キノコを“食べる”キノコ

 生物が生き続けるためには、生き続けるためのエネルギー源を補給し続けることが必要です。生物は有機物を分解することで、生きるためのエネルギーを得ています。
 光合成のできる植物は、光エネルギーを利用して、無機物から自分で有機物、つまり“ご飯”を作り、それを“食べて”いますが、光合成のできない生物は、有機物を“食べ”続けなければなりません。この点では、キノコも動物と同じです。
 キノコの“ご飯”は、いろいろです。落ち葉や枯れ枝のこともあります。種子植物と共生して、種子植物の根より細い体を利用して効率よく無機物を集めて種子植物に与えるかわりに、種子植物の作った“ご飯”を分けてもらうキノコもいます。でも、そのようにして育ったキノコの体も有機物ですから、そのキノコを食べるキノコがあっても、不思議はありません。動物を食べる動物がいるのと同じことです。
 この写真のヤグラタケ(白いキノコ)が、まさにそのキノコで、クロハツというキノコの上で、クロハツを栄養源にして育っています。