古書扱「銀木犀堂」へようこそ。
おや、電脳の森で迷われたんですね。
ここは、「銀木犀堂」。
その名の通り、古書を商う店でございます。
ええっ、別に来たくて来たわけではない…と?
道を見失っただけだ…と?
……まあ、そんなことはおっしゃらずに少し休んで行かれてはいかがですか?
本なんか興味が無い…とも ?
それは残念。
でも、あったとしてもご安心を。
無理矢理売りつけたりは致しません。
森からいらした方へは商売を行うな…と強く言われておりますので。
何故かって?
… それは …
扉をくぐりぬけたあなたは特別なお客様。
0と1とに導かれて
天の網すら乗り越えられた
稀有なるお方。
ただ迷ってこられたと、あなたはおっしゃるが、
時間と空間の狭間の森においては
偶然もまた運命。
ここに来るべくしてあなたは来られた。
… そう …
人間世界と隔絶した、ここに、
一時の安らぎが待つ、「銀木犀堂」に…。
…おしゃべりがすぎましたね。
私はここを預かっている まあ、店主…とでも言いましょうか…
遠 と言うものです。
あ、すいません、椅子も勧めずに失礼しました。
磁気の吹雪は凄いですからね、お疲れのことでしょう
どうかお楽になさってください。
とどまるうちにきっと嵐も収まるでしょう…
……。
……。
では、お茶でも入れましょうか…。