ビロードツリアブ(ビロウドツリアブ) ビロードツリアブは、ツリアブ科に属し、春にだけ見ることができます。 まだ寒さの残る野外の日だまりなどで、この虫を見かけると、春を感じるのですが、そのビロードツリアブが、庭に来てくれました。 |
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| 撮影:H18.3.21 木はマルバノキ |
| ツリアブ科の仲間は、日本では約10種類存在します。 他のツリアブはいわゆる普通のアブの形態を示している中で、このビロードツリアブは毛むくじゃらで、口吻が長く、ぬいぐるみのようなかわいい形態をしています。 「ツリアブ」とは、ホバリングが得意で、空中に吊られているように、ピタッと静止できるところからつけられた名前です。 今まで野外でビロードツリアブに何度か会い、その様子を撮影しようとしましたが、カメラを近づけるとスーッと素早く移動し、なかなか撮影できずにいました。 ところが、庭でこのビロードツリアブを偶然見つけた時は、まだ朝の冷え込みで、身体が動かなかったようです。 ゆっくり撮影できました。 |
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| ちなみに、この個体は、オスです。 メスでは、複眼の間が離れています。 右の写真では、双翅目の昆虫に見られる鱗弁とよばれている構造がきれいに写っています。 これは、前翅の後ろにある膜状のもので、一見後翅の退化したもののように見えますが、双翅目の後翅は平均棍に変化していますので、後翅に由来するものではありません。 撮影を続けているうちに、最初の写真のように、翅を動かし始め、5分ほど経過すると、体温が上がったのでしょう、元気に飛んでいきました。 ツリアブ科の仲間は、ハナバチの巣などに寄生し、育ちます。このビロードツリアブの幼虫も、ヒメハナバチ科の幼虫に寄生します。 親になると、その長いストローで、花の密を吸って生きています。 |
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