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アメリカ裏事情 人種差別について 〜どこで?まだある?〜
結論から先に言いますとアメリカ国内での人種差別は未だにあります。
私個人の意見なのですが“北部は南部より人種差別が少ない”と思っています
ミネソタ州セントクラウドはアメリカの北部に位置しているせい?もあるのか?人種差別はほぼ無いと言ってもいいでしょう。少なくとも私はセントクラウドで差別を受けたことはありません。
もともと北部には“人種の違いを乗り越え、互いにうまく共存しよう”と言うような考え方が昔からあると思っています。そのことはアメリカ史の中でも発見する事ができます。
例えば南北戦争・・・南北戦争で、時の大統領アブラハム・リンカーンは奴隷解放宣言を公布しました。その理由については色々な説がありますが、根本的なところにあるのは大半の北部人が持っていた意見、つまり「奴隷というものが存在するのはおかしい、禁止するべきだ」というものだと思います。南部のアメリカ人が持っていた「奴隷制度を容認するべきだ」という意見とは全く違います。
人間の常識で考えて“人を誰かの所有物として扱う”のはおかしい、そのことに北部の人は気がついたのでしょうワシントン大統領の独立宣言では触れられる事の無かった「奴隷」は約100年後にようやく禁止されました。そして南北戦争で北軍が勝利したことにより南部の奴隷は自由を手にしました
その後「基本的人権の尊重」の考え方もようやく全米に広がり
「女性の参政権」や「黒人と白人が同じ大学、同じ教室で勉強をする」といった世の中の動きも出てきて、よりいっそう差別が無くなっていきました
現代のアメリカでは“どんな差別も許されない”というような風潮ができあがっていると思います
さらに私が発見した傾向では、大学のある地域つまりは高度な教育を受けられる地域ほど人種差別は少なくなります。なぜなら教養のある人は何故人種差別がいけないのかを理解しているからです
ここまでを読むと「アメリカでは人種差別は無いのかな?」と思うかもしれませんが、先も言った通り未だに人種差別はあります
私自身何度か人種差別的な境遇にあっています
具体的にはミネソタ州北部の小さな町の中華レストランでこのような事を言われました
「日本人は魚を(料理せずに)生で食べるんだぜ、気持ち悪いだろ」
「SUSHI(寿司)っていうのは魚を生で食べることなんだ、食べるやつの気が知れないよ」
この中華レストランは私が友人を訪ねに行った時、夕食を食べに行った所です
小さな町の小さな中華レストランに日本人2人とアメリカ人の友人1人の計3人で入りました
店員は中国人ではなかったのですがアジアの女の子でフレンドリーな店でした
我々が食事を始めてしばらくするとそこに地元の男達であろう5人組が入ってきて、テーブルに着くなり頻りにこちらの方を見てぼそぼそと何か話し始めました。
私は友人と楽しく会話をしていたので気にとめていなかったのですが
日本人の友人がなにやら好奇のような卑下のような視線と態度に気が付いたらしく嫌な空気が流れました
それでも我々は会話と食事を楽しんでいたのですが、5人組は我々が会話をしていても聞こえるくらい大きな声で
「日本人は魚を(料理せずに)生で食べるんだぜ、気持ち悪いだろ」
「SUSHI(寿司)っていうのは魚を生で食べることなんだ、食べるやつの気が知れないよ」
と言ったので本当に腹立たしくなりました
この5人組がそんな事を言ったのにはこういった背景があります
1.ミネソタ州には1万個以上の湖があるけれど水質汚染が酷く(ほとんどの湖では健康を害する可能性が高い為遊泳禁止)生魚はおろか調理した魚ですら食べたら人体に悪影響を及ぼす可能性がある、その為釣り好きの人でもなかなか魚を食べない。全く魚を食べない人もかなりいる。
2.この小さな町の周辺(約半径300キロ)には高度な教育を受けれる環境が無い、つまり大学が無い。住人のほとんどは高卒。あの5人組も恐らく例にもれず高卒であると思われる。高卒だからとは言えないが日本の環境や生活を知る、又は理解するだけの教養を身につけていない。この町のほとんどの人は日本と中国は同じ民族で同じ生活をしていると思っている。わたしの友人も中国と日本は陸つながりで隣接していると思っていたらしい・・・。
3.ミネソタ州には海が無い為、海水の環境と淡水の環境を理解している人が少ない。結果的にそのことを教わる、又は教える機会が少ない。
これらの理由から彼らが日本の事を何も理解していなくて自分だけの物の見方(自分だけの尺度)で寿司について語ったであろう事は容易に想像できます・・・がやはり腹立たしい!
あの5人組は人種差別をしようとしているとは思いませんが、無知・無関心・無理解が差別的な発言に結びついたとは思っています
同じミネソタ州でも大学の町セントクラウドと田舎の町(村?)では人種差別的なものに遭う確立はかなり違いますが未だに人種差別はあるのです
このような事はアメリカのみならず日本でも見うけられます
例えばあなたが秘境といわれる温泉に行って入浴している時にアメリカ人が入ってきたらあなたはどんな反応をするでしょうか?
私のアメリカ人の友人は好奇の眼差しで見られるのが嫌で温泉に行きたがらないようになってしまいました。
別の例ではアパートなどの賃貸での話もあります。関東のいくつかの賃貸物件には「外国人お断り」という記載のあるところがあります。このような行為はアメリカの法律では完全に違法とされる行為です。
以上記載したとおり差別はなくなってきてはいるものの未だにあります
せめて私たちがこういった差別をしない為にも教養をつけ、知識を持ち、他人・他民族・他文化を理解できるようになりたいものです。
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