アポロ11号とソルダリング
1969年6月20日、人類史上初の月面着陸を成功させたアポロ11号の大成功の鍵は
徹底した「信頼性の確立」の思想と言われています。そして、その根幹の一つが
はんだ付け技術であり、すぐにソルダリングスクールが計画・設立されたそうで、
当時としては、世界で初めて開設されたはんだ付けの専門学校で、はんだ付けの
徹底教育を行い、その卒業生以外は宇宙関係の電子部品の接合ができなかったとの
ことです。このような信頼性に対する考え方が現在のFIT(Failure unit)管理法
に引き継がれています。つまり、FITとは機器が稼動中に発生する故障率であり、
次式で示される。
FIT数=(故障数/(部品点数×稼働時間))×1000000000(10の9乗)
要するに稼働時間1000時間につき故障率が0.0001%であるとき1FIT。
このようなFIT管理は通信施設、宇宙航空機の電子機器、大型コンピュータなど、
その故障が社会的に大きな影響を及ぼすものに対して特に厳しく実施されている。
例:電子交換機や海底ケーブルの接続=0.01〜0.02FIT
電子交換機は1台当たり約200万箇所のはんだ接合部で、
これを20年間使用して0.01FITとすると1台200万箇所の
20年間の不良発生が3.5個以下であるということです。