“春の雪”

 5月初旬、泉北ニュータウンの公園の一角に、ボタン雪のような白いものが、空からフワリフワリと舞い降り、草原はいちめん、雪が積もったようになっていました。
 この正体は、じつはポプラの種子に生えている白い長毛です。 右の写真がこの“雪”を降らした張本人のポプラの木です。
 ただし、「ポプラ」という言葉は、ここでは「Populus属の植物」くらいの意味で使いました。 写真のポプラは、北海道などで有名なポプラ並木のポプラ(セイヨウハコヤナギ)ではありません。 「改良ポプラ」と呼ばれているもので、ヨーロッパ産のクロポプラと北アメリカのナミキドロとの自然交雑種だと思われるもので、たくさんの系統があります。
 下は、果実がたくさんついた枝の写真で、その右の写真は、下の写真の一部を拡大したものです。 開裂した果実からは、種子についている白い長毛があふれています。

 優雅に見える“雪”も、干してある洗濯物などにつくと、やっかいなものです。 近くに家の少ない所でしか、“雪”を降らせるポプラを植えることはできません。 ポプラは雌雄異株ですので、北海道のポプラ並木も、種子をつけない雄株を、挿し木で増やして植えたものなのです。