10月 5日(火)
 同室のY川氏と早朝(といっても6時だが)のストックホルムを散策。まだ通勤の
人影も見られず、空も暗い。車の行き来は少ないが、ゴミ収集のパッカー車が
走っていた。また、石畳の通りを道路清掃の人が掃いて回っていた。残念ながら
ビデオ持って出なかったので、その様子を見てもらえないが…。

市内を走るパッカー車

 美しい街並み、北欧のヴェニスとはよく言ったものだ。空が明るくなってきたところ
で、ガムラ・スタンからリッター湾をながめながらそう思った。

 まだ暗いうちの通りは、もちろん街灯もあるが、店々のショーウインドーの灯りで
照らされている感じがした。通りの左右に街灯を立てるよりも、ちょっといいムードが
作られるようだ。
 余談だが、デパートのショーウインドーに日本の「書」のイメージのディスプレイが
あった。「床」という漢字に何故か「、」がついていたり、落款と無意味な文字が一面に
おどっているものがあったり、とデタラメなものばかりで、けっこう笑えた。でも、北欧は
親日家が多いと聞いていたので、これもエキゾチックな日本への関心からのものだろう。
悪い気分にはならなかった。おそらく私たちも似たようなことをやっているのだろうし…。

 
 

 今日は市内の見学。ストックホルム市庁舎、新旧の市街地などを見て回った。
350年以上になる古い石造りの建物と、外見上はそうした古いものと同じように見える
新しい建物が並ぶ。細部に年代ごとの違いはあるものの、私たちには区別がつかない。
こうした景観形成のやりかたは、おそらく日本は真似できないだろう。そもそも、
地震の無い国、石造りの建物の国のやることだから、可能だと思う。

 街中のゴミ箱をみると、その半分にはストックホルムの紋章がついている。そのゴ
ミ箱は金属製の丈夫なものが多い。残り半分はマクドナルドのロゴが入ったもの、
あるいはいわゆる「くずかご」だ。ゴミの分別はされていない。

市庁舎裏のゴミ箱 駅前通りなどに多いゴミ箱
住宅地などに見られるくずかご

 夕方、大通りを歩いてみた。ゴミを道に捨てる人は見かけなかったが、女の人でも
道につばを吐いてるのはちょっと驚いた。これは「なかにはそういう人もいる」という
ことだとは思うが…。モノを食べながら歩く人も多い。たいてい若者だ。朝、空っぽだった
ゴミ箱は、空き缶やファーストフードのゴミであふれていた。
 遠目にはきれいな街だ。そして細かく見ても、おそらく日本の都市よりはマシだろう。
でも、抱いていた「北欧のキレイな都市像」とは、少々違っていた。勝手な言いぐさだが…。