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cafeでのひとり言





なぜか無性にベトナムの写真を撮ってみたいと思った。
今まで訪れたことはなかったけれど、
何かに駆られて突然ベトナム行きを思いたった。
この10年間訪れた国の中にベトナムは入っていなかったし
行こうと思ったこともなかった。
「どんな国でどんな人々が暮らしているの?」
出発前の興味は深まるばかりだった。

2000年8月、カメラ2台を持って
ホーチミンのタンソンニャット空港に降り立った。
短い夏休み、思いきりこの国を満喫しようと思った。






ハノイにあるcafe「リトルハノイ」にて

「何が一番印象的だった?」  帰国後こう聞かれると必ず「笑顔」と答えた。
思い出しながらそう答えてる自分の顔も自然とほころぶ。
そのくらい、この国の人々の明るい表情、どこか凛とした雰囲気、 素敵な笑顔に強くひかれていた。
「また行きたいと思う?」の問いには、「すぐにでも」と答えた。
実際、時間とお金が許せば、明日にでも行きかねなかった。


ファインダー越しに見る人々の表情は私の気持ちをわくわくさせたし、どきどきもさせた。
そして夕涼みをしている家族には懐かしいものを感じた。
カメラを向けると恥ずかしがりやのベトナム人は断ることも多い。
また、外国からやってきた見も知らない旅行者が
生活の場にやってきて無遠慮にシャッターを切る、
というのも気がひけたし、失礼な感じがした。
そこで、まず人々に話しかけた。言葉が通じないのは問題にはならなかった。
1枚の写真を撮るのに10分ほどコミュニケーションしてから撮らせてもらうこともあった。
その方が数段表情もよくなった。
でも実際は写真を撮るより、このやりとの方を楽しんでいたのかもしれない。

旅行中は本当によく歩いた。今年の日本の暑さにもへき易していたが
ハノイの暑さも半端ではなかった。そんななか, 歩き回れば休息も必要。
カフェにはよく入った。フランス統治時代の名残もあって、洒落たカフェが多い。
暑い中、天井の大きなファンがまわってる下、街の雑踏を眺めながらゆっくり飲むお茶は
どこか非日常的で、けだるくて、時代をもくるわせるような感覚が味わえ、忘れられない。

そして、その光景をゆらゆらと思いだしながら、今もこれをカフェで綴っている。


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ベトナム以外の写真は別のサイト「MER's ROOM Landscape」 にあります。