プリムラ・マラコイデス(西洋サクラソウ) |
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| 自宅のプランターで育てたプリムラ・マラコイデス 撮影:H18.3.21. |
| プリムラ・マラコイデス(Primula malacoides)というよりは、サクラソウとして親しまれ、あちこちでよく栽培されています。 でも、日本に野生している“ほんとうの”サクラソウは、花をこんなにたくさんつけず、宿根草ですが、このプリムラ・マラコイデスは1年生草本で、園芸種です。 原産地は中国の雲南省・四川省で、20世紀前半にヨーロッパで品種改良が行われたものです。 西洋サクラソウとも呼ばれていますが、ガクや葉などに白い粉が着いていることから、和名はケショウザクラ、「化粧桜」です。 学名のPrimulaは、ラテン語のprimus(最初)に由来し、早春に咲く花は春を運んでくれるようで、
英語でも、 fairy primrose と呼ばれています。 花の色は、白、ピンク、赤といろいろです。 ところで、このプリムラ・マラコイデスを見たことのある人は多いと思いますが、花の色に関係なく、2つのタイプの花があることに気がついていましたか? 下は、同じ赤い色の花の写真ですが、左と右の花の違いが分かりますか? |
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| 左の花では、メシベの柱頭が見えていますが、右の花では、オシベしか見えていません。 この違いは、花の色には関係ありません。 花の新鮮さにも関係なく、株によって決まります。 下に、上の花の中心部を拡大した写真を載せておきます。 | |
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| 左の花にはオシベも写っていますが、右のタイプの花にはメシベは無いのでしょうか? 花の断面を作ってみました。 | |
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| 右のタイプにも、ちゃんとメシベも子房もあることがお分かりいただけると思います。 有性生殖は、違う個体の遺伝子を組み合わせて、さまざまな子孫を作ることに意義があります。 ですから、植物は、花粉が同じ花のメシベにつくことを避けるような、さまざまな工夫をしています。 サクラソウの仲間は、左のように、オシベが花の奥の方にあってメシベが突き出しているタイプと、右のように、メシベの花柱が短くてオシベが前面に付くタイプの、2種類の花を準備することで、同花受粉を避けようとしているのです。 |
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