前葉体

 高校生物の図表などに載っているシダの前葉体の写真は、実験室で培養したものが多いようです。でも少し注意すれば、前葉体はわりあい普通に見ることができるものです。だって、あちこちに生えているシダは、地下茎などで株が増えたもの以外は、そこに前葉体があったのですから。
 下の写真のハート形のものが前葉体。下の写真ではコケに混じって生えていますが、みつけやすい場所は、崩れて間もなくでまだ草が伸びていない土の斜面で、いつも湿っているところ。
 オタマジャクシはカエルの子ですが、前葉体はシダの子供ではありません。前葉体の上には卵や精子が作られます。つまり生殖活動をします。生殖活動ができるのは“おとな”です。つまりシダには、形も大きさも全く違った2種類の“おとな”の姿があることになります。
 かわいい“おとな”の姿を探してみませんか。