環境用語集


索 引

[ABC] ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン) ABS(アルキルベンゼンスルホン酸塩) ACGIH BOD BS COD COP(3) DNA組み替え DO ECP EMS→環境マネジメントシステム EPA EU HFC・HCFC IARC ICC ISO ISO14000シリーズ ISO14001 ISO14004 ISO14010 ISO14011 ISO14012 IUPAC JAB JACO JIS K値規制 LCA→ライフサイクルアセスメント LNG LPG mg/L MSDS ng(ナノグラム) NGO Nm3 Nm3/H(ノルマル立法メートル毎時NOx→窒素酸化物 ODP PCB(ポリ塩化ビフェニール) PE PET pg(ピコグラム) pH PP ppb ppm PPP PRTR PRTR法 PS PVC(ポリ塩化ビニール) SOx→硫黄酸化物 SPM→浮遊粒子状物質 SS(浮遊物質量) TEAプレート法 UNEP(国連環境計画) VPE →ボランタリープラン WECPNL [あ] 愛鳥週間 アオコ (青粉) 青潮 亜鉛(Zn) 赤潮 悪臭物質 アジェンダ21 アースデー アスベスト アセトアルデヒド(CH3CHO) アメニティ アメニティ・タウン アルキル水銀(R-Hg) アルファ線(α線) アンスラサイト 暗騒音(暗振動) アンモニア(NH3) アンモニア性窒素(NH4-N) [い] 硫黄酸化物(SOx) 閾値(いきち) 1.1.1-トリクロロエタン 一日許容摂取量(ADI) 一酸化炭素(CO) 一酸化窒素(NO) 一般細菌 一般廃棄物 遺伝子資源 移動発生源と固定発生源 陰イオン界面活性剤 飲料水 [う] ウィーン条約 雨水集水量 雨水中継槽 雨水利用率 雨水利用量 上乗せ基準 [え] エアリフトポンプ エアレーション 栄養塩類 疫学 エコ・ツーリズム エコビジネス エコポリス エコマーク エコロジー エコロジー運動 エネルギー管理工場 塩化水素(HCl) 塩水化 塩素(Cl2) 塩素イオン 塩素系消毒剤 塩素系有機溶剤 塩素消毒 塩排除率 [お] オキシダント 汚染の予防 オゾン・オゾン層 オゾン処理 オゾン層破壊 オゾンホール 汚濁負荷量 汚泥 音圧レベル 温室効果 温室効果ガス 温排水 [か] 海洋汚染 核種分析 拡散 かけがえのない地球 化審法 化石燃料 活性汚泥法 活性炭処理 合併処理浄化槽 家電リサイクル法 カドミウム(Cd) ガボロジー 過マンガン酸カリウム消費量 環境 環境影響 環境影響評価(環境アセスメント) 環境NGO 環境ODA 環境会計 環境家計簿 環境カルテ 環境管理計画 環境管理責任者 環境基準 環境基本法 環境教育 環境月間(環境週間) 環境庁 環境側面 環境と開発に関するリオ宣言 環境と開発に関する国連会議 環境パフォーマンス 環境負荷 環境放射線 環境方針 環境保全(地球環境保全) 環境保全協定 環境ボランタリープラン 環境ホルモン 環境マネジメントシステム 環境マネジメントシステム監査 環境目的 環境目標 環境容量 環境ラベル 環境倫理 含水率 官能試験法 ガンマ線(γ線) [き] 気候変動枠組み条約→COP 気候変動に関する政府間パネル 規制基準 揮発性有機化合物 逆浸透装置 逆転層 休猟区 キュリー(Ci) 強熱減量 凝集剤 共生 極相林 近隣騒音 [く] 空間線量 空気洗浄 クライテリア クラーク数 グリーンマーク グレイ クローズドシステム クロム(Cr) クロルデン クロロフィルa クロロフロオルカーボン(CFC) クワハウス [け] 経団連地球環境憲章 計画時間雨水集水量 計画時間最大雨水集水量 継続的改善 下水道 結合残留塩素 健康項目 原生林 建設廃材 現存植生図 原単位 県立自然公園 [こ] 公害 公害健康被害者補償法 公害対策基本法 公害病 公害防止管理者 公害防止協定 公害防止計画 光化学スモッグ 降下ばいじん 公共下水道 公共用水域 合成洗剤 硬度 国際協力事業団 国際自然保護連合 国立公園/国定公園 国連環境計画 コジェネレーション・システム ごみ発電 コンポスト化 [さ] 最終処分場 再生紙 再生紙使用マーク サスティナブル・ディベロップメント 雑排水 ザルツマン係数 3R→リサイクル 産業廃棄物 産業廃棄物処理計画 サンシャイン計画 酸性雨(湿性大気汚染) 三点比較式臭袋法 残留塩素 [し] シアン(CN) 色度 ジクロロメタン(CH2Cl2) 自浄作用 自然環境保全基礎調査(緑の国勢調査) 自然環境保全地域 自然観察指導員 自然公園 自然保護憲章 湿原 指定文化財 自動車排気ガス 自動車排出ガス規制(単体規制) し尿浄化槽 シビック・トラスト シーベルト(Sv) シミュレーション 車種規制 臭気・味 重金属 樹木の二酸化炭素の固定 狩猟禁止区域 省エネ法 消火用水用貯水量 硝酸性窒素・亜硝酸性窒素 上水代替率 上水補給水量 除害設備 植生 植生自然度 処理人口普及率 種の多様性 振動 振動レベル 森林浴 [す] 水域類型 水銀(Hg) 水質汚濁防止法 水質基準 水準測量 水準点 水生生物による水質調査→生物指標 水素イオン濃度→pH 水面積負荷 スカム スチレン(C6H5-CH=CH2) ステイオンタブ ストレーナー スモッグ スライム スラッジ→汚泥 [せ] 生活環境項目 生活雑排水 生活騒音 生態系 成長の限界 政府開発援助 生物化学的酸素要求量→BOD 生物指標→水生生物による水質調査 生物膜 生物ろ床槽 世界銀行 世界資源研究所(WRI) 世界自然保護基金(WWF) 積算線量 セレン 全有機炭素 洗浄装置 線量率 [そ] 騒音レベル 総酸素要求量 総水銀(Total-Hg) 送風機(ブロワー) ソーラーエネルギー ソーラーカー ソーラーハウス 総量規制 組織 [た] ダイオキシン類 大腸菌群数 太陽熱発電 濁度 炭化水素(HC) 脱硝 脱硫 [ち] 地球温暖化 地球環境問題 地球サミット 窒素酸化物(NOx) 地盤沈下 地盤沈下観測井 地盤沈下シミュレーション 着地濃度 沖積層 鳥獣保護区 中間処理 中和 長期的評価 [つ] 使い捨て容器 [て] 低公害車 底質 定常時・非定常時・緊急時 デシベル(dB) 低周波空気振動 テトラクロロエチレン ディーゼル車の直接噴射式 デポジット制度 デポジットゲージ法 デマンドコントローラ テレメーターシステム テン・モード(10モード) 電気集じん機 典型7公害 [と] 透視度 透明度 銅(Cu) 特定建設作業 特定工場 特定施設 特定物質 特定フロン 特定有害物質 都市・生活型公害 都市排熱 土壌汚染 土壌流出 トリクロロエチレン トリハロメタン トリメチルアミン((CH3)3N) [な] 内分泌撹乱化学物質 ナショナルトラスト 75%水質値 鉛(Pb) [に] 二酸化硫黄(SO2) 二酸化鉛法(PbO2) 二酸化炭素(CO2) 二酸化窒素(NO2) 二次汚染 二次汚染物質 二次林 日照権 二硫化メチル((CH3)2S2) 人間環境宣言 [ぬ] [ね] 熱蛍光線量計(TLD) 熱帯林 [の] 農薬 農薬類 農業(水稲)用水基準 ノールトヴェイク宣言 ノルマルヘキサン抽出物質 [は] 排煙脱硫装置 ばい煙 バイオスフェア バイオテクノロジー バイオハザード バイオマスエネルギー 排オゾン処理装置 廃棄物 排出基準 排水基準 ハイボリウム・エア・サンプラー法 廃掃法 バーゼル条約 ‰(パーミル) バルキング バルディーズ原則 [ひ] ビオトープ 光散乱法 ひ素(As) ヒートアイランド現象 ヒートポンプ 貧腐水性 [ふ] ファウナ(fauna) 風致地区 風洞実験 富栄養化 フェノール フォールアウト 複合汚染 浮上汚泥→スカム フタル酸エステル フッ化水素(HF) フッ素(F) 浮遊物質量→SS 浮遊粉じん 浮遊粒子状物質(SPM) プラスチック材質識別コード プランクトン フリーマーケット フロック フロラ(flor) フロン 粉じん [へ] 平水量 閉鎖性水域 ベクレル(Bq) ベータ線(β線) ヘドロ ベンゼン [ほ] 保安林 膨化→バルキング 放射線 放射線量 ポストハーベスト ホッパー ボランタリープラン ポリ塩化ビフェニール→PCB [ま] マイクログラム(μg) マニフェストシステム マンガン(Mn) マングローブ林 [み] ミクロン(μm) [む] 無水硫酸(SO3) ムーンライト計画 [め] メタノール メチル水銀 メタン(CH4) メチルメルカプタン(CH3-SH) [も] モジュール モーダルシフト モントリオール議定書→ウィーン条約 [や] [ゆ] 有害鳥獣 有害物質 有機汚濁物質 有機農業 有機溶剤 有機りん(O-P) 油化技術 [よ] 溶液導電率法 容器包装リサイクル法 溶存酸素→DO 用途地域 横出し規制 [ら] ライフサイクルアセスメント(LCA) ラス(LAS) ラムサール条約 [り] 利害関係者 リサイクル法 リデュース・リユース・リサイクル(3R) リモートセンシング 流域下水道 硫化水素(H2S) 硫化メチル(CH3SCH3) 硫酸ミスト 緑化協定 緑被率 りん酸態りん(PO4-P) [る] 類型指定(類型あてはめ) [れ] レッド・データ・ブック レム [ろ] 六価クロム(K2Cr2O7) ロックウール ローマクラブ ロンドン・ダンピング条約 [わ] ワシントン条約


[ABC]
ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン
 ABS樹脂は、広い温度範囲に渡る耐衝撃強度に加え、引張り強さ、剛性、耐熱性を持っています。用途は、弱電機器の部品やキャビネット、ハウジング類、自動車内外装部品、玩具雑貨、PVC の改質補強材。
ABS(アルキルベンゼンスルホン酸塩)
 合成洗剤の主成分となっているものですが,下水処理場の活性汚でい処理では処理が不可能なため,河川汚濁の原因となっています。最近,ABSに変わって分解が容易な化学構造のLAS(後述)になっています。
ACGIH
 米国産業衛生専門家会議(American Conference of Governmental Industrial Hygienists,Inc.)の略称です。米国の産業衛生の専門家の組織で、化学物質の職業上の許容濃度の勧告値や発癌性
の分類を行っています。
BOD(生物化学的酸素要求量)
 BODとはBiochemical Oxygen Demandの略称で,河川水や工場排水中の汚染物質(有機物)が微生物によって無機化あるいはガス化されるときに必要とされる酸素量のことで,単位は一般的にmg/Lで表わします。この数値が大きくなれば,水質が汚濁していることを意味します。
  河川の環境基準…AA域1mg/L以下,A域2mg/L以下,B域3mg/L以下,C域5mg/L以下等々
BS
 英国規格協会(BSI)が制定、発行している規格で、世界にある工業標準規格の中でも最も権威があります。BS7750はISO14001のベースとなっています。
COD(化学的酸素要求量)
 CODとはChemical Oxygen Demand(化学的酸素要求量)の略であり,海水や河川の有機汚濁物質等による汚れの度合いを示す数値で,水中の有機物等汚染源となる物質を通常,過マンガン酸カリウム等の酸化剤で酸化するときに消費される酸素量をmg/Lで表したものです。数値が高いほど水中の汚染物質の量も多いということを示します。
COP(3)
 気候変動枠組み条約締結国会議(Conferrence of the Parties)を指し、1997年12月に京都で開かれたCOP3(第3回締約国会議)で、2008年〜2012年の先進国の削減率が決められ、削減率は国・地域ごとに決められており、日本は1990年に比べて6%減、米国は7%減、EUは8%減となり、先進国全体では5%減となりました。ただし、排出量取引や共同実施、途上国の削減率など多くの課題も残しています。日本と欧米で削減率が異なるのは、日本は2度のオイルショックで省エネが他より進んでいたことが考慮されたためです。
DNA組み替え
 バイオテクノロジー技術の一つで,遺伝子の本体であるDNA(デオキシリボ核酸)のらせん構造を酵素で分析あるいは接続することにより,有用種,有用物質などを生産する手法です。すでに多くの実績が発表されていますが,本来,自然界にないものをつくりだすことから,環境中に放出された場合,生態系に著しい影響を及ぼすおそれがあり,厳重な管理が必要です。
DO(溶存酸素)
 DOとはDissolved Oxygenの略称で,水中に溶けている酸素量のことをいいます。溶解量を左右するのは水温,気圧,塩分で,汚れの程度によっても変化します。汚染度の高い水中では,消費される酸素の量が多いので溶存酸素量は少なくなります。きれいな水ほど酸素は多く含まれ,水温が急激に上昇したり,藻類が著しく繁殖するときには過飽和となります。
 溶存酸素は水の自浄作用や水中の生物にとって不可欠のものです。
 水に係る環境基準…河川AA域,A域7.5mg/L以上,B域,C域5.0mg/L以上等
ECP(Environmentally Conscious Product)
 環境性に配慮した製品をいいます。
EMS環境マネジメントシステム
EPA
 米国環境保護庁(Environmental Protection Agency)の略称です。
EU
 欧州連合(European Union)の略称です。
HFC・HCFC
 代替フロンとして、エアコン等の冷媒に使用されています。将来的には全廃。
IARC
 国際ガン研究機関(International Agency for Reseach on Cancer)の略称です。化学物質の人に対する発癌性を疫学的および動物実験、短期試験の結果に基づいて各国の専門家による会議で討論し、分類評価を行っています。
ICC
 国際商業会議所(International Chamber of Commerce)の略称です。2000年3月現在135カ国約7000の企業団体が加盟、国連に提言することができるA級諮問機関で、1989年に持続可能な開発のための産業界憲章を制定しました。この憲章が基になりISO14000シリーズが誕生しました。
ISO
 国際標準化機構(International Organization for Standardization)の略称です。1947年設立の民間法人で、本部はスイスにあります。電気関係を除くあらゆる分野の規格を制定する代表的な国際標準機関で(電機・電子分野はIECがあります)、1996年1月現在110か国が参加しています。日本からは通産省工業技術院に設置されている日本工業標準調査会(JISC)が加盟しています。
ISO14000シリーズ
 国際標準化機構(ISO)が1996年から制定した環境関連の国際規格です。ISO14000シリーズはISO14001からISO14050までの枠組みが設けられており、ISO14001は環境マネジメントシステム、ISO14010は環境監査の指針などが取り決められています。国内では、JIS−Q 14000シリーズが対応しています。
ISO14001
 環境マネジメントシステムの仕様と参考のための附属書からなり、本文は外部へ規格への適合性を表明するための要求事項に関するスペックであり、構築された環境マネジメントシステムが審査認証の対象となります。
ISO14004
 環境マネジメントシステムの一般原則とその適用についてのガイドラインについて記述したもので、環境マネジメントシステム全体を概説しています。これはガイドラインであり、第三者機関の審査認証の対象ではありません。
ISO14010
 環境監査の実施に関する一般原則を述べています。環境監査とは何かを知るためには一読しておくとよいでしょう。
ISO14011
 環境マネジメントシステムの監査実施のための手順について述べたもので、監査の目的、監査員の役割・責任・活動、監査の手順、監査報告書などが含まれています。これもガイドラインであり、審査認証の対象にはなりません。
ISO14012
 環境監査員のための資格認定基準について述べており、環境に関する実務経験の最低年数(一定要件下でも2年)と環境マネジメントシステム規格、監査手法、環境関連法規、環境科学・技術、環境施設の技術と環境影響などに関する知識を求めています。内部環境監査員もこれに準ずるとしています。
IUPAC
 国際純正・応用化学連合(International Union of Pure and Applied Chemistry)の略称です。1919年に組織された、化学と応用化学に関する国際的機関で、元素の原子量、化合物の命名法、単位系の協議や制定、各種国際シンポジウムの開催や援助活動を行っています。日本は、日本学術会議を通じてこの組織に加盟しています。
JAB
 (財)日本適合性認定協会のことです。1993年設立され、ISO14001に関連する審査登録機関、公式研修機関、環境審査員などのわが国唯一の認定機関です。
JACO
 (株)日本環境認証機構の略称です。日本初の環境に関する認証機関として1994年に設立された第三者審査登録機関です。
JIS
 日本工業標準規格のことです。
K値規制
 大気汚染防止法のばい煙発生施設から排出される硫黄酸化物の規制方法。
 これは,大気汚染の程度によって全国を16段階の地域に分け,それぞれ係数(K値)を決め,計算式により求められた許容量を超えるばい煙の排出を制限するものです。施設が集合して設置されている地域ほど規制が厳しく,その値も小さく,
 q=K×103×He2 となっています。
 q:規制値(SO2Nm3/h) He:有効煙突高(m)
LCA →ライフサイクルアセスメント
LNG
 Liquefied Natural Gas(液化天然ガス)の略で,メタン(CH4)を主成分とする気体をマイナス160℃程度まで冷却して液化したもの。中近東やインドネシアなどの産地で液化され,専用のタンカーで消費地まで輸送されます。日本では主として発電所の燃料や都市ガスとして利用されていますが,硫黄酸化物やばいじんの排出がほとんどない,比較的クリーンなエネルギーです。
LPG
 Liquefied Petroleum Gas(液化石油ガス)の略。プロパン(C3H8),ブタン(C4H10)を主成分とする気体を冷却して液体にしたもの。天然に産出するものもあるが,日本では石油精製の際副産されるものが多く,家庭ガスや自動車燃料として利用されています。LNGと同様,比較的クリーンなエネルギーです。
mg/L
 1mg/Lは,水1Lの中に物質(溶質)が1mg含まれていることです。ppmとほぼ同じ値を示します。
MSDS
 製品安全データシート(Material Safety Data Sheet)のことです。化学物質の危険有害性について安全な取扱を確保するために、その物質名、供給者名、分類、危険有害性、安全対策及び緊急事態の対策などに関する詳細で不可欠な情報を含んだ資料です。これは、ILO第170号条約として1990年に採択されています。日本では1999年に制定されたPRTR法で製造メーカーの発行が義務付けされました。
ng(ナノグラム)
 重量単位です。
 1ng=10-6mg=10-9g  10億分の1グラム。
NGO
 Non-Governmental Organizationの略。政府や国連の機関ではなく,非営利の立場から国際活動を行っている民間団体で,国際的な組織から草の根レベルのものまで様々なものがあります。
Nm3
 Nはノルマル(ノーマル)と読み,0℃,1気圧の標準状態を表すもので,主として排出ガス量等を表す場合に用いられます。1Nm3とは,標準状態(0℃,1気圧)に換算した1m3のガス量を表します。
Nm3/H(ノルマル立法メートル毎時)
 時間当たりの気体の排出量などを表す単位で,温度が零度で圧力が1気圧の状態に換算したもの。
NOx窒素酸化物
ODP
 オゾン層破壊係数ともいい、大気中に放出された単位重量の当該物質がオゾン層に与える破壊効果を、CFC−11を1.0として相対値として表したもの。
PCB(ポリ塩化ビフェニール)
 PCBは,化学的に安定であり,熱安定性にもすぐれた物質でその使用範囲は,絶縁油,潤滑油,ノーカーボン紙,インク等多数あります。
 カネミ油症事件の原因物質で,新しい環境汚染物質として注目され,大きな社会問題となったため,現在製造中止され使用中のものについても制限されています。
   環境基準(水質):検出されないこと。 排水基準:0.003mg/L以下。

PE(ポリエチレン)
 PE樹脂は、エチレンを重合した熱可塑性樹脂をいい、分岐度、分岐の種類、分布などにより密度や特性が変わります。一般に密度を基準にして高密度ポリエチレン=HDPE (0.941〜0.965)、中密度ポリエチレン=MDPE (0.926〜0.940)、低密度ポリエチレン=LDPE (0.910〜0.925)、超低密度ポリエチレン=ULDPE (0.985〜0.909)に分類されています。又、エチレンとオレフィンの共重合により作られた低密度ポリエチレンを線状低密度ポリエチレン=L-LDPE と呼んでいます。一般に中密度ポリエチレン以下を軟質で高密度ポリエチレンを硬質としています。ポリエチレンの用途として、低密度ポリエチレンは各種包装用のフィルム・ラミネート、軟質成形品および電線被覆等で、高密度ポリエチレンは包装用フィルム、ショッピングバッグ、各種コンテナなどの成形品などです。
PET (又はPETE:ポリエチレンテレフタレート)
 ポリエチレンテレフタレートは、石油からつくられるテレフタル酸とエチレングリコールを原料にして、高温・高真空下で化学反応させてつくられる樹脂のひとつ。この樹脂を溶かして糸にしたものが繊維、フィルムにしたものがビデオテープ、ふくらませたものがPETボトルというわけです。PET樹脂でできたPETボトルは、透明性と適度のガスバリヤー性をもっており、またガラスびんに比べて耐衝撃性、軽量性に優れているため、飲料用ボトルや化粧品、洗剤、医薬品などの容器として多用されます。

pg(ピコグラム)
 重量単位です。
  1pg=10-9mg=10-12g  1兆分の1グラム。
pH
 溶液中の水素イオンの濃度をいいます。溶液1L中の水素イオンのグラム当量数で表し,一般にはpH=−log[H+]として定義されます。pH=7で中性,pH<7で酸性,pH>7でアルカリ性であり,特殊な例(温泉など)を除いて河川水等の表流水は中性付近のpH値を示します。水道用水として望ましい水質はpH6.5〜8.5の範囲です。

PP(ポリプロピレン)
 結晶性高分子の一つであり、軽量(比重約0.902)で機械的性質、剛性、曲げ疲労性などに優れています。耐熱性、耐ストレスクラッキング性はPEよりも優れていますが、低温衝撃性は劣ります。成形収縮率が大きく寸法精度が出しにくい等の難点があります。用途は、自動車、家電部品、フィルム、ヘルメット。

ppb
 parts per billonの略で,10億分の1を1ppbといいます。
 容量比,重量比ともに濃度や含有率を表示するために用いますが,一般に気体の場合は容積比で表示します。たとえば,二酸化硫黄(SO2)1ppbとは空気1,000m3中にSO2が1cm3含まれている状態をいいます。
ppm
 parts per millon の略で,100万分の1を1ppmといい,濃度を表す単位として使用されます。
 水の場合は,1kg(約1L)中のミリグラム数,1ton(約1m3となる)中のグラム数を表わし,大気の場合は1m3中1cm3のガス容量を表わします。
PPP
 Polluter Pays Principleの略。
 環境汚染防止のコスト(費用)は汚染者が支払うべきであるとの考え方であって,一般には汚染者負担の原則といわれています。
 環境汚染のうえに成立する商品のコストの中に環境汚染の代価が盛り込まれることを要請するものであり,環境を汚染する商品の生産者に対する公害防止のための補助金等の支払いを禁止し,公平な経済競争の確保を目的とする考え方であり,昭和47年にOECDの環境委員会が採用しました。
PRTR
 PRTR(Pollutant Release and Transfer Register:環境汚染物質排出移動登録)は、「有害性のある化学物質の環境への排出量及び廃棄物に含まれての移動量を登録して公表する仕組み」であり、行政庁が事業者の報告や推計に基づき、対象化学物質の大気、水、土壌への排出量や、廃棄物に含まれての移動量を把握し、集計し、公表するものです。PRTRには、以下のような多面的な意義が期待されています。
 @環境保全上の基礎データ
 A行政による化学物質対策の優先度決定の際の判断材料
 B事業者による化学物質の自主的な管理の改善の促進
 C国民への情報提供を通じての、化学物質の排出状況・管理状況に係る理解の増進
 D化学物質に係る環境保全対策の効果・進捗状況の把握
PRTR法(特定化学物質の環境への排出量の把握及び管理の改善の促進に関する法律)
 特定の化学物質の環境への排出量等の把握に関する措置並びに事業者による特定の化学物質の性状及び取扱いに関する情報の提供に関する措置等を講ずることにより、事業者による化学物質の自主的な管理の改善を促進し、環境の保全上の支障を未然に防止することを目的としています。
PS(ポリスチレン)
 代表的な熱可塑樹脂の一種でスチレンおよびその誘導体を主体とする重合体をいいます。また、PSのマークで広く知られる発泡スチロールは、ポリスチレンを「ブタン」などの発泡剤の力で膨らませたものです。発泡スチロールには製法と用途の異なる次の3種類があります。主に魚箱や緩衝材に使われる「ビーズ法発泡スチロール」、主に食品トレーなどに使われる「ポリスチレンペーパー」、主に断熱建材に使用される「押出しボード」。これらの発泡スチロールは廃棄物としての特性が違いますので、それぞれの業界団体ごとにリサイクルに取り組んでいます。ビーズ法発泡スチロールは、原料のポリスチレンビーズを蒸気で50倍に膨らませています。その98%は空気で材料はわずか2%。しかも1平方メートルあたり5トンもの重さに耐えられる丈夫さです。

○の中のポリスチレンビーズで魚箱を作ることができます。
図右下の○の中の写真は発泡スチロールの表面を100倍に拡大したもので、幾重にも空気の層が重なっています。

PVC(ポリ塩化ビニール)
 塩化ビニールの重合体で、熱可塑性樹脂として最も古い。耐水性、耐薬品性、電気絶縁性、難燃性、耐候性に優れている。

SOx硫黄酸化物
SPM浮遊粒子状物質
SS(浮遊物質量)

 SSとはSuspended Solid(懸濁物質)の略称で,水中に浮遊している物質の量のことをいい,一定量の水をろ紙でこし,乾燥してその重量を測ります。数値(mg/L)が大きい程,その水の濁りが多いことを示します。
 水質環境基準…河川AA域,A域,B域25mg/L以下,C域50mg/L以下等々
TEAプレート法
 トリエタノールとガラスビーズを混合したものをシャーレに保存し,1カ月間大気中に曝露し,捕集された硫黄酸化物,二酸化窒素を定量する方法で,結果は,mgSO3/100cm2/日,μgNO2/100cm2/日で表す。
UNEP(国連環境計画)
 1972年6月にストックホルムで開催された国連人間環境会議において,人間環境宣言が採択されましたが,UNEPは,この会議での決議及び同年12月の国連第27回総会の決議により発足しました。
 UNEPが取り組んでいる環境問題の概念は,環境汚染,自然保護に加え,人口の急増,貧困等を含む非常に幅広いものです。
VPE →ボランタリープラン
WECPNL
 Weighted Equivalent Continuous Perceived Noise Level(加重等価平均感覚騒音レベル)の略。航空機による騒音のうるささに着目した評価単位であり,加重等価平均感覚騒音レベルといわれます。航空機騒音の大きさ,頻度,飛行時間帯等を考慮し定められます。

[あ]
愛鳥週間
 毎年,5月10日からの一週間。この時期は,ちょうど野鳥の繁殖時期に当たるため,この週間行事を通じて野鳥に対する愛鳥の精神を普及しようとするものです。
アオコ (青粉)
 富栄養化した湖沼等で植物プランクトンが異常発生し,水面が緑色になる現象。死滅(青粉)したプランクトンによる腐敗臭の発生,分解過程の酸素消費による酸欠により魚介類に被害を及ぼすことがあります。
青潮
 富栄養化した内海の表層で増殖したプランクトンが死に下層へ沈澱し,底層で分解される過程で酸素が消費され,酸素濃度は次第に低下します。この貧酸素状態になった底層の水塊が表層に上昇し,海水が青くみえる現象を青潮といいます。赤潮同様に魚介類の大量死を招くことがあります。
亜鉛(Zn)
 亜鉛は毒性が弱く,トタン板,乾電池のほか,各種の合金に広く用いられていますが,多量に摂取したり,濃溶液の場合には粘膜刺激,嘔吐等の症状があります。
水道水質基準…1.0mg/L以下,排水基準…5mg/L以下。
赤潮
 プランクトンの異常増殖により海水が赤〜褐色に変色する現象で,有害プランクトンや,分解過程で酸素消費量が増大することによる酸素欠乏のため,魚介類のへい死など漁業被害を伴うこともあります。
 赤潮の発生は,閉鎖性水域でおこりやすく,窒素,りん等の栄養塩類の流入等による富栄養化の進行が基本的発生原因とされていますが,底質から海水への溶出,降雨及び河川水の大量流入による塩素量の低下等の原因も指摘されています。
悪臭物質
 特有のにおいをもっている化合物は40万にも達するといわれるが,悪臭を発生する物質を化学的にみると,窒素や硫黄を含む化合物のほか低級脂肪酸などがあげられます。悪臭防止法では,現在次の22物質を悪臭物質として定めています。
 (1)アンモニア NH3 刺激臭,し尿臭
 (2)メチルメルカプタン CH3SH キャベツの腐敗臭
 (3)硫化水素 H2S 卵の腐敗臭
 (4)硫化メチル (CH3)2S タマネギの腐敗臭
 (5)二硫化メチル (CH3)2S2 タマネギの腐敗臭
 (6)トリメチルアミン (CH3)3N 魚の腐敗臭
 (7)アセトアルデヒド CH3CHO 刺激臭,し尿臭
 (8)スチレン C6H5CH=CH2 ポリエチレンなどの加工臭
 (9)プロピオン酸 CH3CH2COOH すっぱいような刺激臭
 (10)ノルマル酪酸 CH3(CH2)COOH 汗くさいにおい
 (11)ノルマル吉草酸 CH3(CH2)3COOH むれたくつ下のにおい
 (12)イソ吉草酸 (CH3)2CHCH2COOH むれたくつ下のにおい
 (13)トルエン C6H5CH3 ガソリンのようなにおい
 (14)キシレン C6H4(CH3)2 ガソリンのようなにおい
 (15)酢酸エチル CH3CO2C2H5 刺激的なシンナーのようなにおい
 (16)メチルイソブチルケトン CH3COCH2CH(CH3)2 刺激的なシンナーのようなにおい
 (17)イソブタノール (CH3)2CHCH2OH 刺激的な発酵したにおい
 (18)プロピオンアルデヒド CH3CH2CHO 刺激的な甘酸っぱい焦げたにおい
 (19)ノルマルブチルアルデヒド CH3(CH2)2CHO 刺激的な甘酸っぱい焦げたにおい
 (20)イソブチルアルデヒド (CH3)2CHCHO 刺激的な甘酸っぱい焦げたにおい
 (21)ノルマルバレルアルデヒド CH3(CH2)3CHO むせるような甘酸っぱい焦げたにおい
 (22)イソバレルアルデヒド (CH3)2CHCH2CHO むせるような甘酸っぱい焦げたにおい
アジェンダ21
 1992年(平成4年)6月ブラジルのリオデジャネイロで開催された「環境と開発に関する国連会議」において採択された環境と開発の統合のための21世紀に向けた具体的な行動計画。前文及び A社会的・経済的側面 B開発資源の保護と管理 C主たるグループの役割の強化 D実施手段の4部から構成されています。
 また,大気保全等の具体的な問題についてのプログラムを示すとともに,実施のための資金メカニズム国際法の在り方等についても規定しています。
アースデー(Earth Day 地球の日)
 1970年(昭和45年)4月22日,公害防止や自然保護など環境保全をテーマに全米で「アースデー」と呼ばれる大規模なデモが行われました。この取り組みは,ウィスコンシン州選出の上院議員ゲイロード・ネルソンの発案でデニス・ヘイズら3人のハーバード大学院生がワシントンに事務所を開設したことに端を発しています。各団体の連帯を訴えた彼らの運動は大成功をおさめ,全米で環境保全に関する認識が確立される契機となりました。以後,毎年4月22日を「アースデー」と決め,世界統一行動日としています。
 1990年のアースデーには,日本を含め世界140か国,1億人以上の人が参加し,さまざまな取り組みが展開されています。
アスベスト
 アスベスト(石綿)は,極めて細い繊維状の鉱物であり,高い拡張力と柔軟性を持ち,耐熱性等にすぐれ工業原料として幅広く利用されています。しかし,多量に吸収すると肺の線維症を引き起こすことがあり,肺癌など悪性新生物発生の危険を増加させるため,アスベスト関係作業についてはて労働安全衛生法で規制が行われています。
 また,一般大気環境のアスベストによる汚染を防ぐため,大気汚染防止法により,特定粉じんとして工場・事業場からの排出が規制されています。
アセトアルデヒド(CH3CHO)
 刺激臭のある青くさいにおいをもつ無色の液体で,粘膜(主に眼,鼻,気道)に対する刺激作用があります。主な発生源は,酢酸製造工場等です。
アメニティ
 本来,イギリス都市計画において誕生し,長い間同都市計画の特徴的,中心的な原理となってきました。「快適環境」とか「居住性」と訳されていますが,これだけではいい表わすことができない微妙なニュアンスを持っています。イギリスにおいても様々な定義がなされ,それも時代とともに変わっています。(社)日本都市計画学会編著「アメニティ都市への途」によると,強いて定義すればと前置きして「アメニティとは,人々が望む生活様式に対応した生活環境が備わっていること」とされています。
アメニティ・タウン
 自然や施設,歴史等環境を構成する要素が,互いに他を活かし合うようなバランスのとれた状態で存在し,人間との間に真の調和が保たれていることで,地域の住民が健康で文化的な生活を営むための快適な環境が備えられている街をいいます。
アルキル水銀(R-Hg)
 有機水銀の一つで,このなかに含まれているメチル,エチル水銀は人間の神経をおかし,「水俣病」の原因物質とされています。アルキル水銀による中毒症状は,知覚,聴力,言語障害,視野の狭窄,手足のまひなどの中枢神経障害を起こし死亡する場合もあります。
アルファ線(α線)
 放射線の一種。正(プラス)の電気を帯びたヘリウム原子核の流れで,ものを通す力(透過性)は弱く,薄い紙1枚でも止められます。
 アルファ線を出す放射性物質として,ラジウム-226,ウラン-238等があります。
アンスラサイト
 良質の無煙炭の破砕物をふるいで分けたもので,2層あるいは多層ろ過の場合に砂層の上層ろ材として利用されます。
暗騒音(暗振動)
 ある場所において特定の音(振動)を対象とする場合に,対象の音(振動)以外でその場合に存在する騒音(振動)を,対象の音(振動)に対して暗騒音(暗振動)といいます。
アンモニア(NH3)
 特有の刺激臭のある無色の気体で,圧縮することによって常温で容易に液化します。粘膜刺激,呼吸器刺激,腐蝕性があり,眼に入ると結膜浮腫等を起こします。主な発生源は,畜産農業,鶏糞乾燥場等。
アンモニア性窒素(NH4-N)
 アンモニウムイオンをその窒素量で表したものです。蛋白質,尿素,尿酸等の有機性窒素の分解により生成するので,窒素系による汚染の消長を知ることができます。主な発生源は,し尿,生活排水,肥料,化学等の工場排水等です。アンモニア性窒素が多過ぎると,稲の生育障害をきたし,また浄化処理においては塩素による減菌効果が低下する等の問題が生じます。

[い]
硫黄酸化物(SOx)
 硫黄と酸素が結合してできるものをいい,二酸化硫黄(SO2),三酸化硫黄(SO3)等があります。大気汚染の主原因と考えられているものの大部分は二酸化硫黄で,刺激性が強く1〜10ppm程度でにおいを感じ,呼吸機能に影響を及ぼすほか,眼の粘膜に刺激を与え流涙をきたします。
 SO2に係る環境基準…1時間の一日平均値が0.04ppm以下で,かつ1時間値が0.1ppm以下。規制基準(q)=排出係数(K)×10-3×ばい煙排出口の高さ(He)2
閾値(いきち)
 人間の感覚器官が感知できる最小限度の刺激量のことで,閾濃度,限界濃度ともいいます。例えば,悪臭の閾値とは嗅覚で感知できる悪臭物質の最小濃度をいいます。
 また,毒物などでその値以下では,人の健康上あるいは感覚上に悪い影響が起こさない値をいいます。
1.1.1-トリクロロエタン
 クロロホルム臭のある無色透明の揮発性,不燃性の液体で,水に難溶で有機溶剤に可溶。金属,機械部品等の脱脂・洗浄剤,ドライクリーニング用洗浄剤,抽出溶剤,接着用溶剤,金属切削油添加剤として使用されています。
(沸点74.0℃,融点−32.5℃,比重1.3492,水への溶解度900mg/L(20℃),水道水暫定基準0.3mg/L以下)
一日許容摂取量(ADI)
 人間が毎日一生涯摂取し続けても健康に何ら悪影響が出ない量を一日許容摂取量(Acceptable Daily Intake)といいます。
 ADIは,動物実験での無作用量に安全係数を乗じて得られ,mg/kg/日で表されます。安全係数は,通常無作用量の100倍が採用されています。
一酸化炭素(CO)
 炭素または炭素化合物が不十分な酸素供給の下に燃焼するか,または炭酸ガスが赤熱した炭素と接触するときに生ずる無色,無臭の気体であり,生理上有毒です。血液中のヘモグロビンと結合しやすく,ヘモグロビンの酸素の運搬作用を阻害します。
 環境基準…1時間値の1日平均値が10ppm以下であり,かつ1時間値の8時間平均値が20ppm以下。大気汚染防止法の特定物質。
一酸化窒素(NO)
 無色のガスで,空気中で酸化されて,直ちに赤褐色の二酸化窒素に変わります。一酸化窒素は活性が弱く,気道,肺を通じて血液に入り,ここではじめて赤血球と反応してヘモグロビンをメトヘモグロビンに変化させます。血液毒であると同時に,中枢神経にも作用して麻痺を起こします。
一般細菌
 一般細菌というのは特定の細菌を指すのではなく,いわゆる雑菌をいいます。病原性がないものがほとんどで,汚染された水では明らかにその数が増えます。病原菌は通常,他の細菌に比較して,塩素に対する抵抗力が弱いので,一般細菌を汚染の指標としています。地下水の中の一般細菌数はあまり変化しないので,急に増えた時は,汚染されたおそれがあるといえます。
一般廃棄物
 日常生活に伴って発生するごみやし尿などのことをいいます。
廃棄物処理法では、産業廃棄物以外の廃棄物を言います。
遺伝子資源
 遺伝子は生物の遺伝をつかさどるもので,その実体は細胞中のDNA(デオキシリボ核酸)です。多くの動植物,微生物は,人類にとって食料や医薬品,衣料品等の原料として利用されています。地球上で現在,確認されている生物種は140万種程度ですが,未確認種を含めると500万種〜1000万種と推定されています。そのなかには,人類にとって計り知れない未知の恩恵を与える遺伝子が存在する可能性があり,特に未確認の野生生物が数多く生息,成育している熱帯林の保護が強く叫ばれている理由のひとつにもなっています。
移動発生源と固定発生源
 大気汚染物質の発生源は,固定発生源と移動発生源に分類されます。固定発生源としては,工場のボイラー,金属加熱炉,ガラス溶解炉等の生産設備と事業場の冷暖房ボイラー,焼却炉があり,移動発生源としては,自動車,船舶,航空機があります。
 固定発生源については,大気汚染防止法,佐賀・熊本県公害防止条例により,ばい煙の規制が実施され,また移動発生源については自動車の排ガス規制が実施されています。
陰イオン界面活性剤
 活性剤のうち,電離して陰イオンになる性質のものをいい,通常使用されている合成洗剤は,陰イオン活性剤を主成分とするものが多い。その代表はABS(アルキルベンゼンスルホン酸塩)です。
飲料水
 飲料に適している水。水道水については水道法に基づき,(1)病原生物に汚染され,または病原生物に汚染されたことを疑わせるような生物若しくは物質を含むものでないこと,(2)シアン,水銀その他の有機物質を含まないこと,(3)異常な酸性またはアルカリ性を呈しないこと,(4)異常な臭味がないこと(消毒による臭味を除く),(5)外観はほとんど無色透明であること,などの水質基準が定められています。

[う]
ウィーン条約
 オゾン層の破壊を未然に防止するため「オゾン層の保護のためのウィーン条約」が1985年(昭和60年)3月に,「オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書」が1987年(昭和62年)9月に採択されました。
 わが国においてもこれらを的確かつ円滑に実施するため「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律」(オゾン層保護法)を実施しています。
 1992年(平成4年)11月のモントリオール議定書第4回締約国会議では,特定フロン,1.1.1−トリクロロエタン等について1996年に全廃するなど,削減スケジュールの前倒しが決定されました。
雨水集水量
 集水面積に降水量および流出係数を乗じた集水量をいいます。
雨水中継槽
 雨水集水設備からの雨水を,雨水貯留設備に自然流下または圧送するために一時的に貯留する水槽をいいます。
雨水利用率
 雨水利用量を雨水集水量で除した値をいいます。
雨水利用量
 利用した雨水の量をいいます。
上乗せ基準
 ばい煙または排出水の排出の規制に関して国で定める全国一律の排出基準または排水基準では,その地域の人の健康を保護しまたは生活環境を保全することが十分でないと認められるとき,全国一律の基準にかえて適用するものとして都道府県が条例で定めたより厳しい排出基準または排水基準をいいます。

[え]
エアリフトポンプ
 水中の立管の中にブロワーから圧縮空気を吹き込み,管内外の液体に比重差をつくり,そのとき上昇する気泡とともに汚水・汚物を揚水するポンプをいいます。
エアレーション
 汚水処理の最も基本的な操作で,汚物構成粒子を酸素に接触させるため空気を吹き込み,機械的攪拌により酸化作用を促進させ,好気性微生物による分解作用を期待するものです。
栄養塩類
 富栄養化の一つの指標物質で,藻類その他の水生植物が増殖するための必要な各種元素です。
 藻類その他水生植物が要求する物質として窒素,りん,硫黄,マグネシウム,鉄等の物質がありますが,藻類生産を制限しやすい物質,すなわち窒素,りんが富栄養化の栄養塩とされています。
疫学
 疫学は,本来伝染病の流行を研究対象とする学問として生まれたものでありますが,今日では非伝染性の疫病も含めたすべての疫病について対象としている学問です。病原体,宿主,環境の因果関係を究明することによって,多発する健康障害の発生機序,分布,介在要因を解明していくもので,臨床,基礎医学,病理学,統計学等も包含した総合医学,あるいは社会医学といえます。
エコ・ツーリズム
 自然に親しむことに重点を置いた観光で,多種多様な動植物が生息する天然林や国立公園などで行います。森林を管理する側からは,バッファー・ゾーンに宿泊施設,遊歩道などの施設を設けることにより,厳正な保存地域への立ち入りを防ぎつつ啓発活動を行うとともに,地域の収入増を図ることができます。利用者側からは,通常では親しむことが困難な野生動植物の観察等,その地域の生態系を利用したレクリェーションを行うことができます。
エコビジネス
 環境に配慮した製品やサービスを提供する事業の総称。公害防止技術,省資源・省エネルギー技術,廃棄物のリサイクル,エコマーク商品の開発,アメニティスペースの提供等,多岐の分野にわたってのあらたなビジネスニーズへの可能性が広がりつつあります。
エコポリス
 エコロジー(生態学)とポリス(都市)をあわせた用語で,平成元年版「環境白書」で環境庁が提唱しています。健全で快適な都市環境を築いていくためには,都市活動の規模と質を常に見直しつつ,生態系にみられるような多様で自立・安定的,循環的な都市構造と都市生活にふさわしい行動様式を人間みずからが構築していくことの必要性が指摘されており,「都市の生態系循環の再生」による「人と環境の共生する都市」づくりをめざしています。

エコマーク
 (財)日本環境協会が実施する環境保全型商品推進事業のシンボルとして図案されたもので,「わたしたちの手で地球を,環境を守ろう」との気持ちを表しています。特定フロンを使わないスプレーや再生紙使用の雑誌など環境に役立つものとして認定された商品に表示されます。

エコロジー
 「生態学」と訳されています。
 一般に,生物集団とその環境との関連について研究する学問と解されていますが,エネルギーや物質の循環もその対象とされ,また最近では自然科学の分野のみならず,社会科学的分野や人文科学的分野からのアプローチも求められています。生物学の一分野としてはとらえきれない学際的な学問領域となっています。
エコロジー運動
 人間も生態系の一部であるという観点から,自然環境と共生する生活や社会を構築することを目指した運動のことを指しています。自然保護や公害防止はもとより,広く食品安全やリサイクル運動,省エネ・省資源活動なども含みます。
エネルギー管理工場
 省エネルギー法で年間エネルギーの使用量が、@原油換算で3,000kl以上A電気使用量が1,200万kwh以上の政令で定める業種に属する事業の用に供する工場を第一種エネルギー管理工場といいます。第二種エネルギー管理工場は全ての業種で第一種の半分の使用量の工場をいいます。エネルギー管理士の選任や使用状況の届出義務等があります。
塩化水素(HCl)
 刺激臭を有する無色の気体で水によくとけ,水にとかしたものを塩酸といいます。ガス状塩化水素は,粘膜を刺激し,結膜にも炎症を起こさせます。これは塩化ビニール樹脂の燃焼の際に多量に発生するもので,大気を汚染するだけでなく,焼却炉の劣化も著しいので大きな問題となっています。
 大気汚染防止法の有害物質(排出基準700mg/Nm3)及び特定物質(規制値なし,事故時の処置が定められている)
塩水化
 一般に,地下水揚水によって地下水位が平均海水面以下に下がった場合に,海水が陸地内に進入する現象をいいます。
塩素(Cl2)
 常温では緑黄色の気体で特有の強い刺激臭をもち,水にわずかに溶解します(20℃で水の約2.2倍)。容易に液化できるボンベまたは特殊タンクに入れて取り扱われ,化学,製薬,金属精錬,製紙,漂白等の工場のほか,上下水道での消毒等にも広く用いられています。
大気汚染防止法の有害物質(排出基準30mg/Nm3)及び特定物質
塩素イオン
 分かりやすくいうと塩分のことです。人間の身体や食品の中にも含まれていて,特に海水に多く含まれています。基準の200mg/Lというのは,塩味を感じない程度として決められたものです。塩素イオンは地域差がありますが,ある程度は必ず含まれているものです。急激な値の変動により,水質の変化を知る目安となります。井戸水に人畜のし尿等が混入すると,平常値よりもずっと多くの塩素イオンが検出されるので,このような場合には,その原因を直ちに調べる必要があります。
塩素系消毒剤
 塩素ガス,さらし粉,次亜塩素酸ナトリウム,次亜塩素酸カルシウムなど,消毒に効果のある有効塩素を含んでいる化学薬剤を総称していいます。
塩素系有機溶剤
 トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、1.1.1-トリクロロエタン、四塩化炭素、クロロホルム等は洗浄剤や溶剤として用いられていますが、法的には有害物質に分類されています。
塩素消毒
 塩素の酸化作用を利用して,有害な微生物などを死滅させる方法です。
塩排除率
 溶液中の溶存無機塩類濃度と,半透膜による透過液中の溶存無機塩類濃度の比率をいいます。脱塩率または分離率といわれ,半透膜の性能を表します。

[お]
オキシダント
 大気中の窒素酸化物,炭化水素等が強い紫外線による光化学反応をおこして生産されるオゾン,アルデヒド,PAN(パーオキシアルキルニトレイトRCO3NO2)の刺激性を有する物質の総称です。
 環境基準…1時間値が0.06ppm以下。
汚染の予防(prevention of pollution) …ISO用語の定義
 汚染を回避し、低減し又は管理する工程、操作、材料又は製品を採用することで、リサイクル、処理、工程変更、制御機構、資源の有効利用及び材料代替を含めても構いません。
(備考)汚染の予防の潜在的な利点には、有害な環境影響の低減、効率の改善及びコストの削減が含まれます。
オゾン・オゾン層
 オゾン(O3)は,空気又は酸素中で放電現象が起きるときや,紫外線の照射,黄燐が空気中で酸化する場合等に発生します。酸化性の強い臭気のある気体で強い殺菌力を持ちますが人体や植物に有害な光化学スモッグの原因となるオキシダントの主成分であるとされています。
 地表から20〜25キロメートルの上空には,オゾンが高濃度に存在する層があり,太陽からくる紫外線のうち,特に生物に有害な波長を吸収しています。紫外線は,日焼けの原因になるばかりでなく,皮膚がんを誘発する因子でもあります。生物が陸上に進出できたのも植物の光合成によってできた酸素によってオゾン層が形成されたためですが,近年,極地上空のオゾン濃度が急激に減少していることが観測され,オゾン層を保護するため,特定フロン等の使用を削減する国際的な条約(ウィーン条約)が締結されています。
オゾン処理
 オゾン発生機で発生したオゾンガス(O3)をオゾン反応槽で水と接触させ,残留有機性物質などを酸化して除去する方法です。また,細菌やウイルスの殺菌,脱臭,脱色の目的で処理を行う場合もあります。
オゾン層破壊
 近年,特定フロン等の使用によりオゾン濃度が急激に減少している現象をいいます。オゾン層を保護するため,特定フロン等の使用を削減する国際的な条約(ウィーン条約)が締結されています。
オゾンホール
 オゾンが極端に薄くなったところをいいます。地表から20〜25km上空の成層圏内に,高い濃度のオゾンが層をなしています。このオゾン層は,太陽からの有害な紫外線を吸収する役割を果たしています。人間が紫外線を大量に被曝すると,細胞や遺伝子が傷つくことから,地上に住めなくなります。その貴重なオゾン層がフロンガスなどによって破壊が進行しており,とくに北極・南極という地球の両極に,オゾンが極端に薄いオゾンホールが出現しています。
汚濁負荷量
 河川水を汚濁する物質の総量をいい,汚濁負荷量=水質×水量によって計算します。水質汚濁は水質と水量に密接な関係があり,水質汚濁防止対策のためには,どれだけの汚染物質が入っているかという汚濁負荷量を正確に把握し,どれだけカットすれば河川がきれいになるかという削減負荷量を調べなければなりません。
汚泥
 工場排水等の処理後に残る泥状のもの,及び各種製造業の製造工程において生ずる泥状のものであって,有機質の多分に混入した泥のみを指すのではなく,有機性及び無機性のもののすべてを含むものです。
音圧レベル
 音圧レベルとは,計量法第71条の条件に合格した騒音計で測定して得られるデシベル数であり,騒音の大きさを表します。
 一般には,騒音計の周波数補正回路A特性で測定した値をデシベルで表します。
 騒音の規制基準等はすべて音圧レベルによるものです。
温室効果
 大気中の微量ガスが地表面から放出される赤外線を吸収して,宇宙空間に逃げる熱を地表面に戻すために,気温が上昇する現象をいいます。赤外線を吸収する気体には,水蒸気,二酸化炭素,フロンガスなどがあります。近年,人工源の二酸化炭素などが増加しており,気候が温暖化する可能性が指摘され,二酸化炭素の発生量を減らそうという動きが始まっています。
温室効果ガス
 大気中の温室効果ガスは,地表面から放出される赤外線を吸収して宇宙空間に逃げる熱を地表面に戻すために,気温が上昇します。温室効果ガスには,水蒸気,二酸化炭素,フロンガスなどがあります。
温排水
 原子力や火力発電所でタービンを回すために使用した蒸気は,復水器に送られて大量の海水を使って冷却され,再び原子炉やボイラーに戻されます。この蒸気の冷却に使用され,排出される海水は,蒸気の熱を奪い,温度が数度上昇しているため,温排

[か]
海洋汚染
 富栄養化等による赤潮等の発生,水俣病に代表される金属汚染,タンカー事故などによる原油流出,DDTやPCB等の有機塩素化合物等による水質汚濁,分解されにくいプラスチック等の廃棄物などの漂流による海洋生物への悪影響等,内海,外海を問わず地球的規模での海洋汚染が指摘されています。
核種分析
 放射性物質から出る放射線のエネルギーは,放射性物質の種類(核種)によって異なります。物質から放出される放射線のエネルギー及びその量を測定し,物質中に含まれる放射性物質の種類(核種)及び量を調べることを核種分析といいます。
拡散
 煙突から排出された煙が風下方向に流れながら希釈され,次第に目に見えなくなるような現象をいいます。
 液体の中を異種の液体又は微粒子が広がっていく現象も拡散といいます。
かけがえのない地球(Only One Earth)
 1972年6月,スウェーデンのストックホルムで開催された国連人間環境会議のキャッチフレーズ。同会議において採択された「人間環境宣言」は,以後の環境の保全と向上に関する世界的な共通認識の形成に大きく寄与してきました。
化審法(化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律)
 難分解性、かつ人の健康を損なう恐れがある化学物質による環境汚染防止のため、新規の化学物質の製造又は輸入に際し事前にその化学物質が難分解性等の性状を有するかどうかを審査する制度を設けるとともに、その有する性状等に応じ、製造、輸入、使用等について必要な規制を行うことを目的としています。 
化石燃料
 石炭,石油,天然ガス等の地中に埋蔵されている燃料の総称。数百万年以上前の植物やプランクトンなどが地中に埋もれ,高熱,高圧等の影響を受けてできたといわれています。
 石油の現在確認されている埋蔵量は約7千億バーレルで,現在の消費ペースでいけば約30年で枯渇すると予測されています。
活性汚泥法
 生物を利用して汚水中のBOD等有機性汚濁物質等を除去する方法です
 種々の好気性微生物(活性汚泥)が汚水中に含まれる有機物を無機化又はガス化することを利用しており,下水処理場等で一般的に用いられている汚水処理の方法です。
活性炭処理
 粒状または粉末活性炭の吸着を利用して,汚水中の残留有機物質などを除去する方法をいいます。
合併処理浄化槽
 し尿と生活雑排水(台所,風呂,洗濯等に使用した水)を戸別にまとめて処理する浄化槽。従来のし尿のみを処理する単独浄化槽に比べて,河川等公共水域の汚濁を軽減する効果があります。
家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)
 この法律は、小売業者、製造業者等による収集、再商品化等に関し、これが適正かつ円滑に実施するための措置を講じることにより、廃棄物の適正な処理及び資源の有効な利用の確保を図り、もって生活環境の保全及び国民生活の健全な発展に寄与することを目的としています。
カドミウム(Cd)
 カドミウムによる環境汚染は,従来亜鉛精錬所,メッキ工場や電気機器工場などの周辺でみられました。大量のカドミウムが長期間にわたって体内に入ると慢性中毒となり,腎臓障害をおこし,カルシウム不足となり骨軟症をおこします。「イタイイタイ病」の原因物質はカドミウムといわれています。
   食品の規格基準 玄米1.0mg/L以下
   排水基準 0.1mg/L以下
   環境基準(水質)0.01mg/L以下
   大気汚染防止法の有害物質,排出基準1.0mg/Nm3以下
ガボロジー
 ガボロジーとは,GARBAGE(ギャベジ=ゴミ)とLOGY(ロジ=学問)を合成したGARBALOGY=ゴミ学の意味です。
過マンガン酸カリウム消費量
 主に有機物の量を示します。有機物というのは分かりやすくいうと,炭素を含む化合物のことです。私たち人間をはじめ,動物,植物の体は有機物で出来ています。水が土壌の中で浸透していくに従って,また河川を流れるにつれて,これらの動植物の死がいや排泄物などは,微生物の働きによって分解され浄化されます。しかし,汚染がひどくなると,自然の浄化能力を超えてしまいます。従って,有機物の量は汚染の程度を知る良い目安となります。
環境(environment) …ISO用語の定義
 大気、水質、土地、天然資源、植物、動物、人及びそれらの相互関係を含む、組織の活動をとりまくもののことです。
(備考)ここでいう"とりまくもの"とは、組織内から地球規模のシステムにまで及びます。
環境影響(environmental impact) …ISO用語の定義
 有害か有益かを問わず、全体的に又は部分的に組織の活動、製品又はサービスから生じる、環境に対するあらゆる変化のことです。
環境影響評価(環境アセスメント)
 開発行為が環境に与える影響の程度と範囲,その防止策,代替案の比較検討を含む総合的な事前評価並びにその再評価をいいます。
 国では,すでに道路・港湾・公有水面の埋立等の公共事業の実施について,環境影響評価を行うことを定めています。県もこれに準じています。
環境NGO(Non-Govermental Organization)
 環境保護活動等を行う民間組織の総称。NGOは,非政府間組織の略称。民間公益団体とも呼ばれます。世界自然保護基金(WWF),世界資源研究所(WRI),国際自然保護連合(IUCN),地球の友(FOE),グリーンピース等や我が国においても緑の地球防衛基金,地球環境財団等多くの団体が活動を行っています。
環境ODA
 ODAとは,Official Development Assistance の略で「政府開発援助」と訳されています。開発途上国へ流れる公的資金のうち,OECD(経済協力開発機構)の開発援助委員会の定めた3要件(A政府ないし政府の実施機関によって供与される。B開発途上国の経済発展や福祉の向上に寄与する。C資金協力については無償部分が一定割合以上)を満たすものをODAとしており,無償資金協力,技術協力,国連諸機関・国際金融機関等への出資・搬出及び政府借款で構成されています。
 環境ODAは,このうち環境保全のための対策,事業の援助等を行うもので,わが国の経済力,技術力,経験等を供与することによって開発途上国の環境保全を図ろうとするものです。1989年7月のアルシュ・サミットにおいて日本政府は,今後3年間で3,000億円の環境ODAを実施することを明らかにしました。
環境会計
 環境保全に関する環境関連の投資、管理・運営経費、それらの投資や経費から導かれた節約効果や費用の回避を貨幣価値で認識・測定・報告する試みです。欧米では1990年頃から先進的企業で始まりましたが、未だ国際的な基準は定まっていません。国内では、環境庁が1999年3月に「環境保全コストの把握及び公表に関するガイドライン−環境会計の確立に向けて(中間とりまとめ)」を発表し、多くの企業の指標となっています。 
環境家計簿
 日常的な生活行動と環境とのかかわりをチェックし,より環境への負荷がかからない暮らし方に改善していくことをめざした暮らしの点検簿。
 身近な生活行動一つひとつから地球環境の保全への視野をひらくものとして,今後,普及することが期待されます。
環境カルテ
 環境家計簿同様,地球環境の良い点,悪い点を点検し,見直すことによって,より良い街づくり,地域づくりを行おうとするものです。地域住民自らが身近な地域の地図に地域環境の現状を記入していくことによって,共通認識の形成を図ることが期待され,地域の環境問題発生の原因や対策を探ったり,地域の優れた環境を保全しようとする試みが行われています。
環境管理計画
 地方公共団体が大気,水質,自然環境などを将来にわたって守り,適切に利用していくため策定する計画です。この計画には,望ましい地域環境のあり方を実現するための基本的な方策,その方策を具体化する手順などが示されています。
環境管理責任者 …ISO用語の定義
 環境管理責任者は、環境マネジメントシステム(EMS)の中で組織の最高経営層から指名される管理責任者でEMS実施にあたり役割、責任及び権限を付与されます。
環境基準
 環境基本法第16条は,「大気汚染,水質汚濁,土壌汚染及び騒音に係る環境上の条件について,それぞれ人の健康を保護し,及び生活環境を保全するうえで維持されることが望ましい基準」を環境基準としています。環境基準は行政上の目標値であり,直接に工場等を規制するための規制基準とは異なります。
環境基本法
 1993年(平成5年)に制定,施行された環境に関する分野について国の政策の基本的な方向を示した法律で,具体的には,基本理念を定め,国,地方公共団体,事業者及び国民の責務を明らかにするとともに,環境の保全に関する施策の基本となる事項を定めています。
環境教育
 自然と人間活動のかかわりを取り上げ,生活の質を向上させるためには,環境の重要さを認識し,責任ある行動をする必要があるという考え方を,学校,家庭,企業などを通じ地域社会へ広げていく教育のことです。
環境月間(環境週間)
 1972年(昭和47年)6月にはスウェーデンのストックホルムで開催された国連人間環境会議において「人間環境の擁護,向上は人類の至上の目標である」として,「人間環境宣言」が採択され,環境問題が世界共通の重要な問題として認識されることとなりました。これを記念して,国連では6月5日を「世界環境デー」とし,毎年この日に国際的に活動を行うことになったが,日本ではこの日を含む1ヵ月間を「環境月間」とし,環境問題について認識を新たにするための諸行事が行われています。(S47〜H3環境週間,H4〜環境月間)
環境庁 
 1971年(昭和46年)7月1日,総理府の外局として設置されました。公害の防止,自然環境の保護及び整備その他環境の保全を図り,国民の健康で文化的な生活の確保に寄与するため,環境の保全に関する行政を総合的に推進することをその主たる任務としています。
環境側面(environmental aspect) …ISO用語の定義
 環境と相互に影響しうる、組織の活動、製品又はサービスの要素のことです。
 (備考)著しい環境側面とは、著しい環境影響をもつか又はもちうる環境側面です。
環境と開発に関するリオ宣言
 1992年(平成4月)6日ブラジルのリオデジャネイロで開催された「環境と開発に関する国連会議」において採択された環境と開発に関する国際的な原則を確立するための宣言。前文及び27の原則から構成され,持続可能な開発に関する人類の権利,自然との調和,現在と将来の世代に公平な開発,グローバルパートナーシップの実現等を規定しています。
環境と開発に関する国連会議
 1992年(平成4年)6月5日(世界環境デー)を含む2週間,ブラジルで開催された国際会議です。1972年(昭和47年)6月,スウェーデンのストックホルムで開催された国連人間環境会議の20周年を記念して開催されたことから,第2回国連人間環境会議とよばれることもあります。
 会議では,72年以降の世界の取り組みや環境の推移をふり返るとともに,今後の開発と環境保全との調和をはかるための理念と原則を示した「リオデジャネイロ宣言」と地球環境の保全に向けての国際社会における行動計画「アジェンダ21」が採択されました。
環境パフォーマンス(environmental performance) …ISO用語の定義
 自らの環境方針、目的及び目標に基づいて、組織が行う環境側面の管理に関する、環境マネジメントシステムの測定可能な結果をいいます。
環境負荷…ISO用語の定義
 人の活動が、大気、水質、土地、天然資源等の環境に与える悪影響のことで、環境保全の支障になる恐れのあるものをいいます。
環境放射線
 人間の生活空間にある様々な放射線。これらの放射線源には,宇宙線,大地及び食物からの自然放射線と,エックス線利用,核実験及び原子力発電所などによる人工放射線の3通りがあります。
環境方針(environmental policy) …ISO用語の定義
 行動のため並びに環境目的及び目標設定のための枠組みを提供する全体的な環境パフォーマンスに関連する意図及び原則についての組織による声明をいいます。
環境保全(地球環境保全) …環境基本法の定義
 人の活動による地球全体の温暖化、オゾン層破壊の進行、海洋汚染、野生生物の種の減少、その他の地球全体又はその広範な部分の環境に影響を及ぼす事態に係る環境の保全であって、人類の福祉に貢献するとともに、国民の健康で文化的な生活の確保に寄与するものをいいます。
環境保全協定
 環境保全のひとつの手段として,地方公共団体または住民と企業との間で締結される協定をさします。これらの協定は,法令の規定基準を補完し,地域に応じた環境保全の目標値の設定,具体的な対策の明示などを内容とし,法律や条例の規定と並ぶ有力な環境保全対策の手段として広く利用されています。
環境ボランタリープラン
 1992年10月、通産省は産業界の約400社に対して1993年3月までに「環境に関するボランタリープラン」を策定するよう要請した。これは環境に対する負荷を軽減し、地球環境を保全するために企業等の自主的な取組みを網羅したもので、基本方針、社内体制の整備、事業活動の各段階における環境配慮、広報・啓蒙・社会活動・海外における事業活動などが含まれるものとして、モデルのガイドラインが示された。1995年11月、ボランタリープランのフォローアップの要請が出されている。
環境ホルモン(外因性内分泌攪乱化学物質)
 ホルモン類似作用をもち,人及び生物の生殖と発育という基本的な生物の生存条件に影響を与える可能性が懸念されている化学物質。
 平成8年1月に米国で出版された「奪われし未来」という本にも取り上げられており、その序文においてゴア米国副大統領が、かなりの数のホルモン類似の人工化学物質がデリケートな生物のホルモンシステムに影響を与えている可能性を指摘し、これらの化学物質がどの程度の影響を与え、また、このようなホルモン類似の作用を持つ化学物質がどれほど存在するか、我々や子供たちがどれだけこのような物質に暴露されているか研究努力を拡大しなければならないと指摘しました。
 環境庁では、平成10年5月に、現時点での外因性内分泌攪乱化学物質(環境ホルモン)問題についての基本的な考え方や、今後進めていくべき具体的な対応方針をまとめた「環境ホルモン戦略計画SPEED'98」を発表しました。環境庁ではこれに基づき各種の調査・研究を進め、行政的な措置のあり方について検討しています。 
 環境ホルモンといわれている物質には,主に以下のようなものが該当するとして研究が進められています。
○アジピン酸ジエチルヘキシル ○アトラジン ○アミトロール ○アラクロール ○アルキルフェノール ○アルジカルブ ○エスフェンパレレート ○エンドスルファン ○オクタクロロスチレン ○カルバリル ○クロルデン類 ○ケポン ○ケルセン ○2.4-ジクロロフェノール ○2.4-ジクロロフェノキシ酢酸 ○ジネブ ○1.2-ジブロモ-3-クロロプロパン ○シペルメトリン ○ジラム ○スチレンの2及び3量体 ○ダイオキシン類(ジベンゾフラン類、コプラナーPCB含む) ○多環芳香族炭化水素類 ○DDT類 ○トキサフェン ○2.4.5-T ○トリフェニルスズ化合物 ○トリブチルスズ化合物 ○トリフルラリン ○ドリン類 ○ニトロトルエン類 ○ニトロフェン ○パラチオン ○ビスフェノールA ○ビンクロゾリン ○フェンバレレート ○フタル酸エステル類 ○n-ブチルベンゼン ○ヘキサクロロシクロヘキサン類 ○ヘキサクロロベンゼン ○ベノミル ○ペルメトリン ○ベンゾフェノンペンタクロロフェノール ○ポリ臭化ビフェニル ○マイレックス ○マラチオン ○マンゼブ ○マンネブ ○メソミル ○メチラム ○メトキシクロル ○メトリブジン ○P CB ○シマジン ○フタル酸ジエチルヘキシル
環境マネジメントシステム(environmental management system) …ISO用語の定義
 全体的なマネジメントシステムの一部で、環境方針を作成し、実施し、達成し、見直しかつ維持するための、組織の体制、計画活動、責任、慣行、手順、プロセス及び資源を含むものをいいます。
環境マネジメントシステム監査(environmental management system audit) …ISO用語の定義
 組織の環境マネジメントシステムが、その組織によって設定された環境マネジメントシステム監査基準に適合するか否かを決定するための証拠を、客観的に取得及び評価する体系的かつ文書化された検証プロセス、並びにこのプロセスの結果についての経営層とのコミュニケーションをいいます。
環境目的(environment objective) …ISO用語の定義
 環境方針から生じる全般的な環境の到着点で、組織が自ら達成するように設定し、可能な場合には定量化されるものいいます。
環境目標(environmental target) …ISO用語の定義
 環境目的から導かれ、その目的を達成するために目的に合わせて設定される詳細なパフォーマンスの要求事項で、実施可能な場合に定量化され、組織又はその一部に適用されるものをいいます。
環境容量
 一定地域において環境保全上許容できる汚染負荷量の総量を環境容量といいます。
環境ラベル
 環境ラベルとは、市場の供給される製品に関する環境情報を、製品へのワッペン状マーク貼付や、販売促進パンフレットその他の文書にシート状に記載するものなどです。消費者に製品の環境側面情報を伝達し、広く環境配慮型の製品の普及と拡大を図る方策といえ、ISOでは「タイプT」〜「タイプV」のカテゴリーに分類し、国際規格化が進められています。
 タイプT環境ラベルはISO14024で規格化され、独立した審査機関が申請された製品を判定し認定マークを付与します。(例)エコマーク、エナジースター
 タイプU環境ラベルはISO14021で規格化され、企業の自己宣言による環境主張が表現されます。(例)松下電器環境ラベル
 タイプVはISOで準備中ですが、製品の全ライフサイクルを通した定量的環境負荷情報の開示により、どこが環境にやさしい製品であるかを消費者自身に判断してもらうことを意図します。
 ISO以外で材質表示としてのマーキングも広義には環境ラベルに上げられます。→プラスチック材質識別コード
環境倫理
 あらゆる行動において当事者が自ら進んで環境を壊さないような配慮を行うことやそうした心構えをいいます。1989年にECが開催した専門家会議において提唱され,その後,同年開催されたアルシュ・サミットや日本政府とUNEP(国連環境計画)が共催した「地球環境保全に関する東京会議」においてもその大切さが訴えらています。先進国における旺盛な生産,消費活動が途上国の環境や地球環境に対して直接・間接に悪影響を及ぼしていることについて事業者や国民が想像力を養い,自ら行いを正すことのきっかけとなるものとして期待が寄せられています。
含水率
 汚泥等に含まれる水分の割合を重量%で表したものをいいます。
官能試験法
 悪臭の測定方法は,官能試験法(嗅覚測定法)と機器分析法とに大別されます。
 官能試験は,人間の嗅覚により嗅気全体の強さを評価する方法で,三点比較式臭袋法等があります。
 現在,一部の自治体で悪臭防止法に基づく特定悪臭物質を測定する機器分析法を補完する方法として利用されています。
ガンマ線(γ線)
 放射性元素から出る電磁波であるγ線は,物質を透過する力がα線やβ線に比べて強いので,原子力発電所では厚いコンクリートで原子炉を囲い,γ線が外へ出ないようにしています。

[き]
気候変動枠組み条約 →COP
気候変動に関する政府間パネル(IPCC:Intergovernmental Panel for Climate Change)
 各国が政府の資格で参加し,地球の温暖化問題について議論を行う公式の場としてUNEP及びWMO(世界気象機関)の共催により,1988年11月に設置されました。温暖化に関する科学的知見の評価,温暖化の環境的・社会経済的影響の評価,今後の温暖化対策のあり方の3課題についてそれぞれ部会を設け,検討を進めています。
規制基準
 工場等から排出又は排水する物質及び発生する騒音等についての限度を定めた基準であり,この数値は,人体に影響を及ぼす限界あるいは農作物などに影響を及ぼす限界などを考慮して定められ,具体的数値は各法令に定められています。
揮発性有機化合物
 水道法による水質基準で,規制の対象となっているものは15種類ありますが,これらは水中の起源から2つに分類されます。浄水処理過程での塩素消毒による副生成物と工場排水などの流入による有機化合物です。
 塩素消毒副生成物(トリハロメタン)とは,水中に含まれる有機物(フミン質)やし尿,工場排水中の有機物と塩素が反応してできたもので,メタンの4個の水素原子のうち3個が塩素原子や臭素原子で置換された化合物です。
 トリハロメタンというのはクロロホルム,ブロモジクロロメタン,ジブロモクロロメタン,ブロモホルムを指します。
 工場排水などの流入によるものとしては,ドライクリーニング洗浄剤や金属部品の脱脂洗浄剤(トリクロロエチレン,テトラクロロエチレン,1,1,1-トリクロロエタン等)やこれらの物質の土壌分解生成物,他の有機化合物の製造原料や農薬などがあります。高濃度の場合の症状としては,頭痛,めまい,おう吐等です。
 これらの有機化合物は揮発性が非常に高く,地表では大気中に拡散するため,表流水中ではほとんど検出することがありませんが,特に地下水に残留することから汚染物質として重要視されています。

逆浸透装置
 溶液中の溶存物質に半透膜を用いてその溶存物質の持つ浸透圧以上の圧力を加え,溶媒(水)のみを透過分離する装置をいいます。
逆転層
 大気中では通常,高度が高くなると気温が下がりますが,逆に高いところに地表よりも温度の高い層ができることがあり,これを逆転層といいます。逆転層ができると大気にフタをした様な状態になり,逆転層の内側の大気の状態を安定させるため,地上から出たばい煙が逆転層の内側に閉じこめられ,汚染がひどくなります。
休猟区
 狩猟鳥獣の増殖を図るため狩猟行為が禁止されている区域で,3年を限度として狩猟者のために設定される区域です。
キュリー(Ci)
 放射能の強さを表す単位。放射性核種の壊変に伴い,放射線が放出されますが,毎秒の壊変数が3.7×1010のとき1キュリーと定義されています。
 なお,この単位は大きすぎるので,百万分の1をマイクロキュリー「μCi」,1兆分の1をピコキュリー「pCi」としています。
 また,1989年(平成元年)度から放射能の強さを表わす単位としては,「ベクレル(Bq)」が使用されることになりました。
   1Ci=3.7×1010Bq
強熱減量(lg-Loss)
蒸発残留物を強熱(600±25℃で約30分間)したときに揮散する物質をいい,主に有機物質の量を示す。蒸発残留物と強熱残留物の濃度の差を強熱減量の値としています。
凝集剤
 汚濁水中に分散している粒子を集合させ,沈降を促進するために用いられる薬剤。凝集剤は処理目的に応じて数多くの種類がありますが,硫酸アルミニウム(硫酸バンド),ポリ塩化アルミニウム(PAC),硫酸第一鉄,硫酸第二鉄,塩化第二鉄などの無機物が一般に使用されています。
共生
 本来,生物学用語で共存する生物種間の相互作用に関する概念です。両者ともに,あるいは一方のみが利益をうける関係をさし,アリとアブラムシの関係がよく知られています。
 こうした関係を人間と環境との関係にあてはめ,人間は生態系の一部であり,人間に多大な恵みを与え,生存基盤でもある環境を保全していく重要な責務があるとの基本的認識に基づき,快適な環境を保全・創造していくために,環境とふれあうことによって環境に対する的確な認識を育み,環境に配慮した行動を行い,環境からの恵みを適切に守り育てていくことが重要である,という考えが「人と環境の共生する社会」づくりの根底となっています。
極相林
 コケ→一年生の草→多年生の草→低木(アオキ等)→高木(タブノキ等)というように,植生は自然のまま放置しておくと,群落として生活のパターンをつぎつぎに発達させます。そして最後は,適度の湿り気をもった豊かな土壌の上の木の群落(森林)に落ち着きます。このように生活パターンを変えていく,いわゆる「遷移」(サクセッション)の最終段階のことを,極相(クライマックス)といい,この段階に到達した森林は一応自然の完成した姿といえ,極相林と呼ばれます。
近隣騒音
 一般に,騒音のうち工場・事業場,建設作業,自動車・航空機・鉄道等からの騒音以外の飲食店などの深夜営業店のカラオケの音,物売り等の拡声器の音,家庭からの楽器や電化製品の音やペットの鳴き声等が近隣騒音とされています。近隣騒音の特徴としては,騒音の発生量が概ね小さく,限られた範囲の居住者にだけ影響を及ぼすことが多いこと,近隣のつきあいの程度にも左右されるとともに,一人ひとりが場合によっては加害者にも被害者にもなることなどがあげられます。したがって近隣騒音を低減するためには,各人が自らの生活の場から発生する音の大きさを物理的に低減する工夫を行うとともに,周囲の人々の立場に立った配慮を行うことが大切です。

[く]
空間線量
 空間における放射線の量(強さ)であり,一般に大気,大地からのガンマ線宇宙線等が含まれます。なお,単位時間当りの線量を線量率といい,nGy/h(ナノグレイ/時)の単位で表します。
空気洗浄
 ろ過装置の洗浄において水洗浄では不十分な場合に,圧縮空気を併用して洗浄する方法をいいます。
クライテリア
 判定条件のことで,ある汚染物質について,量と人や動植物等に対する影響の関係(量・反応関係)の情報を集大成にしたものです。
クラーク数
 地球皮部(地球全質量の約0.7%)を構成する元素の割合を算出したもの。クラークは米国地球科学者の名に由来しています。

元素 クラーク数(ppm) 元素 クラーク数(ppm)
カドミウム

クロム
ヒ素
水銀
0.5
15
200
5
0.2

亜鉛

マンガン
フッ素
100
40
47,000
900
300
グリーンマーク
 古紙を再生利用した製品を示す。
 (財)古紙再生促進センターが認定。

グレイ
 放射線の吸収線量を表わす単位。関係法令の改正に
より平成元年度から放射線に関する単位が改訂され,
吸収線量を表わす単位「ラド(rad)」に代わって使用されることとなりました。
 1グレイ(Gy)は,1kg当たり1ジュールのエネルギーの吸収があったときの線量と定義され,旧単位のラド(rad)からの換算は、〔Gy〕=100〔rad〕 となります。
 なお,「グレイ(Gy)」を空気中の吸収線量として用いる場合,旧単位の「レントゲン(R)」に相当する照射線量を表わす単位として用いることもあります。
 この場合,1グレイ(Gy)は,空気1kg当たり1ジュールのエネルギーの吸収があったときの線量と定義され,旧単位の「レントゲン(R)」からの換算は、〔Gy〕=〔R〕×8.7×103 となります。
クローズドシステム
 水使用を合理化し,用水量の節減を図り,排水量も減少させることは,あらゆる産業を通じて要求されることです。また,公害を防止するための最善の策は,排水を外部に出さないことです。この目的を達成するために技術革新が行われ,排水を完全に浄化し循環使用することができるようになりました。このような排水等を外部に出さないで再利用するシステムをクローズドシステムといいます。
クロム(Cr)
 空気および湿気に対しては極めて安定で,硬い金属である。今日では日用品,装飾品をはじめとして広く鍍金に利用されています。クロム化合物中3価クロムは,毒性はほとんど無視できますが,クロムの毒性が問題になるのはクロム酸,重クロム酸といった6価クロムです。クロム酸は,皮膚,粘膜の腐蝕性が強く,体内に吸収されたクロムイオンは細胞毒として作用することが知られています。
 排水規制値6価クロム 0.5mg/L以下,総クロム 2mg/L以下。
 環境基準値6価クロム 0.05mg/L以下。
クロルデン
 有機塩素系化合物で,以前は農薬等に使用されたが,残留性が高いため,昭和46年使用禁止となりました。難分解性,蓄積性や慢性毒性があることなどから,ヘプタクロルとともに昭和61年9月17日「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」に基づく「特定化学物質」に指定されました。
 FAO/WHO(1982年)人の暫定一日許容摂取量(ADI)1μg/kg体重/日
クロロフィルa
 植物プランクトン等に含まれる葉緑素系色素の一つ,海水中のクロロフィルaを測定することにより,植物プランクトンの相対的な量を推定できます。
クロロフロオルカーボン(CFC)
 俗称フロンガスと呼ばれる炭素,フッ素,塩素や水素からなる化合物の総称である。不燃性で極めて安定な物質であり,毒性が低いなどの優れた特徴があるため広く用いられるようになった物質です。しかし,安定なために成層圏まで破壊されずに上昇し,強い紫外線を受けて分解し,オゾン層を破壊します。オゾン層保護のため特定フロン(オゾン破壊性の強いフロン)の1995年末の生産全廃などが合意されています。
クワハウス
 温泉の医学的効用を利用した各種機能を備える保養施設に,スポーツ・トレーニング施設を合わせ,総合的な健康作りを図ろうとする施設自体をいいます。訳せば,「多目的温泉保養館」となります。「クワ」とはドイツ語で保養,療養の意味。

[け]
経団連地球環境憲章
 日本の経済団体連合会(経団連)がICCの動きに合わせ、1991年4月国内企業に対して環境対策を求め、「経団連地球環境憲章」を発表しました。基本理念と行動指針からなり、「良き企業市民」として環境問題へ取り組む必要性を認識し、持続的発展の可能な環境保全型社会の実現に向かう新たな経済社会システムの構築を狙いとしています。
計画時間雨水集水量
 降雨強度が10〜20mm/時程度の時の雨水集水量で,地域および雨水利用施設の特性を考慮して決めます。この値は,雨水処理設備のうち,沈殿槽およびストレーナーの設備に用います。
計画時間最大雨水集水量
 降雨強度が計画地域の1時間最大降水量のときの雨水集水量をいいます。
 この値は,雨水処理設備のうち,スクリーンおよび沈砂槽の設計に用います。
継続的改善 (continual improvement) …ISO用語の定義
 組織の環境方針に沿って全体的な環境パフォーマンスの改善を達成するための環境マネジメントシステムを向上させるプロセスをいいます。
 (備考)このプロセスはすべての活動分野で同時に進める必要はありません。
下水道
 下水道とは,生活環境の改善や公共用水域の水質保全を図るため,一般家庭や事業所等から排出される汚水及び雨水を排除するための管渠,ポンプ場及び汚水処理場から構成される施設を指します。
 下水道には,市街地及び周辺地域を対象に,市町村単位で整備する「公共下水道」,2つ以上の市町村にまたがり広域的に整備する「流域下水道」及び市街地以外を対象に,目的に応じ整備する「特定環境保全公共下水道」「農村下水道」などがあります。
結合残留塩素
 水中にアンモニア化合物があると,塩素はこれと反応してクロラミンを生じます。クロラミンは,水のpH値によってモノクロラミン(NH2Cl),ジクロラミン(NHCl2)およびトリクロラミン(NCl3)となります。モノクロラミンとジクロラミンを結合残留塩素といいます。
健康項目
 人の健康に係る被害を生じるおそれのある物質で,水質汚濁防止法第2条第2項第1号の政令で定めるものを指します。
 この政令は"排水基準を定める総理府令"でカドミウムおよびその化合物,シアン化合物,有機りん化合物,鉛およびその化合物,6価クロム化合物,ひ素及びその化合物,水銀およびアルキル水銀その他の水銀化合物,アルキル水銀化合物,PCBなどの23物質が示されています。
原生林
 原始林ともいいます。まったく人手のはいらない天然の林で,林学では,ふつう天然林と呼びます。文字通りの原始林は,この地球上にはないといってよく,これに近いものはかなり残されています。原生林は,普通その地域の気候条件でもっとも発達した極相林とほぼ同じものです。
建設廃材
 廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令第1条第9号に掲げる産業廃棄物であり,工作物の除去に伴って生じたコンクリートの破片,れんがの破片,その他各種の廃材の混合物を含むものであって,土地造成の目的となる土砂に準じたものを除くものです。
現存植生図
 植生図のうち現存の植生を描いたものをいいます。我が国では,環境庁が5万分の1の現存植生図を整備しています。しかし,現在植生をどのような単位でまとめるかによって,扱い方はかなり異なっています。すなわち,広葉樹林,針葉樹林のような相観による方法もあれば,第一層の優占種による方法,あるいは植物社会学的な群落分類を基準にする方法もあります。
原単位
 一般的には,工場,事業場その他の発生源から排出される単位当たりの汚濁負荷量のことで,単位としては,工場などで製品または中間生産物の出荷額(量),し尿,家庭排水などでは人口が普通使用されています。環境基準や上乗せ排出基準の設定には,公共用水域に排出される汚濁負荷量の算出が必要ですが,このときにも原単位を的確に把握することが重要な課題となっています。
県立自然公園
 すぐれた自然の風景地を保護するとともに,その利用の増進を図り,国民の保健,休養及び教化に資することを目的として,1957年(昭和32年)に公布された自然公園法の第41条に基づき,すぐれた自然の風景地であって都道府県が条例の定めるところにより区域を定めて指定するものです。

[こ]
公害
 「環境基本法」によると,公害とは「環境の保全上の支障のうち、事業活動その他の人の活動に伴って生ずる相当範囲にわたる,A大気の汚染,B水質の汚濁(水質以外の水の状態又は水底の底質が悪化することを含む),C土壌の汚染,D騒音,E振動,F地盤の沈下(鉱物の掘採のための土地の掘さくによるものを除く)及びG悪臭によって人の健康又は生活環境に係わる被害が生ずることをいう」と定義し,行政的に取り組む公害の対象を限定しています。この7公害を通常「典型7公害」と呼んでいます。
公害健康被害者補償法
 1969年(昭和44年)に公布された「公害に係る健康被害者の救済に関する特別措置法」を改正し,新たに48年に公布されたものです。この法律の目的は,健康被害に係る損害を填補するため,医療費障害補償費等の支給を行うとともに,公害保健福祉事業を行うことにより,健康被害者を保護することです。
 医療費その他を支給する地域を指定地域といいますが,たとえば,川崎市(大師・田島地区)・四日市市(臨海地区)・大阪市(西淀川地区)・尼崎市(東部・南部地区)・新潟県阿賀野川下流地域・熊本県水俣湾沿岸地域・富山県神通川下流地域等が指定されています。
公害対策基本法
 1967年(昭和42年)に制定され,昭和45年に改正された公害防止についての基本法。公害の定義を示し,公害防止について事業者,国,地方公共団体及び住民はどのような責務を負担すべきかを明らかにしています。この法律に示された公害は大気汚染,水質汚濁,土壌汚染,騒音,振動,地盤沈下および悪臭です(典型7公害)。
 第1章総則,第2章公害の防止に関する基本的施策,第3章費用負担及び財政措置等,第4章公害対策会議及び公害対策審議会からできています。
 環境基本法の施行に伴い、廃止されました。
公害病
 「公害病」の法律上の定義はないが,大気汚染または水質汚濁の影響による健康被害についての保証制度(公害健康被害の補償等に関する法律)では,一定の要件の下に,補償給付等を行う対象として,大気汚染に係る気管支ぜん息等呼吸器系疾患,水俣病,イタイイタイ病,慢性ヒ素中毒症が定められています。
公害防止管理者
 「特定工場における公害防止組織の整備に関する法律」(昭和46年公布)に定められた特定工場において,公害の防止に関する業務のうち技術的事項を管理するものをさします。特定事業者はばい煙発生施設,汚水等排出施設,騒音発生施設,粉じん発生施設及び振動発生施設の区分ごとに,それぞれ異なる種類の公害防止管理者を選任しなければなりません。資格としては国家試験に合格するか,国の資格認定講習の課程を修了する必要があります。なお,排出ガス量が毎時4万Nm3以上かつ排水量が1日当たり1万m3以上の特定工場には公害防止主任管理者を選任するものとされています。また,資格の必要はありませんが,常時使用する従業員が21人以上の特定工場には公害防止統括者の選任が義務づけられています。
 この制度は公害防止統括者を公害防止に関する最高責任者とし,公害防止主任管理者及び公害防止管理者を公害防止に関する技術的事項の管理者とする企業における公害管理体系です。
公害防止協定
 公害防止のひとつの手段として地方公共団体又は住民と企業との間で締結される協定をいいます。これらの協定は,法令の規定基準を補完し,地域に応じた公害防止の目標値の設定,具体的な公害対策の明示などを内容とし,法律や条例の規定と並ぶ有力な公害防止対策の手段として広く利用されています。
公害防止計画
 公害が現に著しい地域,あるいは人口および産業の急速な集中等により公害が著しくなるおそれがある地域において,公害防止に関する施策を総合的,計画的に講ずることによって公害の防止を図ることを目的として設定されるものであり,「環境基本法」に基づく施策の重要な柱であります。この計画の策定は,内閣総理大臣が関係都道府県知事に基本方針を示してその策定を指示し,その指示を受けた知事が計画を作成して内閣総理大臣の承認を受けるという手続きによって行われます。
光化学スモッグ
 光による化学変化でできたスモッグのこと。
 大気中の二酸化窒素,炭化水素に太陽の紫外線があたると複雑な反応を起こし,原子状の酸素ができ,これが酸素と反応しオゾンができます。オゾンが炭化水素と反応するとアルデヒドなどの刺激性のある物質をつくります。さらに一酸化窒素や二酸化窒素も加わりだんだん複雑な化合物をつくってPAN(パーオキシアシルナイトレイト;RCO3NO2)という物質をつくります。オゾン,アルデヒド,PAN等を総称してオキシダントといいます。これが光化学スモッグの主成分です。
 光化学スモッグは,夏の日ざしが強く,風の弱い日にとくに発生しやすく,その影響は目がチカチカしたり,のどが痛くなったり,植物にある種の症状が現れたりするほか視程障害をおこしたり,呼吸器系皮膚粘膜をおかすなど広範にわたります。
 光化学オキシダントの環境基準…1時間値が0.06ppm以下
降下ばいじん
 大気中から地面に雨水とともに降下したり,あるいは単独の形で降下するばいじんをいい,不溶解性物質(水に溶解しないもの)と溶解性物質に分かれます。不溶解性物質のタール分には発ガン物質などの有害物質が含まれています。
 降下ばいじんは,簡易ばいじん,ダストジャー又はデポジットゲージで測定し,その結果はトン/Km2/月で表します。
公共下水道
 下水道法第2条第3項は次のように定義しています。
 主として市街地における下水を排除し,又は処理するために地方公共団体が管理する下水道で,終末処理場を有するもの,又は流域下水道に接続するものであり,かつ,汚水を排除すべき排水施設の相当部分が暗渠である構造のものをいう。
公共用水域
 水質汚濁防止法では「公共用水域とは,河川,湖沼,港湾,沿岸海域その他公共の用に供される水域及びこれに接続する公共溝渠,かんがい用水路その他公共の用に供される水路をいう。ただし,下水道法で定めている公共下水道及び流域下水道であって,終末処理場を有しているもの,またこの流域下水道に接続している公共下水道は除く」と定義しています。したがって,一般にいわれる水域のほか,終末処理場を設定している下水道以外のすべての溝渠,水路が公共用水域に包含されます。
合成洗剤
 洗剤には,やし油等の原料から作られる「石けん」と,鉱油や動植物油から合成して作られる「合成洗剤」の2種類があります。
 合成洗剤は,界面活性剤(LAS等)と助剤(性能向上剤)からなり,硬水でも使用できる等利便性があることから,衣料や食器等の洗浄に幅広く利用されています。近年,界面活性剤による皮膚障害等の安全性や,助剤に含まれるりん酸塩による閉鎖性水域での富栄養化が問題にされているので,合成洗剤の低りん化,無りん化等の対策が進められています。
硬度
 水中に溶存するカルシウムイオンおよびマグネシウムイオンの量を,これに対応する炭酸カルシウムの量に換算して示したもので,単位はmg/Lで表します。
 10〜100mg/L程度の水が「おいしい水」であると言われています。硬度が高すぎると石鹸の泡立ちが悪く,よごれが落ちにくくなることが知られています。また,飲み水としては,高濃度であると下痢を起こしたり,胃腸障害を起こすと言われています。
 軟水 0〜60mg/L 中程度の硬水 60〜120mg/L 硬水 120〜180mg/L 非常な硬水 180mg/L以上 (WHO水質ガイドラインより)
国際協力事業団(JICA:Japan International Cooperation Agency) 
 開発途上国に対して主に政府間ベースの技術協力を行う機関として1974年(昭和49年)に設立されました。事業内容は,技術協力(専門家派遣,研修員受入,機材供与,開発調査等),青年海外協力隊の派遣,無償資金協力促進事業,投融資などの開発協力事業,日本人の海外移住などです。主要な開発途上国に事務所があります。
国際自然保護連合(IUCN)
 自然保護と天然資源の保全に関心をもつ各国政府機関,NGOなどの関係者の協力を図る目的で1948年設立された国際団体で,本部はスイスにある。国連機関やWWF(世界自然保護基金)などの援助,協力の下に,自然保護に関する情報交換,調査研究,啓発活動など幅広く行っています。
国立公園/国定公園
 自然公園法に基づき,わが国の風景を代表するに足りる傑出した自然の風景地(海中の景勝地を含む)であって環境庁長官が同法第10条第1項の規定により自然環境保全審議会の意見を聞き,区域を定めて指定するもの(国立公園:全国で28区域)および国立公園に準ずるすぐれた自然の風景地であって環境庁長官が同法第10条第2項の規定に基づき,関係都道府県の申出により,同審議会の意見を聞き,区域を定めて指定するもの(国定公園:全国55区域)をいいます。
国連環境計画(UNEP:United Nations Environment Programme)
 1972年6月にストックホルムで開催された国連人間環境会議で採択された「人間環境宣言」および「人間国際行動計画」を実施に移すために,同年の第27回国連総会で設立された機関。既存の国連諸機関が実施している環境に関する活動を総合的に調整するとともに,国連諸機関が着手していない環境問題に関して触媒的機能を果たして進めていくことを目的としています。事務局の本部はケニアのナイロビに設置されており,わが国は当初から理事国の地位にあります。
コジェネレーション・システム
 石油や天然ガスを燃焼させて発電するとともに,排熱を給湯や冷暖房にも利用することによって熱効率の向上を図るシステム。全体の熱効率は通常の発電の熱効率が40%以下なのに対して70〜80%にまで高めることができます。
ごみ発電
 可燃ごみは最終処分場での容積を減らすために焼却処分されてから埋め立てられますが,焼却時に発生する熱を利用して発電するシステムをごみ発電といいます。主として工場内の電力,冷暖房,給湯,温水プール等に使用されています。
コンポスト化
 下水汚泥,ごみ,家畜ふん尿,木屑などの有機物を,微生物により発酵させ堆肥化し,肥料や土壌改良材として農業用に再生利用することをいいます。

[さ]
最終処分場
 一般廃棄物および産業廃棄物を埋立て処分するのに必要な場所及び施設・設備の総体を指します。産業廃棄物最終処分場には,安定型(廃プラスチック等),管理型(汚泥等),しゃ断型(有害物質を含む廃棄物)があります。
再生紙
 製紙原料に古紙を配合した紙。急増する紙ごみの減量化や森林資源の保護のため,近年,企業や官庁におけるコピー紙や出版物への利用が増加しています。

再生紙使用マーク
  再生紙における古紙配合率、白色度(※)を表示するマーク。ごみ減量化推進会議が定めている。
※古紙配合率は再生紙の原料に占める古紙の割合。
※白色度は紙の白さを示す指標。
例)古紙配合率が高く(70%以上)、白色度が必要以上
  に高くない(70%程度)再生紙の利用が求められる。

サスティナブル・ディベロップメント(Sustainable Development)
 わが国では「持続可能な開発」と訳されています。1987年4月に公表されたWCED(環境と開発に関する世界委員会)の報告書『Our Common Future』の中心的考え方として取り上げられ,環境と開発とを相反するものとしてではなく互いに依存するものとしてとらえ,環境を保全してこそ将来にわたっての開発を実現できるとの考え方は広く世界の支持を得ています。
雑排水
 大小便器およびこれに類似する用途を持つ器具を除く,洗面器,流し類,浴槽から排水するものをいいます。
ザルツマン係数
 二酸化窒素の測定のときに用いられる用語で,NO2(二酸化窒素)NO2-(亜硝酸イオン)への交換係数をいいます。1973年(昭和48年)5月の環境基準設定の際,0.5から0.72に変更することとされましたが,その後の科学的知見により,更に0.84となりました。
3R →リサイクル
産業廃棄物
 工場,事業場における事業活動に伴って生じる燃えがら,汚泥,廃油,廃アルカリ,廃プラスチック類等の19種類を指し,産業廃棄物以外の廃棄物である一般廃棄物(家庭等から排出されるごみ,汚泥,ふん尿その他の汚物又は不要物)と区別されます。産業廃棄物は,事業者が自らの責任で,これによる環境汚染を生じさせないように適正に処理する責務があります。
産業廃棄物処理計画
 廃棄物の処理及び清掃に関する法律第11条の規定に基づき,都道府県知事が,区域内の産業廃棄物の適正な処理を図るため,産業廃棄物の処理施設の設置,運搬,処分の場所その他産業廃棄物の処理に関する基本的な事項を定めるものです。
サンシャイン計画
 わが国のエネルギー供給基盤の強化を図ることを目的として新エネルギー技術開発推進のため1974年(昭和49年)から通商産業省が国家的プロジェクトとしてスタートしました。太陽,地熱,石炭の液化・ガス化,水素等の石油に代わるクリーンな新エネルギーの実用化のための技術開発が進められています。
 1990年の見直しにより「地球環境問題への最大限の対応」が新たな目標として追加されました。
酸性雨(湿性大気汚染)
 大気中に排出された硫黄酸化物や窒素酸化物等の汚染物質が硫黄や硝酸のミストとなり,雨水にとりこまれ強い酸性を示すようになった雨をいい,通常pHが5.6以下の雨をいいます。なお,酸性雨という言葉は,霧や雪あるいは乾性降下物を含めた広い意味で使われる場合も多くあります。
三点比較式臭袋法
 においを無臭空気で,その検知,または官能により認知できる値まで希釈した希釈倍数(臭気濃度)をもって数量化する方法であり,3個1組の臭袋のうち,においの入っている1つの袋を選択するトライアングルテストを行うことにより,先入観の排除を図り,また,パネル選定試験等による安定性の確保が必要です。
残留塩素
 水中に含まれる遊離塩素(主として次亜塩素酸)と結合残留塩素をいいます。

[し]
シアン(CN)
 水銀,銀,金等のシアン化物を赤熱するとできる無色,有毒の気体で,特異な臭気をもち,これが体内に入ると呼吸困難になり,人が数秒で死ぬほどの猛毒で,致死量0.06gといわれています。メッキ工場や鉱山等で使用されています。
 環境基準(水質)…検出されないこと。排水基準…1mg/L以下。
色度
 水の色合を示すもので,標準液に比較して色合を度数で表します。標準液には,塩化白金カリウム(K2PtCl6)と塩化コバルト(CoCl2)が用いられ,蒸留水1L中に白金(Pt)1mg,コバルト(Co)0.5mgを含む場合の色度を1度として,溶解性物質による類黄色あるいは黄褐色の度合を表します。
ジクロロメタン(CH2Cl2)
 有機塩素系化合物で芳香臭のある無色透明の非引火性・不燃性の水より重たい液体。トリクロロエチレンやトリクロロエチレンの代替物質として,溶剤に用いられる他,ウレタン発泡助剤や冷媒等に用いられています。皮膚に触れた場合,刺激がややあるとともに薬傷を負うことがあります。また,蒸気に麻酔作用があり,短時間に多量の蒸気を吸引すると急性中毒をおこします。
自浄作用
 河川などが汚濁された場合,時間の経過にともなって,もとの清澄な水域にもどる現象をいい,微生物による酸化,還元,物理的な作用として沈澱,希釈拡散,化学的酸化作用が自浄作用の因子と考えられます。
自然環境保全基礎調査(緑の国勢調査)
 自然環境保全基礎調査は,全国的な観点からわが国における自然環境の現況及び改変状況を把握し,自然環境の保全の施策を推進するための基礎資料を整備するために,環境庁が1973年(昭和48年)度より自然環境保全法第4条の規定に基づき概ね5年ごとに実施している調査です。
 一般に「緑の国勢調査」と呼ばれ,陸域,陸水域,海域等の各々の領域について調査項目を分類し,国土全体の状況を調査しています。
 調査結果は報告書及び地図等にとりまとめられたうえ公表されており,これらの報告書等は,自然保護行政の他,環境アセスメント等の各方面において活用されています。
自然環境保全地域
 高山性植生,亜高山性植生,優れた天然林等のうち,自然的社会的諸条件からみて,その自然環境を保全することが特に必要な地域として,自然環境保全法又は県自然環境保全条例に基づき指定した地域のことです。
自然観察指導員
 日本自然保護協会が自治体と共催して研修会・講習会を開催し,養成してきたボランティア。各地での自然観察会等の指導,説明にあたっています。
自然公園
 優れた自然の風景,傑出した自然景観,野生のままの動植物相などを含む広大な自然地域を対象とし,これらの自然を保護し,人々の野外レクリェーション利用や教育の場として,「自然公園法」又は「県立自然公園条例」に基づき指定する地域のことです。自然公園には,国が指定する国立公園,国定公園のほか,県が指定する県立自然公園の3種類があります。
自然保護憲章
 自然保護の国民的指標として,1974年(昭和49年)6月5日,わが国の全国的組織体149団体で組織する自然保護憲章制定国民会議が制定した全国民的な憲章であり,その大要は次のとおりです。
  1.自然をとうとび,自然を愛し,自然に親しもう。
  2.自然に学び,自然の調和をそこなわないようにしよう。
  3.美しい自然,大切な自然を永く子孫に伝えよう。
湿原
 気候の寒冷なところでは,池や沼に生えた水草が枯れても,分解しないままに堆積します。やがて,底が浅くなると太陽光線もよく透るようになるので,水底に根づく沈水植物の繁殖も活発になって,ますます底は浅くなります。この水草の枯れた堆積物は,ついには池や沼を埋めてしまいます。そこに湿生植物が生育を始め,この時期の湿原は低層湿原と呼ばれています。植物は,更に堆積を続け,湿原をしだいに盛り上げていきます。
指定文化財
 文化財保護法,文化財保護条例などにより規定された文化財です,有形文化財,無形文化財,民族文化財,史跡,名勝,天然記念物,伝統的建物群のうち,とくに重要なもので保存の必要のあるものを,指定し保護と活用が図られているものを指します。
 指定文化財は,現状の変更の規制をうけ,その修理や管理についても,法・条例の規定により実施されることとなっています。
自動車排気ガス
 わが国で走行している自動車の大部分は石油系燃料を動力源としており,機関の運転等に伴って発生したガスは,一部を除きそのまま大気中に放出されています。
 自動車排気ガスには,排出管から出る燃料排出ガスのほか,クランクケースから出るブローバイガス,燃料供給系から出る蒸気ガス等があり,これらの排出ガス中には,一酸化炭素,窒素酸化物,鉛化合物,炭化水素等の有害物質が含まれています。
自動車排出ガス規制(単体規制)
 自動車から排出される大気汚染物質を一定量(濃度)の排出基準以下にする規制。現在規制されている物質には,窒素酸化物,一酸化炭素,黒煙,粒子状物質があり,このうち窒素酸化物,黒煙,粒子状物質については,平成元年12月の中央公害対策審議会答申で短期・長期の低減目標値が定められています。
し尿浄化槽
 し尿を沈でん分解あるいは微生物の作用による腐敗又は酸化分解等の方法によって処理し,それを消毒し,放流する施設をさします。し尿のみを処理する施設を単独処理浄化槽,し尿及び生活雑排水(厨房排水,洗たく排水等)を一緒に処理する施設を合併処理浄化槽といいます。
シビック・トラスト
 1957年(昭和32年)ロンドンに本部を置いて設立された民間団体です。英国の都市環境の保全等に関して環境保全団体への支援等を行っています。
シーベルト(Sv)
 人体に放射能が当たった場合の吸収線量を表す単位。職業被爆の限度50mSv 胸部レントゲンで0.3〜1mSv
シミュレーション(Simulation)
 模擬実験のこと。コンピュータを用いて複雑な問題をモデル化して解析する方法。複雑な自然現象や経済現象などについて,モデルをつくる種々の係数をあたえて,その予測結果を出します。
車種規制
 自動車からの窒素酸化物排出量を抑制するため,排出量の多い車種の使用を制限する規制。1992年(平成4年)6月に公布された「自動車から排出される窒素酸化物の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法」では,特定地域の貨物車・バス等を特定自動車とし,車両総重量に応じた特定自動車排出基準を設定,車検制度でその規制を担保することとしています。
   <特定自動車排出基準>
   車両総重量 1.7t以下 ガソリン車並み (昭和63年規制)
      〃    1.7t超〜2.5t以下 ガソリン車並み (平成元年規制)
      〃    2.5t超〜5t以下 副室式車並み (平成元年規制)
      〃    5t超 直噴式並み (平成元年規制)
臭気・味
 臭気は汚水の混入や藻類の繁殖,水の流れてきた地質によって生じます。井戸水では土やカビの臭いがすることがあります。
 味は地質や海水の影響によることや鉄やマンガンなどの混入,それに加えて汚水の混入によることがあります。
 いずれも異常な場合は,飲料水として不適であるばかりでなく,原因の追及と対策が必要です。
重金属
 軽金属に対する語。比重4以上の金属(約60種)の総称。重金属類は,一般に体内に蓄積する傾向があり,程度の差はありますが有害なものが多くなっています。水質汚濁防止法では水銀,カドミウム,鉛,六価クロムなどが大気汚染防止法では鉛,カドミウムが規制対象となっています。
樹木の二酸化炭素の固定
 樹木が毎年重量を増やして成長できるのは葉で行われる光合成(炭酸同化作用)によるものです。光合成は光エネルギーを利用して二酸化炭素と水から有機物(主に炭水化物)を合成する過程です。合成された炭水化物は,主に幹,枝,根に分配され樹木の重量成長にまわされます。このようにして大気中の二酸化炭素は葉から吸収され,炭水化物として樹体に固定されます。炭水化物の一部は呼吸によって消費され,再び二酸化炭素として大気に放出されるので,実際には光合成による総固定量から呼吸による消費量を差し引いた量(純固定量)が樹体に蓄えられることになります。樹体の乾燥重量の約1/2近くが,こうして固定された炭素です。(1kgのセルロースを生産するのに,1.6kgのCO2を吸収し1.2kgのO2を放出し0.4kgの炭素を固定します。)
狩猟禁止区域
 猟銃を発砲すると人間や建物等にあたるおそれのある区域であるため,銃による狩猟を禁止している区域を指します。
省エネ法(エネルギーの使用の合理化に関する法律)
 エネルギーをめぐる経済的社会的環境に応じた燃料資源の有効な利用の確保に資するため、工場、建築物及び機械器具等のエネルギー使用の合理化に関する必要な措置等を講ずることにより国民の健全な発展に寄与することを目的とします。
消火用水用貯水量
 雨水を消火用水として利用する場合に,雨水貯留槽の中に常時確保しておく必要がある貯水量をいいます。
硝酸性窒素・亜硝酸性窒素
 たんぱく質などの有機物の窒素分は,好気状態では時間とともに亜硝酸性窒素から硝酸性窒素に変化していきます。したがって,これらが水中に多量に含まれるということは,生活排水やし尿の汚染があったり,田畑の窒素肥料の影響などが考えられます。
 硝酸性窒素・亜硝酸性窒素を多く含む水は,特に生まれたばかりの赤ちゃんに対してメトヘモグロビン血症による呼吸阻害があることが知られています。したがって,基準を超えた水は,少なくとも赤ちゃんのミルクなどに使わないようにする必要があります。
上水代替率
 雨水利用量を雨水利用対象用途の全使用水量で除した値をいいます。
上水補給水量
 雨水利用システムに補給された上水の量をいいます。
除害設備
 ホテル,工場などの排水の下水道への受入れに当たって,施設の機能を妨げたり,または損傷させるおそれのある排水については,下水道への放流基準に適合させるため下水道へ放流する前に処理することが必要で,その処理設備を指します。
植生
 ある地表を覆っている植物的共同体の総称。その場のあらゆる環境圧に耐え,生き残って形成されている植物集団です。植生は,その性質から次のように分類されています。
 A 原植生:人間による影響を全く受けていない植生で,今日ではほとんど消滅。
 B 代償植生:原植生が破壊され,代わって成立している植生。
 C 現存植生:現実に触れ,見ることのできる植生のことで,人間の生活圏のほとんど全ての
        現存植生は代償植生。
 D 潜在自然植生:一切の人為を停止した場合,その立地において成立すると考えられる植生。
植生自然度
 自然は人為の影響を受ける度合いによって,自然性の高いものも低いものもあります。高山植物群落や極相林のように人間の手の加わっていないものを10及び9,緑のほとんどない住宅地や造成地を1とし,その中間に二次林,植林地,農耕地等があり,10段階で表示します。
処理人口普及率
 行政区域内人口(住民基本台帳人口及び外国人登録人口の合計)に対する下水道整備済区域内人口(公共下水道管が整備され,各家庭からの汚水配水管を接続している地域及び接続が可能な地域の人口)の割合であり,下水道整備状況を表す指標として用いられています。
種の多様性
 地球上のあらゆる生物種の多様さを意味しており,(1)生物種の数が多いという「種間の多様性」(2)同じ種の中でもそれぞれの個体が有している遺伝形質が異なるという「種内の多様性(遺伝子の多様性)および(3)これら生物とその生息環境からなる生態系が多様であるという「生態系の多様性」という3つのレベルの多様性を含んでいます。
振動
 物体がある一点を中心に,ある周期をもってゆれ動くことですが,この動きによって人の生活等が阻害されることを振動による公害といいます。したがって,公害を発生させる振動は「不快な振動」「好ましくない振動」といえます。
振動レベル
 振動レベルとは,振動の加速度をdBで表した加速度レベルに振動感覚補正を加えたもので,単位としてはデシベル(dB)が用いられます。通常,振動感覚補正回路をもつ公害振動計により測定した値です。
森林浴
 森林内の清浄な大気を浴びること。樹木から発散される"フィットンチッド"と呼ばれる芳香性物質は,殺菌効果があり健康にも良いといわれています。

[す]
水域類型
 水質汚濁に係る環境基準のうち,生活環境の基準については河川,湖沼,海域別に利水目的に応じた水域を区切ってAA,A,B,C,D,Eの6つの類型を設けています。pH,BOD等の項目について,それぞれの水域類型ごとに環境基準値を定め,各公共水域に水域類型のあてはめを行うことにより,当該水域の環境基準値が具体的に示されます。
水銀(Hg)
 常温で唯一の液体の金属です。湿った空気中で酸化物になりやすく有毒で,一般大気中1.5mg/m3がWHOのガイドラインです。神経系をおかし,手足のふるえをおこしたり,言語障害,食欲不振,聴力・視力の減退をもたらします。水に係る環境基準…総水銀0.0005mg/L以下,排水基準…総水銀0.005mg/L以下,アルキル水銀…検出されないこと。
水質汚濁防止法
 1970年(昭和45年)に制定された法律で"工場及び事業場から公共用水域に排出される水の排出を規制すること等によって公共用水域の水質の汚濁の防止を図り,もって国民の健康を保護するとともに,生活環境を保全する"ことを目的としています。
水質基準
 一般に水質を保全するための基準としては,公共用水自体の水質が,人の健康の保護ならびに生活環境保全のために維持されることが望ましい基準として定められる環境基準と,この基準を達成するため,工場等を規制するものとして定められる排水基準とがあります。
水準測量
 水準儀(レベル)と標尺(スタッフ)を用いて2点間の比高を直接求める方法で,定量的かつ面的に地盤沈下現象をとらえることができます。地盤沈下調査には高い精度が要求されます。
水準点
 土地の標高を表す標石で,水準測量の基準として用いられます。地盤の変動状況を測定するにはこの水準点を用い,標高の変化を精密水準測量によって測り変動を出します。
水生生物による水質調査
 川には,サワガニ,トビケラ,カゲロウ,ユスリカなどいろいろな水生生物が生息しており,これらの生息状況が水の汚れと密接に関連していることを利用した川の調査方法です。ふつう水質階級は,きれいな方から貧腐水性,β中腐水性,α中腐水性,強腐水性の4段階に分けます。→生物指標
水素イオン濃度pH(ペーハー)
水面積負荷
 流入汚水量を沈殿槽の水面積で除したものをいい,表面積負荷ともいいます。単位は,m3/m2・日で表します。
スカム
 処理施設の槽の水面に浮上した固形物や油脂分の集まったものをいいます。
スチレン(C6H5-CH=CH2)
 無色引火性の液体,特臭(エーテル臭)をもつ。悪臭防止法の規制物質の一つ。スチレンブタジエンゴム,ポリスチレン等の原料,塗料,乾性油,ポリエステル樹脂等に使用されます。
ステイオンタブ
 飲料水等の缶の飲み口の口金が本体から離れない方式になっていることです。ごみの散乱防止,野生生物の呑み込み防止等の観点から普及が期待されています。
ストレーナー
 雨水処理装置の中で,目開き0.03〜5mmによって細砂レベルを除去するものをいいます。また,ポンプに用いられる場合は,目開きは粗く,吸込管の下端などにも設けられています。
スモッグ
 smoke(煙)とfog(霧)から合成された言葉で,大気が汚染された状態の総称で,視程障害をおこします。
スライム
 微生物,バクテリア,藻類およびその死骸に空気中から混入した土砂およびさびなどが混合した粘性のある泥状塊をいいます。
スラッジ汚泥

[せ]
生活環境項目
 人の生活に密接な関係のある財産,動植物およびその生育環境に関連のある項目のことで,次の項目があります。
 pH,BOD,COD,SS,n−ヘキサン抽出物質(油分),フェノール類,銅,亜鉛,溶解性鉄,溶解性マンガン,クロム,フッ素,大腸菌群数,窒素,燐。
生活雑排水
 私たちが,日常の生活で使った水のうち,家庭等の厨房,浴室その他の施設(浄化槽を除く)から排出される汚水をいいます。
生活騒音
 一般家庭の日常生活から発生する騒音のことであり,近隣騒音ともいいます。近年,都市の過密化やクーラー,ピアノ等の生活関連機器の普及に伴い問題となっています。
生態系
 生物群集(植物群集と動物群集)及びそれらをとりまく自然界の物理的,化学的環境要因が総合された物質系を指します。生態系は,生産者,消費者,分解者および還元者から構成され,無機物と有機物との間に物質代謝系が成立しています。自然環境を基準にして陸地生態系,海洋生態系等に区別され,また生物群を基準にして森林生態系,鳥類生態系等に区別されます。生態系の一部が人為的に変更又は破壊されると,その生態系全体の物質代謝回路が影響を受けます。人間が食料を狩猟などによって得ていた時代には,人間は自然環境の共生者でしたが,現在では産業の進展に伴い,自然の生態系は破壊され,異なった生態系ができつつあります。最近の人口の爆発的増加も生態系の変化の一つとして注目されねばなりません。
成長の限界
 1972年にローマクラブが発表した報告書の表題で,人口増加や環境悪化などが続けば,100年以内に地球上の成長は限界に達すると警鐘を鳴らしました。また,同報告書は,地球の破局回避のためには成長から世界的な均衡へと移っていくことの必要性を訴えました。
政府開発援助
 OECDの開発援助委員会(DAC)が使い始めた言葉で,先進国の政府が,発展途上国に直接か,あるいは発展途上国の開発を支援する国際機関に供与する援助をいいます。援助の条件は,無償あるいは有利な借款条件で行われます。ほとんどの場合,無償援助を主体にしていますが,第三世界の国々の自立をかえって妨げたりするケースもみられ,援助の在り方が問われ始めています。日本はアメリカと並んで世界最大の援助国となっています。
生物化学的酸素要求量BOD
生物指標
 水のきれいなところと汚れているところとでは,その程度に応じてそれぞれ異なった生物がすんでいます。このことを利用して,そこにすむ生物の種類から逆に水質を知ろうとするので生物指標といいます。物理化学的手法による水質分析がその水質を一時的に示すことに対して,生物指標は平均的な水質を知ることができ,誰にでもわかりやすくなじみやすいものです。→水生生物による水質調査
生物膜
 好気的な条件下で,処理槽の中に充填した接触材の表面に形成されるゼラチン状の微生物槽の膜で,汚水がこの表面と接触する間に有機性の浮遊物や溶解物は吸着され,微生物によって酸化分解されます。散水ろ床法,接触ばっ気法および回転板接触法は,この生物膜を応用した処理法です。
生物ろ床槽
 槽内に外径0.5〜2.0cm程度の天然または合成樹脂製の物体を充填し,溶存酸素を与えた汚水を通過させながら,充填物表面にできる生物膜によって,有機性の浮遊物質や溶解性物質を吸着または酸化分解させる槽をいいます。生物ろ床槽は,ろ材の充填された生物ろ床,ばっ気装置,集配水装置,逆流装置などから構成されています。
世界銀行
 一般的には国際復興開発銀行(IBRD)と,その姉妹組織である国際開発協会(IDA)を指します。さらには国際金融公社(IFC)と多国間投資保証機関(MIGA)を加えて世界銀行グループと呼びます。IBRDは1945年に発効した国際復興開発銀行協定に基づいて,国連の機関として翌1946年につくられ,第二次世界大戦後の復興と,第三世界の経済開発のために融資が行われてきました。IDAはIBRDよりももっと緩やかな条件で融資ができるようにと,1960年に設立されました。
世界資源研究所(WRI)
天然資源や環境を損なわずに人間の要求を満たし経済成長を達成するよう,政府,民間部門,環境専門家などとともに活動する政策センターとして,1982年設立され,アメリカワシントンDCに所在しています。
世界自然保護基金 (WWF:World Wide Fund for Nuture) 
 エジンバラ公フィリプス殿下を総裁としてスイスのグランに本部を置いています。わが国を含む世界24か国に国内委員会が設置されており,300万人の支持者を持つ自然保護分野では世界最大の援助団体です。現在は森林及び森林地帯の保全,湿地の保全,種の多様性の維持確保の三点を最重点活動目標とし中南米,アフリカ,中国等で活動しています。
積算線量
 一定期間内の放射線の総量。熱蛍光線量計を用いて測定します。
セレン
 生体微量必須元素で,体内で生成する有害な過酸化物の代謝に関与しています。欠乏すると心筋障害が生じます。高濃度では中枢神経障害などの急性毒性や食欲不振,皮膚炎,胃腸障害などの慢性毒性が現れます。
 天然には硫化物や硫黄鉱床などに多く含まれています。自然水中にも含まれることがありますが,その多くは鉱山排水や工場排水の混入によるものです。
全有機炭素 (Total Organic Carbon)
 水中の有機物質濃度を有機性炭素に注目して分析する方法であり,試料を高温で燃焼させ,有機物質中の炭素を炭酸ガスとし,これを赤外線でとらえる分析方法です。この数値が大きくなれば,河川等の水中には有機物が多く,水質が汚濁していることを意味します。
洗浄装置
 プリント基板に半田付けした際、表面に付着したフラックス(松やに成分)を除去する装置をいいます。溶剤、超音波、水等が洗浄に利用されます。
線量率
 単位時間当たりの放射線の量。モニタリングポスト,サーベイメータ等を用いて測定する。通常,ナノグレイ毎時(nGy/h)で表されます。

[そ]
騒音レベル
 騒音レベルとは,JISに規定される指示型の騒音計で測定して得られるdB(デシベル)数であり,騒音の大きさを表します。一般には騒音計の聴感補正回路A特性で測定した値をデシベル(dB)で表します。
総酸素要求量 (Total Oxygen Demand)
 海水,河川及び工場排水等の汚れの度合を示す数値で,水中の汚染源となる有機物質等を燃焼させる時に消費される酸素量をmg/Lで表したものです。従来のCOD法と比較して妨害物質による影響が少なく,また,被酸化性物質の種類による変化もなく正確な値が得られます。
総水銀(Total-Hg)
 水銀による汚染状況を示す測定値の名称です。検体に含まれる水銀または水銀化合物(メチル水銀等)の両者を合わせて,金属水銀の量としていくらあるかを分析したその値を総水銀値(量)としています。
 大量に接種すると歯ぐきがくさり,神経を犯し,血便がでるようになります。
送風機(ブロワー)
 空気に圧力を与えて送り出す機械で,吐出圧0.1〜1.0kgf/cm2のものをいいます。
ソーラーエネルギー
 地球に注がれている太陽の光・熱エネルギーのこと。地球に1分間に注がれている太陽エネルギーは,全世界の1年分のエネルギーに相当するといわれています。しかし,実用化のためには,エネルギー密度が1m2当たり1KW程度と小さいことや天候,時間等によってエネルギー量が変化すること等の問題があり,これらを克服することが重要な技術課題となっています。
ソーラーカー
 通常の電気自動車が蓄電池に電気を蓄えてモーターを走行させるのに対して,太陽光によって直流電流を生じる半導体素子(太陽電池)を用いて動力とする自動車のことです。
ソーラーハウス
 太陽エネルギーを利用した,機器等による空調,給湯等を行うことを設計の中に取り入れた住居のことです。ポンプやファン等の動力機器を用いるシステムをアクティブソーラーシステム,動力機器を用いず断熱技術の利用や自然環境の変化に応じて通風,採光等を最適なものとしていくシステムをパッシブソーラーシステムと呼んでいます。
総量規制
 大気汚染,水質汚濁に係る従来の規制方式は工場等の排出ガスや排出水に含まれる物質の濃度のみを対象としていましたが,一定の地域内の汚染(濁)物質の排出総量を環境保全上許容できる限度にとどめるため,工場等に対し汚染(濁)物質許容排出量を配分し,この量をもって規制する方法です。
組織(organization) …ISO用語の定義
 法人か否か、公的か私的かを問わず、独立の機能及び管理体制をもつ、企業、会社、事業所、官公庁若しくは協会、又はその一部若しくは結合体をいいます。
 (備考)複数の事業単位をもつ組織の場合には、単一の事業単位を一つの組織として定義しても構いません。

[た]
ダイオキシン類
 ダイオキシン類は意図して製造・使用される化学物質ではありませんが、他の化学物質の製造や燃焼などに伴って生成されるポリ塩化ダイオキシンとポリ塩化ジベンゾフランの総称です。通常,これらの2,3,7,8?位置置換異性体の4?8塩素化物(17異性体)が対象となっています。最も毒性が強い2・3・7・8四塩化ジベンゾ・パラダイオキシンの致死量は,体重1キロのモルモットに換算して0.0006ミリグラムで,青酸カリの1万倍の急性毒性があります。ベトナム戦争で米軍が使った枯れ葉剤に含まれ,多くの胎児奇形の原因と報告されたほか,高い発がん性があります。イタリアの化学工場での爆発事故による土壌汚染,米国の化学工場系廃棄物による土壌汚染,欧米各国におけるごみ焼却施設の飛火からの検出等によって,環境問題として注目されました。
 平成9年の5月にはダイオキシン類のリスク評価と排出抑制対策について環境庁に設置された検討会から報告書が出され、ダイオキシン対策の方針が示されました。
「ダイオキシン対策について」は、平成9年8月に「ダイオキシン対策に関する5カ年計画」の策定、12月には大気汚染防止法の施行令の一部改正による規制的措置の実施を行うなど、いろいろな観点から幅広い調査、研究等が進められています。また、ダイオキシン類による環境汚染は世界的な問題であり、ダイオキシン類の危険性や対策の方法について科学的な議論も国際的に続けられています。 
大腸菌群数
 ほとんどの種類の大腸菌は病原性はなく,人の腸内にも多く存在しており,ふんと共に排出されます。
 これらの検出検査は精度が高いので,赤痢菌等腸管系病原細菌による汚染の有無の間接的指標として利用されています。
 大腸菌群の数を表す単位として「MPN」を使うことがありますが,これは「最確数」とよび,確率論によって算出された大腸菌群の数を示しています。
太陽熱発電
 凹面鏡の焦点に油を流し,加熱した油によって水蒸気を発生させ蒸気タービンを回転させることによって発電するシステムのことです。
濁度
 水の濁りの度合いを表す単位です。1Lの水に粒径62〜74ミクロンの白陶土1mgを含ませたときの濁度を1度として,これが基準となっています。純粋な水に濁りはなく,粘土のような水に溶けない細かい物質があると濁りを生じます。濁度を測定するには,各濁度の標準液をつくり,測定しようとする水と比較する方法(比濁法)および光学的な方法とがあります。
炭化水素(HC)
 炭素と水素からなる有機化合物の総称。炭化水素を骨格とし,酸素や窒素等を含む有機化合物を総称して炭化水素系物質といい,アルコール,エステル,アルデヒド等があります。炭酸水素系物質は光化学スモッグの原因物質のひとつであり,種類によっては有害性や悪臭の問題があります。
脱硝
 NOx排出量を規制するため,排煙中のNOxを分解又は回収することをいいます。脱硝は,排出ガス中のNOxにアンモニアの注入などを行って分解処理する接触還元法,無触媒還元法等の乾式法とアルカリ又は酸などにNOxを吸収させる湿式法等があります。現在実用されているのは,乾式法であり,触媒を用いるアンモニア接触還元法が最も多く用いられています。
脱硫
 SOx排出量を抑制するため,重油からの脱硫(重油脱硫),排出ガスからの脱硫(排煙脱硫)が行われており,ほかに,両者の中間にあたるガス化脱硫があります。
(1)重油からの脱硫には,高温高圧にした重油に水素を吹き込み,触媒を用いて硫黄分を硫化水素(H2S)の形で取り出す方法,軽油をとった残油を減圧蒸溜し,溜出油を水素化脱硫して減圧残油とまぜる方法等があります。
(2)排ガスからの脱硫には,排ガスを石灰乳で洗浄する方法,硫黄酸化物を活性炭などの表面に吸着させて,硫酸あるいは硫安として回収する方法,石灰石粉末などを吹き込んで硫酸塩として回収する方法等があります。
(3)ガス化脱硫は,重油をボイラーの前炉に噴射して空気不足の状態で部分的に燃焼させ,高温の熱ガスで残りの油を分解させる方法です。その時できたH2Sを生石灰(CaO)または炭酸カルシウム(CaCO3)と反応させて,硫黄分をCaSの形で分離します。

[ち]
地球温暖化
 地球を取り巻く大気中の二酸化炭素,メタン等の微量ガスは,地表から宇宙へ放射される赤外線を吸収する性質をもち,地表の気温を生物の生存に適当な程度に保っています。これらのガスの大気中の濃度は着実に増加していることが広く観察されていますが,このような増加は,地球の温暖化をもたらし,人間をはじめ広く生態系に大きな影響を及ぼすことになるものと懸念されています。
地球環境問題
 地球環境問題とは,オゾン層の破壊,酸性雨,地球温暖化など,その被害・影響が国境を越えて及び,ひいては地球規模にまで広がっている問題と,開発途上国における熱帯林の減少や野生動物種の減少など,その解決のために先進国等による国際的な取り組みが必要とされる問題のことであり,地球的視野にたって取り組まれるべき環境問題です。
地球サミット
 地球環境問題に関する世界的な関心の高まりを背景として,1992年(平成4年)6月,ブラジルのリオデジャネイロにおいて,持続可能な開発の実現のために環境と開発を統合することを目的として,「環境と開発に関する国連会議」(UNCED/地球サミット)が開催されました。地球サミットは,また,環境問題を初めて国際的な場で議論した1972年(昭和47年)の「国連人間環境会議」の20周年を記念するという意味もありました。
 この会議には,「地球サミット」の名のとおり,世界中の殆どの国(約180カ国)が参加し,約100カ国の元首・首脳に加え,約10,000人に及ぶ政府代表団が出席したといわれ,史上空前の大会議となりました。また,この会議と平行して行われたさまざまなNGO(非政府組織)の会合には,わが国を含め世界中より,約24,000名の代表が参加したといわれています。
 地球サミットでは,人と国家の行動原則を定めた「環境と開発に関するリオ宣言」,そのための詳細な行動計画である「アジェンダ21」及び「森林に関する原則声明」を採択したほか,別途交渉が行われてきた「気候変動に関する国際連合枠組条約」,「生物の多様性に関する条約」についても,それぞれ150カ国以上が署名しました。
窒素酸化物(NOx)
 一酸化窒素(NO)と二酸化窒素(NO2)が主なものです。これらは,石油,石炭の燃焼に伴って発生し,工場,ビル,自動車などから排出されます。窒素酸化物は,高温燃焼の過程でまずNOのかたちで生成され,これが大気中に放出されたあと酸素と結びついてNO2となります。この反応はすぐには起こらないので,大気中にはNOとNO2とが共存しています。
 窒素酸化物は燃焼状態が良好なとき,効率よく燃焼しているとき多く発生するので,その対策が問題になっています。現在行われている対策は燃焼ガスをもう一度燃焼室へ戻して燃焼温度を低下させたり水噴射を行う方法等がとられています。
 主な発生源は,自動車エンジン,ボイラー,工場,家庭暖房など広範囲にわたっています。
 NO2に係る環境基準…1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下であること。
地盤沈下
 地盤沈下は,いわゆる典型七公害の一つに数えられており,その原因は種々ありますが,鉱物の採掘のための土地の掘削によるものを除き(別途,鉱山保安法等により対処されている。),地下水の過剰採取によるものです。
 地盤沈下は沈下現象の把握がしにくく,沈下がはじまると急速に進む可能性が大きく,いったん沈下すればほとんど回復しないとされています。
地盤沈下観測井
 地盤沈下が地下のどの地層で生じているかを調べるための施設。通常二重管構造の井戸を設置し,内管の抜け上がり量によって沈下量を測定します。
地盤沈下シミュレーション
 地盤沈下を生じさせるメカニズムを模式化し,地質・地下水位等の各要素を数値化することにより,沈下量の予測をすることをいいます。
着地濃度
 煙突から排出される煙は,ある速度・温度をもっているので,混合・拡散されながら上昇し,風下方向へ運ばれ,ある時間たつと地表へ到達します。そのときの地表面の濃度を着地濃度といいます。
沖積層
 いまから1万年前から現在に到るまで堆積してきた地層,河川の流域や海岸沿いの低地に分布し,粘土・シルト等で構成されています。
鳥獣保護区
 野生鳥獣の保護・増殖を図るために狩猟を禁止する区域であり,この区域では保護施設を設け,特に鳥獣の保護繁殖を図る必要があるところを特別保護地区に指定し,野生鳥獣の生息に影響を及ぼす行為を規制します。
 鳥獣保護区には,環境庁長官の設定する国設鳥獣保護区と,都道府県知事の設定する県設鳥獣保護区とがあります。鳥獣保護区の種類は,森林鳥獣生息地の保護区,大規模生息地の保護区,集団渡来地の保護区,集団繁殖地の保護区,特定鳥獣生息地の保護区,誘致地区の保護区,愛護地区の保護区に分けられます。
中間処理
 廃棄物の処分(埋立て,海洋投棄など)を行うために廃棄物を処理する行為をいい,ごみの焼却や汚泥の脱水や有害物質を含む廃棄物のコンクリート固形化(コンクリートによる有害物質の封じ込め)などの処理を指します。
中和
 pH7付近にもどすために行う操作をいいます。
長期的評価
 ある地域の大気汚染物質の状況を的確に判断する上から,年間にわたる測定結果を長期的に観察した上で評価する方法をいいます。この方法として,二酸化いおう,一酸化炭素,浮遊粒子状物質については年間にわたる1日平均値の高い方から2%を除外した値,二酸化窒素については年間における1日平均値のうち低い方から98%に相当する値と環境基準を比較して判断します。なお,人の健康の保護を徹底する趣旨から,1日平均値が環境基準を超えた日が2日以上連続した場合には,このような取扱いは行わないこととして,その評価を行うものとします。
 これに対し,短期的評価とは,環境基準が1日平均値や1時間値として定められているので,測定結果を日毎又は時間毎に環境基準と比較して評価する方法をいいます。

[つ]
使い捨て容器
 近年,リターナブル瓶(回収され繰り返し使用されるガラス瓶容器)からワンウェイボトル(1回のみで使い捨てられるガラス瓶容器)へ,ガラス容器から紙,スチール,アルミニウム,PET(ポリエチレンテレフタレート:強化プラスチックの一種)等の使用が増加しており,ゴミの増加原因の一つになっています。

[て]
低公害車
 騒音の発生や大気汚染物質の排出が少ない自動車の総称です。現在、電気,太陽光等を動力源とする自動車の研究・開発が行われています。
底質
 生物を取りまく外囲物質(媒質)のうち,固体の場合をいいます。陸上では岩石や土壌,水界では底泥,岩石底が代表的な底質です。底質は,生物の分布を左右する最も重要な環境要因です。例えば,陸上の岩礫地には地衣類や藻類のような付着性植物群が,移動の激しい砂浜や砂丘には根の非常によく発達した海浜植物群が生育し,腐植に富む土壌中には高等植物のほかに,ミミズ,ダニなどの土壌動物やバクテリア,カビなどが生活します。海洋,湖沼,河川などでは,底質の違いによって異なった種類の生物が生息します。底質が有機物で強度に汚濁されると,底質中に酸素が欠乏し多くの生物に影響を及ぼします。
定常時・非定常時・緊急時…ISO用語の定義
 定常時とは、通常の稼動状態時をいいます。非定常時とは、作業の起動時及び停止時のような通常稼動に伴う過渡的状態時をいいます。また,緊急時は、潜在する、火災・地震等の災害やその他偶発的な事故による緊急事態の発生時で、事業所の設備や施設の運用に支障をきたし、事業所をとりまく環境に影響を与え、又はその可能性がある場合をいいます。
デシベル(dB)
 音響工学,振動規制等で用いられる単位である一定値を基準にしたレベル量です。即ち一定値をAo,測定値をAとしたとき次の式で表されます。
     dB=10log(A/Ao)
低周波空気振動
 音は,空気等の媒質が振動することにより伝播するが,一般的に人間は周波数20〜20,000ヘルツ(Hz)の範囲内の音(可聴音)を聞くことができます。これに対して,人間の耳に聞こえない周波数20ヘルツ以下の音(空気の振動)を低周波空気振動と呼び,窓,建具等に振動が発生したり,生理的な影響(耳鳴り,頭痛,動悸等)が生じるといわれています。
 低周波空気振動の定義はわが国ではまだ定められていませんが,一般には可聴域以下の周波数(0.1Hz〜20Hz程度)の空気振動を指します。
 発生原因としては工場機械,高速道路高架橋,新幹線トンネルなどがありますが,測定器,測定方法等についてはまだ確立したものはなく,また,身体的影響等についても未知な部分が多いといわれています。
テトラクロロエチレン
 無色透明のエーテル様芳香のある重い液体で水に不溶,不燃性,ドライクリーニング用洗浄剤,金属の脱脂・洗浄剤,セルロースエステル及びエーテルの混合物溶剤,フロンガス,フッ素樹脂の原料として使用されます。
 (沸点121.2℃,触点-19℃,比重1.623,水への溶解度150mg/L(20℃),水道水暫定基準0.01mg/L以下)
ディーゼル車の直接噴射式(直噴式・副室式)
 ディーゼル車には,エンジンの燃焼室の形式により直噴式車と副室式車があります。直噴式は燃焼室に直接燃料を噴射する方式で,構造が簡単で耐久性に優れ,大きな出力がえられるため,重量車に使用されています。副室式は,副燃料室に燃料を噴射し,主燃料室に燃料が広がる方式で,構造が複雑なため耐久性や燃費,出力等は直憤式に劣りますが,窒素酸化物などの排出量は副室式の方が少なく,中・軽量車に使用されています。

 鉄は自然界に広く多量に分布し,血液など私達の身体の中にもかなり多量に含まれている必須元素の一つです。土壌中に多量に存在する元素ですから,地表水(河川水),地下水にも含まれていることが多く,赤水として洗濯物を着色したり,お茶の味を悪くするなど日常生活への影響があります。基準値0.3mg/Lの値もこの観点から設定されています。
デポジット制度
 缶飲料等を販売するに当たって,現在わが国のビールビン等で行われているように,一定金額を預り金として上乗せして販売し,消費者が空き缶等を返却すると預り金が払い戻される方式です。
 空き缶等の散乱防止と資源回収に有効な制度といわれ,アメリカでは1953年にバーモント州で初めて採用,現在オレゴン州ほか数州で採用されています。
デポジットゲージ法
 降下ばいじんを測定する方法。大気中の汚染物質中,自重により,又は雨とともに沈降するばい煙,粉じん,そのほかの不純物を漏斗に受け,連結管によってビンに捕集します。降下ばいじん量は,不溶解性物質総量と溶解性物質総量の和で求められます。
デマンドコントローラ
 最大需要電力計のことで、契約電力が500kw以上の場合に義務づけられています。ピーク時に使用設備を選択することで契約電力を低く抑えることができます。
テレメーターシステム
 遠隔計器ともいいます。ある地点の測定値を遠隔地点に設置した受信器に送って記録させる計器です。
 大気汚染監視テレメーターシステムでは,環境濃度等自動測定器で測定したデータを,無線や専用電話回線を使用して監視室に送信し,得られたデータを集中管理しています。このシステムは,現在環境監視用と発生源監視用の2種類があります。
テン・モード(10モード)
 自動車の走行状態は,アイドリング,加速,定速,減速の4つの基本モードからなりますが,都市内での自動車の走行状態を再現するため,この基本モードを10回組み合わせて,1走行状態に表したものをテン・モードといいます。
 1973年(昭和48年)度以降の乗用車の排出ガス規制は,このテン・モードによる測定により行われています。
電気集じん機
 コロナ放電を利用して排ガス中の粒子に電荷を与え,この帯電粒子をクーロン力によって電離,捕集する装置であり,集じん装置のうちでもっとも微細な粒子の捕集ができ,集じん効率も高くなっています。圧力損失は10〜20mmAq程度です。
典型7公害
 1967年(昭和42年)制定された公害対策基本法では,大気汚染,水質汚濁,土壌汚染,騒音,振動,地盤沈下,悪臭を公害としており,これらを総称して典型7公害といいます。 なお,公害対策基本法は,環境基本法の施行に伴い,廃止されました。

[と]
透視度
 水の濁りや着色の度合いで,これは透視度計の底部においた0.5mm線の複十字が初めて明らかに読めるときの高さ(cm)を度で表したものです。
透明度
 湖や海の水の透明さを表す値で,直径30cmの白色円板を水中に沈めて見えなくなる深さ(m)で示します。
銅(Cu)
 銅自身にはほとんど毒性がないか,あるいは極めて少ないといわれています。しかし,銅粉末を生ずる作業を行う時の最高許容濃度は1ppmとされ,極めて高濃度の銅粉により気道刺激がおこり,発汗,歯茎の着色のおこることが報告されているが,慢性中毒になるかどうかは疑問とされています。また,化合物についてはあまり問題はおこっていません。
 汚染源としては,自然界の岩石からの溶出,鉱山排水,工場排水(メッキ工場,金属加工工場,化学工場,非鉄金属製錬所等),農薬(ボルドー等)などがあります。
 水道水質基準…1.0mg/L以下,排水基準…3mg/L以下
 農用地土壌汚染対策地域指定要件…125mg/L以下。
特定建設作業
 建設工事として行われる作業のうち,著しい騒音を発生する作業であって,政令で定めるものをいい,びょう打機を使用する作業,さく岩機を使用する作業等5種類の作業です。
特定工場
 「特定工場における公害防止組織の整備に関する法律」の適用をうける特定工場は,1製造業(物品の加工業を含む。),2電気供給業,3ガス供給業,4熱供給業に属するもので,それぞれの関係法で規定される,ばい煙発生施設,汚水等排出施設,騒音発生施設,粉じん発生施設,又は振動発生施設を設置している工場を指します。
特定施設

 騒音規制法では"工場又は事業場に設置される施設のうち,著しい騒音を発生する施設"を,水質汚濁防止法では"人の健康及び生活環境に被害を生ずるおそれのある物質を含む汚水や排水を排出する施設"を特定施設と定めています。大気汚染防止法は特定施設に相当するものとして,ばい煙発生施設と粉じん発生施設をあげています。工場・事業場が特定施設等を設置しようとするとき,事前に都道府県知事に届け出なければなりません。
特定物質
 物の合成,分解その他の化学的処理に伴い発生する物質のうち,人の健康または生活環境に被害をあたえるおそれがある物質で,大気汚染防止法施行令で定める28の物質を指します。
特定フロン
 1985年(昭和60年)3月,オゾン層の保護に関するウィーン条約が採択され,同条約に対する「モントリオール議定書」が1987年9月に採択され,1989年1月に発効しました。この議定書ではフロン11,フロン12,フロン113,フロン114,フロン115の5種類が規制の対象となり,1998年までに1986年の消費量の50%に削減することが決まり,後に1989年5月に「ヘルシンキ宣言」で2000年までに全廃することが採択されました。この5種類のフロンを特定フロンと呼んでいます。
特定有害物質
 大気汚染防止法上の有害物質のうち,燃料その他の物の燃焼に伴い発生するものであって環境庁長官が定めるものをいいます。
都市・生活型公害
 自動車の排ガスによる大気汚染,自動車等の騒音,生活雑排水等による中小河川の汚濁,地下水の過剰汲み上げ等による地盤沈下など都市の生活行動や産業活動が環境に過度の負荷をかけることによって発生する公害のことです。
都市排熱
 都市活動に伴う発電,焼却,空調等から発生する熱のことです。こうした熱をヒートポンプ等で再利用することは,化石燃料の消費を抑え省エネに貢献するとともに都市のヒートアイランド化の防止や地球温暖化の原因となる二酸化炭素の発生削減にもつながるものです。
土壌汚染
 土壌が次のものによって汚染されることをいいます。
   (1)重金属,酸性降下物によるもの
   (2)農薬,肥料によるもの
   (3)除草剤などの農薬によるもの
   (4)ごみの不衛生処分によるもの
 なお,「農用地の土壌の汚染防止等に関する法律」では,特定有害物質として,カドミウム,銅,ひ素およびその化合物が指定されています。
土壌流出
 熱帯林等が伐採され表土が露出すると,熱帯地方特有の豪雨等によって表土が浸食され流出します。また,中央アジアやアメリカ大陸では旱ばつによって表土が強風で飛散するという被害も生じています。そのことによって森林の回復が阻止され,あるいは農産物の収量低下を招くなど深刻な事態が発生しています。
トリクロロエチレン
 クロロホルム臭のある無色透明の揮発性,不燃性の液体で水に難溶。金属,機械部品などの脱脂・洗浄剤,一般溶剤,塗料の希釈液及び剥離液,抽出剤,熱媒体,殺菌剤,医薬品等の有機合成原料として使用されています。
 (沸点88℃,融点‐73℃,比重1.4649,水への溶解度1.000mg/L(20℃),水道水暫定基準0.03mg/L以下)
トリハロメタン
 メタン(CH4)の三つの水素が塩素や臭素等に置換されたもので,水道水を塩素処理するときに原水にふくまれた有機物と塩素が反応してトリハロメタンが生成されます。一部に発ガン性のあるものが認められ,厚生省で10ppbの水質基準を設定しています。
トリメチルアミン((CH3)3N)
 広く天然に分布している物質で,植物界ではバラ,キク等の花,穀物のカビ,また,テンサイ糖蜜の濃縮液中にも存在します。動物界では,海魚,甲殻類の腐敗の際に生じます。このほか,肝油,ゼラチン,チーズの腐敗の際にも生じ,閾値は0.0003ppmとなっています。

[な]
内分泌撹乱化学物質
 「環境ホルモン」ともいいます。内分泌撹乱化学物質は、生体内でホルモンのようなふるまいをして本当のホルモンの働きを撹乱したり、ホルモンの働きを邪魔したりして、生体の生殖や発育という基本的機能に障害を与えます。現在、内分泌撹乱化学物質として70種類に及ぶ物質が疑われていますが、これらの中には、ポリ塩化ビフェニール(PCB)やDDT、ダイオキシン類のほか、界面活性剤の成分であるノニルフェノール、ポリカーボネート樹脂やエポキシ樹脂の原料であるビスフェノールA、塩化ビニル樹脂の可塑剤に用いられているフタル酸エステルといった現在も広く使われているものも含まれています。
ナショナルトラスト
 地域住民や国民が寄金を出し合い,すぐれた自然,身近な自然,さらには価値ある歴史的環境を保全しようとする活動。
 1895年にイギリスの三人の市民の手で始められ,会員に基金を募って開発に伴う自然破壊から海岸線,森林,遺跡などを買い取り,国民共有の財産とするのが目的です。日本では北海道の知床100平方メートル運動や和歌山県の天神崎市民地主運動などがあります。
75%水質値
 年間の日間平均値の全データをその値が小さいものから順に並べ,0.75×n番目(nは日間平均値のデータ数)のデータ値をもって75%水質値としています。(0.75×nが整数でない場合は端数を切り上げた整数番目の値をとる。)
 なお,環境基準値と比較して水質の程度を判断する場合は,この75%値を用います。
鉛(Pb)
 鉛および鉛化合物は有害物質として古くから知られています。他の重金属と同じく原形質毒で造血機能を営む骨ずい神経を害し,貧血,血液変化,神経障害,胃腸障害,身体の衰弱等をおこし強度の中毒では死亡します。金属鉛は常温では蒸発しませんが,ふんじんとして吸収し,あるいは経口的に摂取するおそれがあります。
 水道水0.05mg/L以下,環境基準(水質)0.01mg/L以下,排水基準0.1mg/L以下
 大気汚染防止法による排出基準,鉛及びその化合物,ガラス製品の製造20mg/Nm3,鉛,銅,亜鉛の精錬溶解炉等10〜30mg/Nm3

[に]
二酸化硫黄(SO2)
 燃料中の硫黄(S)分が酸化燃焼され,ほとんどSO2として排出されます。無色刺激臭のある気体で粘膜質,特に気道に対する刺激作用が重視されています。
 環境基準…1時間値の1日平均値が0.04ppm以下でありかつ1時間値が0.1ppm以下であること。大気汚染防止法の特定物質。
二酸化鉛法(PbO2)
 大気中の硫黄酸化物の測定方法の一つ。円筒に二酸化鉛を塗布した布を巻きつけ,これをシェルターに入れて通常1カ月間大気中に静置しておくことにより,硫黄酸化物が硫酸鉛として固定される現象を利用したものです。
 測定結果は,SO3mg/日/100cm2で表します。
二酸化炭素(CO2)
 無色,無臭の気体で加圧して固体化したものがドライアイスです。
 赤外線を吸収する温室効果ガスの一つであり,大気中の濃度の増加が温室効果を促進させる恐れがあるとして,化石燃料等の消費に伴う発生量の抑制,固定化技術の開発等が検討されています。
二酸化窒素(NO2)
 一酸化窒素(NO)とその2分の1体積の酸素との作用,あるいは硝酸鉛または硝酸銅の固体を熱すると発生し,赤褐色,刺激性ガスとして最も特色があります。水に溶解しにくいので肺深部に達し,しかも吸収時の苦痛があまり烈しくないので,はなはだ危険で,急性中毒死の例が多く報告されています。作用は遅発性で高濃度ガス呼吸後数時間以上経過して突然強い症状が現れます。120〜150ppmでは短時間でも危険です。障害は一般に一過性であり,慢性中毒の有無についてはまだ明らかでありません。
 環境基準…1時間値の一日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下であること。大気汚染防止法の特定物質。
二次汚染
 人の活動によって直接発生する汚染を一次汚染といい,これが物理的,化学的に変化し,別の種類の汚染となる状態を二次汚染といいます。二次汚染の代表的なものに光化学スモッグがあります。
二次汚染物質
 一次汚染物質が他の汚染物質等と化学変化し,あらたに生成された汚染物質をいいます。大気中で炭化水素(HC)と窒素酸化物(NOx)の混合系に紫外線が作用し生成される光化学オキシダントがその例です。
二次林
 天然林を伐採したあとに,自然にはえてきた林をいいます。
日照権
 日照権は阻害されたことで直ちに原因者に対して損害賠償を求めることができる権利ではありません。被害が社会通念上,受忍すべき限度を越えたと判断されたとき,初めて権利として保護されることとなります。
 建築基準法では,昭和45年の改正時に北側敷地からの斜線制限を設け,さらに昭和51年の一部改正時に日影規制をとりいれています。
二硫化メチル((CH3)2S2)
 ニンニク様の特臭をもつ液体,悪臭防止法の規制物質の一つ。発生源はクラフトパルプ製造業等。
人間環境宣言
 1972年,スウェーデンのストックホルムで開催された「人間環境会議」で採択された宣言で,「人間環境の保全と向上に関し,世界の人々を励まし,導くため共通の見解と原則が必要である」として人種差別排除,天然資源の適切な保護等26項目の原則を表明しました。

[ぬ]

[ね]
熱蛍光線量計(TLD)
 硫酸カルシウム等の結晶に放射線が当たると,その放射線のエネルギーが結晶の中に蓄えられ,これに熱を加えると蓄えられたエネルギーを,光として放出すつ性質(熱蛍光)を有しており,光の量を測定することにより,放射線の量を知ることができます。この原理を利用した測定器を熱蛍光線量計と呼びます。
熱帯林
 概ね南北回帰線にはさまれた地域に分布する森林で,熱帯多雨林,熱帯季節林,サバナ林に大別されます。地球の肺として酸素供給,二酸化炭素の固定化等地球規模での環境保全・調節機能を有するとともに,極めて多種多様な動植物を育む生態系でもあります。地球上の陸地面積の約6%にすぎませんが,地球上の生物種の少なくとも半分は熱帯林に成育・生息していると言われており,未知の遺伝子資源の宝庫でもあります。

[の]
農薬
 1948年(昭和23年)制定された農薬取締法では,農薬を「農作物の防除に用いられる殺菌剤,殺虫剤その他の薬剤及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる成長促進剤,発芽抑制剤その他の薬剤をいう」と定義しています。
 農薬の種類,剤型,使用方法,気象条件,物理的条件等によっては人畜,水産有用動植物への悪影響のおそれがあるため,適正な使用の徹底が図られる必要があります。
農薬類
 農薬類は農作物などに被害を及ぼす生物や植物を防除するために,水田,畑地,ゴルフ場などで盛んに使用されています。これらの農薬類が貯水池,湖沼,河川,地下水などを汚染する恐れがあるので,4種類の農薬の水質基準が定められました。
 4種類の農薬とは土壌線虫殺虫剤の1,3-ジクロロプロペン,土壌処理用殺菌剤のチウラム,除草剤として畑地や芝生に使用されるシマジン及び水田に使用されるチオベンカルブです。
 農薬類の毒性としては,皮膚や粘膜に対する刺激と神経系統に対する障害があります。
農業(水稲)用水基準
 農業用水の汚濁による農業被害に対処するため,農林水産省では,昭和44年から1年間,汚濁物質別について,"水稲"に被害を与えない限界濃度を検討し,学識経験者の意見もとり入れて,昭和45年3月に「農業(水稲)用水基準」を決定しました。
ノールトヴェイク宣言
 1989年11月に68か国が参加して開催されたオランダ環境大臣会議の結論で温室効果ガスの排出安定への初の合意がなされ,また,熱帯林減少の防止及び鈍増のための暫定目標を示すなど今後の地球温暖化対策にはずみをつける画期的な内容の宣言です。
ノルマルヘキサン抽出物質
 油分の評価の指標として用います。主として比較的揮発しにくい炭化水素,炭化水素誘導体,グリース油状物質等から成ります。

[は]
排煙脱硫装置
 燃料等の燃焼により生じた排煙中に含まれる硫黄酸化物を除去する装置で,大別して湿式吸収法,乾式吸収法および活性炭吸着法があります。
ばい煙
 燃料その他の物の燃焼に伴い発生する硫黄酸化物,ばいじん及び有害物質の総称。ばいじんとは,ボイラーや電気炉等から発生するすすや固体粒子をいい,有害物質とは,物の燃焼,合成,分解等に伴って発生するカドミウム,塩素,ふっ素,鉛,窒素酸化物等の人の健康又は生活環境に有害な物質をいいます。
バイオスフェア
 バイオ(生命)とスフェア(球体・空)を組み合わせた造語で,生物圏と訳されています。
バイオテクノロジー
 バイオロジー(生物学)とテクノロジー(技術)を組み合わせた造語で生命工学と訳されています。味噌,醤油等の発酵・醸造技術等をオールドバイオテクノロジーと,遺伝子操作,細胞融合等をニューバイオテクノロジーと呼んでいます。
バイオハザード
 遺伝子組み換えなどでつくり出した,本来,自然生態系に存在しない有害なバクテリア等が実験室から漏れて動植物に被害を及ぼすことです。防疫法が確立されていないことが多いため厳重な管理が必要です。わが国では1979年「大学等研究機関等における組み換えDNA実験指針」が公示されています。
バイオマスエネルギー
 生物体をエネルギー源に用いることを言う。バイオマスは太陽エネルギー,空気,水,土壌の作用で生成されるため無限に再生可能です。地球上で1550億トンのバイオマスが生産され,日本では約14億7500万トンが生産されています。
排オゾン処理装置
 オゾンを使った処理法では排気中にオゾンが含まれますが,この排気中に含まれるオゾンを無害化する装置をいいます。
廃棄物
 廃棄物とは,ごみ,粗大ごみ,燃えがら,汚でい,ふん尿,廃油,廃酸,廃アルカリ,動物の死体,その他の汚物,または不要物であって固形状もしくは液状のものをいいます。(ただし放射性物質及びこれによって汚染されたものを除く。)
 廃棄物は産業廃棄物と一般廃棄物に分かれ,産業廃棄物とは事業活動に伴って生じた廃棄物のうち,燃えがら,汚でい,廃油,廃酸,廃アルカリ,廃プラスチック類等に代表される19種類を指します。
 一般廃棄物とは産業廃棄物以外の廃棄物をいいます。
排出基準
 大気汚染防止法で定められた排出基準は,個々の工場,事業場から排出される汚染物質の許容限度を定めたものですが,同じ趣旨のものを水質汚濁防止法では排出基準,騒音規制法,悪臭防止法では規制基準と表現しています。
排水基準
 排水基準は,水質汚濁防止法,生活環境の保全等に関する条例及び上乗せ条例に規定されている工場または事業場からの排水の規制を行うための基準であり,カドミウムなどの有害物質やBODなどの生活環境項目ごとに定められている。
ハイボリウム・エア・サンプラー法
 大気中の粉じんをろ紙によって捕集し,捕集した粉じんから重金属等の成分別濃度を測定する方法です。
   濃度単位:mg/m3,μg/m3
廃掃法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)
 廃棄物の排出を抑制し、廃棄物の適正な分別、保管、収集、運搬、再生、処分等の処理をし、また生活環境を清潔にすることにより、生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図ることを目的とします。
バーゼル条約
 UNEPが1989年3月に採択した「有害廃棄物の越境移動及びその規制に関するバーゼル条約」のことです。有害廃棄物の越境移動の原則禁止,自国内処分の原則,越境移動の際の事前通報義務,違法な越境移動の場合に廃棄物発生国が再輸入の措置をとること,開発途上国への技術協力などのための基金の設立などを主な内容としています。
‰(パーミル)
 千分率,1,000分のいくつかを示し,普通,塩分量を表す単位として使用されます。
バルキング
 活性汚泥法において,沈殿槽の汚泥の単位乾燥重量当たりの水分が多くなったり,糸状性細菌が増加することで沈殿しにくくなる現象をいいます。
バルディーズ原則
 1989年3月にアラスカ沿岸で発生した大型タンカー「エクソン・バルディーズ号」の事故を教訓として,企業は環境保全に責任を負うべきであるとして1989年9月アメリカの環境保護団体CERESが発表しました。環境問題選任の取締役の設置,情報の公開等10項目を内容としています。

[ひ]
ビオトープ(英biotope 独Biotop)
 生物の個体あるいは個体群がすんでいる場所のことで「生息場所,すみ場所」ともいわれます。明確な定義はありませんが,単に位置的な場所としてのみとらえるのではなく,ある種の個体及び個体群が,生存できるような環境を構成する水,大気,土等の非生物的諸要因と動植物や微生物の生物的諸要因の状態を有する特定の場所として考えられています。
 近年,まちづくりにおける河川,道路,公園,緑地等の整備についても生態系の多様性を維持するうえから,多様なビオトープの維持,回復,創出やネットワークづくりに配慮した取組みが検討されはじめています。
光散乱法
 大気中に浮遊しているふんじんを空気とともに連続的に吸引し,遮光した検出器内で一定の光束をあて,反射する散乱光の強弱により光学的に測定し,その結果をmg/m3に換算して表わします。
ひ素(As)
 金属光沢があり,灰色で,鶏冠石,石黄などに硫化物として含有されます。ひ酸鉛,三酸化ひ素などは殺虫剤として農薬に用いられます。
 ひ素は毒性の強い重金属で,三酸化ひ素は青酸カリ並みです。慢性中毒になると神経炎,脳炎,肝硬変等の障害を起こします。水道水のひ素許容量は,0.01mg/L以下ときめられています。
   環境基準(水質)…0.01mg/L以下, 排水基準…0.1mg/L以下
ヒートアイランド現象
 都市におけるエネルギー消費に伴い排出される熱によって等温線を描くと,温度の高い地域が島のように盛り上がってみえることからこのように呼ばれるようになりました。この現象が起きると最低気温が下がりにくくなり,特に夏場の電力消費を増加させ,さらにヒートアイランド化に拍車をかけるという悪循環を生じることになります。このため省エネ対策の推進とともに排熱の有効活用,緑化を図っていくことが重要となっています。
ヒートポンプ
 コンプレッサーで冷媒を圧縮したり蒸発させたりすることによって熱交換を行う冷暖房機のこと。熱効率がよく,家庭用のエアコンの他,都市排熱を利用した地域冷暖房にも導入されています。
貧腐水性
 指標生物による汚濁の階級の一つで,ブヨ,ヒラタカゲロウ,サワガニ,ヤマネ,タカハヤ,カジカなどが生息しています。水質の良好な方から貧腐水性,β−中腐水性,α−中腐水性,強腐水性の4段階に分けられます。

[ふ]
ファウナ(fauna)
 一般に,動物相と訳され,一地方又は時代の動物のすべての種類のことをいいますが,これに生息環境や分布領域などを含めて考えられる場合があります。
風致地区
 都市の自然の風致(おもむき,あじわい)を維持することを目的として都市計画区域内に定められた地区をいいます。同地区では,都市計画法58条及び風致地区内における建築物等の規制に関する条例により,建築物の新築,改築,増築,宅地の造成,木竹伐採などの行為について,知事の許可が必要とされています。
風洞実験
 人工的に風をつくる風洞内に調査対象の地形や煙突のモデルを置き,汚染物質の拡散を再現して,種々の条件下における汚染源と環境濃度との関連を推定するために行う実験のことです。最近は,大気汚染用に大型低風速風洞などが設置され,実際の安定な大気条件に近いものが風洞でも近似できるようになってきましたが,複雑な大気の乱れによる拡散を再現することは困難です。しかし,煙突近辺の建物の影響その他の推定には有効です。
富栄養化
 水域での生物の繁殖が活発になる現象を一般に富栄養化といい,この現象は淡水,海水を問わず水中の栄養塩類(窒素,りん等)の流入増加により起こるとされています。富栄養化自体は,水産業等にとって生産力が増加するなど好影響を与える面もありますが,実際には水質が不安定となり,海域では赤潮の発生による魚介類のへい死や,湖沼ではアオコの発生による水の着臭原因となることもあります。
フェノール
 石炭酸ともいわれ,消毒,殺菌・防腐剤として使われますが,自然水には含まれていません。石炭の乾留に伴い,ガス液中の主成分として含まれ,微生物毒性を示します。
 水中の濃度が0.01mg/L程度でも異臭魚の原因になるといわれています。
フォールアウト
 大気圏等での核実験により大気中の飛散させられた放射性物質は気流にのって地上に降下してきます。このような放射性降下物をフォールアウトと呼んでいます。
複合汚染
 通常各種の汚染物質による汚染が重複して生ずる環境汚染形態を指し,単一汚染という概念に対応するものです。例えば,ばいじんによる大気汚染と硫黄酸化物(SOX)や自動車排気ガス(一酸化炭素,鉛等)による汚染とが重なりあっているような場合をいいます。
浮上汚泥 → スカム
フタル酸エステル
 ポリ塩化ビニールの可塑剤として多く使用されており,この他,顔料,接着剤等広く日常生活品の可塑剤として用いられています。
 比較的水に溶けやすく,微生物による分解も比較的早いと言われていますが,現在,新しい環境汚染物質として注目されています。
フッ化水素(HF)
 アルキル化触媒として,また,アルミニウム電解工場等の排ガスとして大気に放出されます。フッ素,可溶性フッ化物等と共に植物には極めて有害であり,動物の骨格カルシウム,歯等を侵して,治療困難な長時間にわたる重い障害を起こすものです。
フッ素(F)
 フッ素は,オゾンや次亜塩素酸を連想する淡黄色ガス。極めて反応性が強く,眼,皮膚,粘膜,気道を刺激する猛毒性ガスで,水とも直ちに反応するため,多くはフッ化水素と同様な毒性を示しますが,フッ素,フッ化水素,フッ化物の作用はそれぞれ異なっています。
浮遊物質量 → SS
浮遊粉じん
 浮遊粉じんは極めて微細な粒子で,都市のそれは主として炭素分とタール分からできています。この粒子は非常に小さく,自分の重さでは落下しないで浮遊するため,風の少ないときは濃度を増し,風が強いと拡散されて濃度が低くなります。
浮遊粒子状物質(SPM)
 浮遊粉じんのうちで,粒子径が10μm以下のものをいいます。
プラスチック材質識別コード

 1=ペット樹脂(ポリエチレンテレフタレート) 2=高密度ポリエチレン 3=塩化ビニル樹脂 4=低密度ポリエチレン 5=ポリプロピレン 6=ポリスチレン 7=その他
プランクトン
 水中に浮遊する微小な動植物をさします。プランクトンは魚貝類の餌として重要で,またその量的,質的変化は水質管理の基準として役立ちます。
フリーマーケット
 公園や駐車場等を会場にして住民が不用な品物を持ち寄って,安い値段で販売することです。リサイクル運動の一つとしてゴミの減量化や資源の有効利用に役立てることを目的としており,近年,全国各地で開催されるようになりました。
フロック
 凝集作用によって生成した大きな粒子で,浮遊質の集合体をいいます。
フロラ(flor)
 一般に,植物相と訳され,一地方又は時代の植物の全ての種類のことをいいますが,これに生育環境や分布領域などを含めて考えられる場合があります。
フロン
 メタン,エタンなどの炭化水素の水素原子の一部,または全部をふっ素原子と塩素原子で置換したクロロフルオロカーボンの略称です。フロンはわが国の俗称です。
 フロンは無色無臭の気体又は液体で,熱的にも化学的にも安定しており,毒性も引火性もないため,冷房,冷蔵,冷凍用の冷媒や,化粧品用エアロゾル剤,高級な溶剤,消化剤,ウレタンフォームなどの発泡剤に用いられています。大気中に放出,蓄積されたフロンは太陽の紫外線によって分解して塩素原子を生じ,これが地球のオゾン層を破戒することから,国連環境計画の大使級会議でオゾン層保護条約議定書の合意が昭和62年9月15日になされました。その後の国際間の話し合いの中で2000年までにフロンガスを全廃することとなりました。
粉じん
 空気またはガスなどに含まれている固体の粒子をいいます。
 大気汚染防止法では,物の破砕,選別その他の機械的処理またはたい積に伴い発生し,または飛散する物質をいいます。

[へ]
平水量
 河川の状況を知るのに,日流量の大きさに注目し,縦軸に流量,横軸にその流量を超過した日数を取って表示した場合に,1年のうち185日(6カ月流量)はその流量を下らないような流量を平水量としています。
閉鎖性水域
 地形等より水の交換が悪い内湾,内海,湖沼等の水域のことです。
ベクレル(Bq)
 放射能(放射能物質が放射線を出す能力)を表す単位。
 1Bqは,1秒間に1個の放射線を出します。
ベータ線(β線)
 放射線の一種で,負(マイナス)の電気を帯びた電子の流れ。
 ものを通す力(透過力)はα線より大きいがγ線より小さいが,薄い金属やプラスチック板で完全に止められます。ベータ線を出す放射性物質としては,ストロンチウム−90,セシウム−137等があります。
ヘドロ
 流れの緩やかな河川,運河,港湾等の水底に通常存在する水分を非常に多く含んだ軟らかい泥のことです。パルプ工場廃液によるヘドロの堆積がその例です。
ベンゼン
 芳香をもつ揮発性物質で、自動車用ガソリンに存在します。排気ガスとして大気中に排出され、
発がん性をもっています。個人暴露量はタバコの影響が大きく、大気汚染防止法で有害物質に指定されています。許容濃度は10ppmです。

[ほ]
保安林
 昭和26年制定された森林法の第25条で指定される森林です。
 水源のかん養,土砂の流出の防備,土砂の崩壊の防備,飛砂の防備,風害・水害・潮害・干害・雪害・霧害の防備,なだれ又は落石の危険の防止,火災の防止,魚つき,航行の目標の保存,公衆の保健,名所又は旧跡の風致の保存の目的を達成するために必要があるとき農林水産大臣が指定するものです。
膨化 →バルキング
放射線
 放射線はものを通す力(透過力)があり,また,ものに当たると熱を出したり,光を出したりするなどの性質があります。
 放射線の主な種類にアルファ線,ベータ線,ガンマ線があります。
放射線量
 放射線の量の大きさのことをいい,表示単位として,放射線自身の強さをもとにしたクーロン/キログラム(C/kg),物質に与える効果をもとにしたグレイ(Gy),シーベルト(Sv)があります。
 クーロン/キログラムとはγ線や]線がどれだけ当たったかを表す単位です。
 グレイとは,物質がどれだけの放射線を吸収したかを計る単位であり,物質に放射線が当たるとき,その量が同じでも吸収される量は物質によって異なります。
 シーベルトとは,放射線が人体に及ぼす影響を計る単位であり,吸収された線量が同じであっても,放射線の種類によって人体に及ぼす影響は異なります。
 なお,ベクレルとは,放射能の強さを示す単位であり,1秒間に1個の原子核が崩壊する放射能の強さを1ベクレルといいます。
ポストハーベスト
 収穫後農薬と訳されています。食料等の輸出に際し,輸送中にカビや害虫が発生することを防ぐために使用されるもので,使用される農薬のうちに発ガン性や催奇性のおそれがあるものが含まれていたため問題となっています。
ホッパー
 じょうご形のためをいい,沈砂,スクリーンかす,脱水ケーキなどを一時的に貯留するためのものと,沈殿槽の逆四角すいの部分もいいます。
ボランタリープラン(VPE)
 環境負荷低減目標値等を社内で自主的に設定し、遵守していくための計画のことです。
ポリ塩化ビフェニール → PCB