コモチシダ

 野生のシダにもいろんな種類があって、いろいろ植えておくと、なかなか楽しいものです。
 写真のシダは、葉の上に子どものシダがいっぱい。だから「子持ちシダ」。この子どもが落ちると、新しい株として育っていきます。
 自然の中では崖によく見られますが、我が家の庭では、写真のように平らなところで育てていて、毎年たくさんの子どもを付けます。
 中学ではシダは胞子で増えると習いますが、この子どもは、胞子からできたものではありません。葉の組織から直接作られます。
 胞子からシダができる場合ですと、まず胞子から前葉体が作られ、さらに前葉体が作る卵と精子が受精し、その受精卵からシダができます。つまり卵の持っている遺伝情報と精子が運んできた遺伝情報とが混ざったシダの赤ちゃんができるわけです(詳しくは、このホームページの「門を出て」の「前葉体」をご覧ください)。
 ところが、このコモチシダの葉の表面にできた子どもは、葉の組織からできますから、持っている遺伝情報は、当然葉の組織と同じになります。たくさん並んだ子どもどうしも、もちろん同じ遺伝情報を持っています。つまり今はやりの「クローン」です。

 【関連項目】 ヤマノイモ