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(2008年8月24日更新)

■顕微鏡デジカメ写真のメモ

デジタルカメラの普及で、素人でも手軽に顕微鏡写真を楽しめるようになりました。
「顕微鏡 デジカメ 撮影」などのキーワードでWeb検索すれば、たくさんの有用な情報が集められるでしょう。
私が実際に試したり、講習会などで教わったりした情報をメモしておきます。(つまり備忘録です・・・)。

■接眼レンズにデジカメを押しつけて撮る

もっとも簡単な方法。顕微鏡とデジカメが手元にあるなら、まずこの方法を試してみてください。ほとんどの小型デジカメで写真が撮れるはずです。

この方法は、コリメート法(collimate)と言われます。小型のデジカメのレンズを顕微鏡の接眼レンズに対してまっすぐになるように押しつけて、撮影する方法です。手ぶれしやすいのですが、数撃てば、それなりの写真が得られます。手ぶれを防ぐために、三脚などで固定するとよいようですが、面倒ですし、光軸の調整は難しいです。

この方法でも、ズームは最も望遠側、ピントは無限遠に固定(遠景モード)で使うのがコツです。画質が悪くなりがちですが、手ぶれを抑えるため、撮影感度を高感度にするのもひとつの手段です。デジカメの機種によっては、周辺部が欠けた丸い視野しか写せません(いわゆる"ケラレ")。それでもこんなに手軽に記録できるのだから、ありがたいものです。


(2008年8月24日追記) 最近の携帯電話の多くには、デジタルカメラが付いています。これを利用して顕微鏡撮影をすることも可能ですが、光軸を合わせて、ぶれずに撮影するのはかなり難しいです。 以下のページが参考になります。フィルムケース(これも最近は入手しにくいが・・・)などを加工した補助具を作れば、光軸を合わせやすいということです。接眼レンズと携帯電話のレンズとの距離は、機種によって最適な位置が違うので、いろいろ試すと良いでしょう。

香川県教育情報データベース>携帯電話カメラで顕微鏡写真を撮る方法



手ぶれしやすいので注意。


■顕微鏡撮影に適したデジカメ

きのこ関連のサイトで、すばらしい顕微鏡写真を掲載されているサイトが、いくつかあります。
(※▼八王子のきのこ▼きのこ雑記などなど・・・)
いくつか見られると気づくかと思いますが、使っているデジカメの種類が限られています。ニコンのCoolpix950、Coolpix990などCoolpix9xxシリーズが多いですが、これらの機種は顕微鏡撮影に適しています。

<適した点>
・望遠側で周辺部までケラレずに写せる(=画素数が最大限活かせる)。
・レンズが繰り出さない(インナーフォーカス)。
・絞り優先モードが利用できる。
・ピントを無限遠に固定できる。
・液晶ファインダが回転するので見やすい。
・レンズ前にフィルタを付けるネジ枠(径28mm)があり、市販の顕微鏡用アダプタがある。
・ACアダプタが使える。
・レリーズを使える(自作のものや市販のもの)。


 ニコンのCoolpix9xxシリーズ、同4500。レンズ回転(スイバル)式のデジカメ大集合(とある講習会で参加者が持ち寄ったカメラを写しました)。レンズ部が回転するこのシリーズは、接写性能が抜群で、ローアングルでの使い勝手が良く、自然観察には重宝している機種だ。望遠鏡や顕微鏡との相性もよく、製造中止は非常に残念。後継機種が発売されることを願っています。右の写真では、液晶部が新機種ほど小さくなっていくのがよくわかります(液晶は大きい方がよかった)。

(2008年8月24日追記)
Coolpixの新しい機種では、Coolpix P5000、P5100、P6000は、アダプターリングUR-E20を付ければ、28mmのフィルターネジ枠が使えますので、下記のデジカメ撮影アダプタ「FS28」などが使えます。液晶画面は格段に大きく見やすくなっていますが、回転しないので使い勝手は落ちます。


(2008年8月24日追記)
 Coolpix9xxシリーズ、同4500は、後継機種の開発がないようなので、入手が困難でしょうから、いずれは代替機種を探すことになりそうです。
 このページを公開した時点では、まだまだ高価だったデジタル一眼レフカメラが値下がりし、中古探せば、コンパクトデジカメ買うのと大差ない価格で入手可能になっています。
 キノコの顕微鏡撮影を日課のようにこなしておられる きのこ雑記のA井氏が、顕微鏡撮影に適したデジタル一眼レフカメラを模索されているようです。大変参考になりますので、興味のある方は、きのこ雑記の記事を検索されると良いでしょう。TOPページのサイト内全文検索で、「一眼 撮影」などのキーワードで検索すると良いと思います。

■固定用のアダプタ

手ぶれでの失敗を防ぐためには、しっかりとカメラを固定できるアダプタを使うのがよいです。
いくつかのメーカーから販売されていますが、1万円以内で買える比較的安価なものは、ビクセンから発売されているものです。

ビクセンの顕微鏡アダプタ「DG-MF」。アダプタ本体は、3つの部品に分解します。接眼レンズを取り付ける部分の鏡筒外径がφ25mmの顕微鏡に取り付け可能です。カメラの固定にはフィルタネジ枠に取り付けるDGリングが別に必要です。左は、DGリング28(=フィルタ枠径28mm用)を介して、Coolpix4500を固定した様子です。このアダプタ内部に接眼レンズを入れて使いますが、接眼レンズの外径がφ30mm以上あると入らないので、使える接眼レンズが限られます。この点は注意が必要です。もちろんビクセンの接眼レンズを買えば問題ないのですが・・・。
※2004年からは、より汎用性のある新しいアダプタが発売されているようです。

Kenkoのフィールドスコープ接眼部用デジカメ撮影アダプタ「FS28」(=フィルタ枠径28mm用)。うまく接眼レンズに合えば使えます。とってもシンプル。ただ、固定が甘いと外れて、デジカメを破損するおそれがあります。

※これらと同じような形のものをステップアップリングなどを加工して作っておられる方もいるようです。要は、光軸を合わせて、しっかり固定できたらいいということです。

以下のサイトが参考になります。
▼デジカメ用顕微鏡アダプタ→http://www2u.biglobe.ne.jp/~gen-yu/micadp.html
▼簡単デジカメ撮影法→http://www.ctjsc.com/digital/digicontents.htm
▼デジカメ顕微鏡撮影の小技−よりよく写す→http://park18.wakwak.com/~fungiman/urayama/micro2.htm


■パソコンでの画像処理

デジカメで撮影した画像は、パソコンで加工して二次利用がしやすいことがメリットのひとつ。基本的な画像処理方法はなんとかマスターしたいと思います。
各人の好みや経済的な制約がありますが、私の場合、フリーソフトを利用することが多いです。よく使うのは、「Irfan View」と「ViX」。トリミングや画像サイズの縮小、明るさやコントラストの調整などするくらいです。ViXの無劣化回転やアルバム印刷は重宝します。注意したいのは、加工後上書き保存する際に更新日付情報(タイムスタンプ)が変更されないように設定しておくことです。大切な画像の場合は、オリジナルは加工せずに保存します。
複数の画像を合成したり、文字を挿入したり、アンシャープマスク(輪郭強調処理)をかけたいときには、市販の画像処理ソフトを使うこともあります。

以下のサイトも参照ください。
▼IrfanView32 日本語版→http://www8.plala.or.jp/kusutaku/iview/
▼統合画像ビュアーViX→http://homepage1.nifty.com/k_okada/
▼KINOKO WEBの「デジカメできのこ」→http://homepage2.nifty.com/fungi/degicame/index.htm


■パソコンでの画像整理

多量の画像ファイルを扱うようになると、できるだけ手間のかからないファイル管理ができないかと悩むことになります。
私を含め、多くの人が行っている方法に、「日付を含む名称のフォルダ」を作って、そこに撮影画像を分類せずに入れておく、というものがあります。私の場合、野外での撮影なども多いのでフォルダ名を「日付+場所」にしたり、特定の種類の画像を分けたい時には「日付+場所+種名」などにすることも多いです。

(例)----------------------------------------
 マイ・ピクチャ
   ├─20031217○□△山〜××川
   |    └画像ファイルなど
   ├─20040119◇◇県△△丘陵、アカガエル
   |    └画像ファイルなど
   ├─20040229□○県☆☆☆博物館
   |    └画像ファイルなど
   :
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