大阪連絡会情報誌・じねんじょレターズ(44号)

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私の自然観察と実験に関わること  その1
2001.5.27  福塚邦彦
1.はじめに
 昨年暮れから長いこと休んでいて大阪連絡会にもご無沙汰しています。又東除川のユリカモメや鯉達のことも気がかりでした。

 5月16目、ようやく自転車で東除川沿いを初夏の風を受けて会社〈株)ジー・イー・エスに行くことが出来るようになりました。〈註1)

 ユリカモメはすでに北へ帰ってしまい9時過ぎの川は静かです。たった1羽のカルガモが川の浅瀬でじっとしています。〈註2)

 近鉄南大阪線・恵我之荘のガードのすぐ下流から1Km位の間に、30から40尾の大きな鯉の群れを始めとして、4ないし6尾ぐらいの群れを7−8箇所で見ることが出来ました。まだ今年生まれの小さなものは認められませんでした。

 1月5目、都立駒込病院に入院、1月15日 残胃がんの手術、2月16日癒着による腸閉塞再手術と入院が長くなりました。38年前に胃がんで2/3切除、抗がん剤、Co放射線治療していることも影響しているとの事でした。(註3)


2.羽曳が丘の春
 3月17日退院して、冬の病院から一気に羽曳が丘の春の中に帰ってきた感じです。

 自宅療養で体力と自己免疫力の回復が当面の課題です。入院時56kg、退院時46kg、この体重がさらに下がらないよう、又少しでも増えるように良く食べ、歩くよう先生から言われています。

 私の家は大阪府立農林技術センター(註4〉の裏門から50mのところの有り、朝夕緑の自然の中を歩き回るのには好都合です。丘に登ると石川の向こうに二上山、葛城山、金剛山の青い山並みが見渡せます。農林センターの裏門を入ると、牛が30頭ぐらいいる小さな牧場まで少し上り坂です。

 始めのうちは3−4歳の子供達に迫い越されるくらいのゆっくり歩きでした。
背中を伸ばして歩けとよく注意されますが、胃と脾臓をすっかり取ってしまった腹が頼りなく、ついかばうように背を丸くして下を見て歩いてしまいます。

 しかしそのおかげで、これまで気付かなかった、かわいい野の花を見ることが出来るようになりました。広い牧草地の道端には青く小さな花も可憐なオオイヌノフグリがいっばい咲いています。

 何よりも素晴らしい発見は、道端や石垣の隙間にホトケノザを見つけたことです。小さな桃色〜赤桃色の花が立ち姿の観音様が緑の葉の蓮台におひとりづつ、しかもたくさん咲いているようです。5本ほど採り家に持ち帰り小さなガラスびんにさして、家内と共に繰り返し見ました。びんを手に取りそば近く見ると本当に蓮台の観音様です。

 これまで身近にありながら見るものを見ていなかったと二人で感嘆したものです。図鑑を見ると、これはシソ科のホトケノザで、春の七草のホトケノザはタンポポに似て黄色の花のコオニタビラコ(小鬼田平子)であることも知りました。

(註1)東除川のユリカモメや鯉達のこと:手帳のメモを整理して後に報告する予定です。
(註2)カルガモ:今日は1羽ですが、母烏が少し大きくなった子供を連れてくることがあります。
(註3)都立駒込病院:4年前大阪の病院で胃がんと言われ手術することになりました。出来れば内視鏡による除去が可能かと考え、都立駒込病院で診てもらいました。非常に紛らわしいが悪性ではない、暫く様子を見ようと言うことになりました。半年毎に内視鏡検査を続けてきましたが、とうとう切ることになりました。切除後の病理報告では粘膜の下に広がったたちの良くないものでした。
(註4)府立農林技術センター:少し不便なところにありますが、阿部野橋から近鉄南大阪線(準急で17分)で藤井寺下車、南口から近鉄バス羽曳が丘3丁目行きに乗り羽曳が丘8丁目で降ります。バス停の横に私の家、目の前すぐ近くに農林技術センターの裏門があります。

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