ヤマノイモ

 11月中旬、ヤマノイモが美しく黄葉していました。ヤマノイモは、根は自然薯(じねんじょ)として知られていますが、むかご飯などに利用されるむかごのできる植物としてもよく知られています。
 このむかごは、ヤマノイモの実ではありません。 右の写真は、むかごと果実(さく果:注1)の両方を写したものです。むかごと果実が別のものだということが理解していただけるでしょう(注2)。 なお、この果実の中には、風に乗って散布される、翼を持った種子が入っています。
 では、このむかごとは何でしょうか。 むかごのついている場所は、葉の付け根、芽のつく場所です。 じつは、むかごは芽に栄養をためたものです。
 このむかごが地面に落ちると、そこから新しい個体が育ちます。 種子は有性生殖の結果できたものですが、むかごによる無性生殖でできたたくさんの個体は、芽という体の一部から育ったことになり、同じ遺伝子を持ったクローンだということになります。
 【関連項目】 コモチシダ
(注1) さく果とは、水分が少なく、熟すと裂開する果実をいいます。
(注2) ヤマノイモは雌雄異株です。この写真は、もちろん雌株です。