環境計画実習T 21世紀の早稲田らしさを追及する!
今回、早稲田の緑化をテーマにして、課題を進めるうち、計画作成には客観性と具体性を持たせるため、
自分の価値基準やイメージだけにとらわれることなく、その環境に関わる方々のご意見をひろく反映させることが、
環境計画の第一歩であることを授業を通して学びました。
いわゆるパブリックイメージとプライベートイメージのギャップを埋め、みんなにとってよりよいものとは何かを探ること、
それが、これから何を変化させ、何が変わらず残されていくべきかの選択=計画の第一歩ということです。
そこで、早稲田にいる人たちは何をどう思い、考えているのかアンケートを決行!
ワセダニアンの早稲田の森に対する意識を探りました。
アンケート集計結果
アンケート集計母体(質問1より): 学生 36人 /会社員・教員 6人 /その他 4人 合計52人 (男女比 男:24人 女:28人)
アンケート実施期間: 2002年6月17日〜7月21日
質問2.本学の校歌には「都の西北、早稲田の森に…」というフレーズがありますが、
現在早稲田一帯には【森】があると思いますか?
結果: はい 46% (24人)
いいえ 54% (28人)
分析: 【森】とはどんなものかという個人のイメージの違いが解答に影響
を与えたようです。しかし、どちらにせよ、森はない、失われた過去
の遺産であると考える人も少なくないようです。
質問3.はいとお答えになった方、具体的にどの辺りにあるとお考えですか?
結果: 西早稲田キャンパス 15% (8人) 分析:予想通り、多かった回答は戸山公園と大隈庭園
戸山キャンパス 2% (2人) でした。どちらもたくさんの高木があり、学生や界隈の
戸山公園 27% (14人) 住民の憩いの場として頻繁に利用されているものです。
穴八幡神社 8% (4人) 緑地量そのものの多さ、というよりも、より身近で親しみある
甘泉園・水稲荷神社 4% (2人) ものが森としての認知度が高いようです。
大隈庭園 19% (10人) 森として認識されているものが、一箇所だけではなく
その他 解答なし 界隈全体に分散して存在しているといえるでしょう。
質問4. 緑地(森をふくめて)が多いほうが、校歌の中で『早稲田の森』の言葉で
象徴されたような早稲田らしさはより強まると思いますか?
結果: はい 62% (32人)
いいえ 23% (12人)
わからない 15% (8人)
分析: いいえ/わからないという回答も一定数ありましたが、過半数の人が緑地
の増大が、早稲田らしさにつながると解答してくれました。今ある緑地量の
現状こそが早稲田らしいと感じている人、 そうでない人、という早稲田らしさに対する
価値観の相違が現れたともいえるでしょう。
質問5. 早稲田一帯には緑地が多いと思いますか?
結果: はい (多い) 35% (18人)
いいえ (少ない) 19% (19人)
多くも少なくもない 46% (24人)
分析: 一番多かったのは、多くも少なくもないとの解答でした。
多いか少ないかの比較基準を23区内のほかの区と断っての
回答も複数あったことからも、早稲田地域が東京都心である
ことを踏まえれば、との判断してのことかとおもわれます。
質問6. 早稲田地域の緑地についてお尋ねします。この一帯にはもっと緑地が増えたほうが良
い/少ないほうが良い/このままでよい
結果: 増えたほうが良い 73% (38人)
少ないほうが良い 0% (0人)
このままで良い 27% (14人)
分析: 現在の緑地量にかかわらず、さらにもっと増やしたほうが良いと考えている
人が多くを占めていることがわかりました。
また、このままでよいと解答した人の多くが質問5で早稲田地域には緑地
は多いと答えており、もう十分存在するので、特に増やす必要はないと考え
ているようです。
アンケートのまとめ
アンケート実施から浮かび上がってきたワセダニアンの早稲田の森に対するパブリックイメージをまとめてみると、
早稲田の森と呼べるものは、これだ!というようなみんなの絶対的共通認識
となるような決定的なものはなかなか見当たらないけれど、
早稲田一帯には東京の真ん中にしてはそこそこ緑もあるようだし、
緑が多いほうが早稲田らしさにつながる気もするし、(そうでないとしても)とにかく緑地は今よりも増えたほうがいい!
というもののようです。
ちなみに私のプライベートイメージとしては、早稲田に森はないような気がするけど、林の発展形としてでもあるとしたら、
箱根山周辺の戸山公園とかかな。界隈住民としての登山経験からも、あそこはけっこう草も木もぼうぼうとはえていて
人のいない時間帯は、ほんとにうっそうとした森の雰囲気かもし出していますよ。
緑地増加によって、より、早稲田の森を前面に押し出せれば、早稲田らしさが強まるかどうかですが、私は強まるんじゃないかなーと思います。
今でこそ都心型キャンパスと称されることも多い早稲田大学ですが、
早稲田の森に大学作りました!とわざわざ校歌で宣言しているのも、その、あえて洗練を選ばない、いなかっぺ集団(!)も
なんでもひっくるめて全部取り込んでしまう包容力の大きさを、森という一種象徴的言葉で表現し、
同時に、当時はまだ多くあったみどりを森として読み込むことで、大学自身の描写として最も適切だったのだろうと思います。
その、大学設立当時からの《らしさ》を、早稲田大学と早稲田界隈の環境遺伝子を追求するのに、
早稲田の森の存在は欠かせないんじゃないかと思います。
早稲田に、みんながこれだ!と自らのアイデンティティーの一部のように親しみをもち早稲田の顔となる
早稲田の森=早稲田の緑地を作り出すことは、早稲田らしさの追求の観点からも意義のあることなんではないでしょうか?