コウモリ ( アブラコウモリ = イエコウモリ )

 町の中でも、あちこちで、夕方になるとよくコウモリが飛んでいるのを見かけます。 でも、動きは速く、飛んでいる姿を写真に撮るのは、なかなか困難です。
 このコウモリは、多くの場合、アブラコウモリ、別名イエコウモリと呼ばれているコウモリです。
 平成18年9月29日、夜、このアブラコウモリが家の中を飛び回っていました。 開けていた窓から侵入し、知らずに窓を閉めてしまったのだと思います。
 翌朝、姿は見えませんでした。 しかしその夜には、また飛び回っていました。 昼間はどこかの隙間に潜り込んでいたのでしょう。
 しばらく飛行を楽しんでいると、飛び疲れたのか、壁にくっついて目を閉じてしまいました。 そこで撮影したのが、下の写真です。
 かなり近づいて、フラッシュを光らせても、そのままで、目も開いてくれません(下の写真)。 十分撮影させてもらってから、そっと素手でつかまえて、窓から外に逃がしてあげました。
 コウモリはドラキュラの映画などに登場し、あまりいい印象は持たれていません。 でも、上の写真でも、かわいい顔をしているでしょ。 つぶらな目を開くと、もっとかわいいんですよ。
 コウモリの種類は、ほ乳類の中では特に多く、日本でも33種、世界中では、およそ4000種類いるといわれているほ乳類のうちの1000種がコウモリなのです。
 血を吸うコウモリも、確かにいます。 でもそれは、中南米の熱帯・亜熱帯地域に生息する3種類だけで、それも小型のコウモリで、血を吸いつくして相手を殺すなんてことはしません。
 アブラコウモリを含む小型のコウモリは、そのほとんどが昆虫食です。
 「身近な動植物」の趣旨とは違いますが、コウモリについてのイメージをふくらませていただくために、少しだけ私が海外で見たコウモリについて紹介しておきましょう。
 上の2枚の写真は、スマトラのメダンからブラスタギへの移動途中で1988年に見かけたものですが、フルーツコウモリが竿にぶら下げられて、食用として売られていました。 右上の写真ではコウモリの目が写っていますが、大型コウモリは、目が大きくてよく見え、超音波を出さないものが多く、果実、花粉、花の蜜などを食べるものがほとんどです。
 右の写真は、ボルネオのグルンムル国立公園で、1998年12月末に観察したもので、鍾乳洞に棲むコウモリが、夕方に集団で採餌に向かう様子です。 黒い一つひとつの点がコウモリで、まるで竜が身体をくねらせて空に登っていくようでした。