オオサンショウモ

 水草を取り扱っている店でよく売られているオオサンショウモは、世界の熱帯に分布していて、日本の夏でも増えすぎて困るほどです。
 日本で野生のサンショウモと同じSalvinia属のシダで、基本的な体のつくりは、サンショウモと同じです。 植物体が小さいうちはサンショウモそっくりですが、成長してくるにつれて、葉はサンショウモよりずっと大型になり、中肋で二つ折れになり、立ってきます(下の写真)。
 下の左側の写真は、オオサンショウモを水から出して撮ったものですが、胞子のう群を包膜で包んだ胞子のう果は、サンショウモと違って、長く房状についています。 下の右側の写真は、この胞子のう果を拡大したものです。 写真ではちゃんとできているように見えるのですが、この中には生殖能力のある胞子は作られていないようです。 オオサンショウモは、専ら株別れによる無性生殖で増えているようです。
 私がオオサンショウモで関心をひかれたのは、葉の表面の毛です。 白い毛がびっしりと生えていて、みごとに水をはじきます(下の左の写真)。 下の右の写真は、葉の表面を実体双眼顕微鏡で拡大したものです。 光を当てていますので、黄色っぽく見えていますが、自然の繊細な造形美に見とれてしまいます。