです。
 ※ 銅分の多いところに生えるコケもあります。ホンモンジゴケがそのコケで、銅葺き屋根や銅製の灯籠などの多い神社仏閣で見られるとのことです。

←銅葺きの屋根


←銅製の樋