大阪連絡会情報誌・じねんじょレターズ
不思議な模様は何の跡
・・・
高妻 勲
じねんじょレターズ37号で、畚野さんの「これなあに?」にありました。ギザギザ、ジグザグの不思議な模様の写真は、カタツムリの食痕だと思います。カタツムリやナメク
ジは野菜や果物、キノコ、腐りかけた草木など植物性のものなら何でも食べ、野外では藻類が主食のように多く食べられているそうです。
以前、豊中市の島熊山で、古いタケノコの皮の内側をカタツムリが盛んに食べていました。雨に濡れて腐りかけた所を食べているようでした。
今がシーズンのアユも、川底の石に着いた藻類を食べます。その食べ跡のことを「はみあと」と言いますが、写真のダストシュートの上の藻類についた不思議な模様もカタツムリの「はみあと」ということになります。
カタツムリは、口のある前半身を伸ばし、左から右、右から左に動かしながら、歯舌という下ろし金のような歯で削り取るように食べ進む結果あのような変わった模様の食べ跡が残ります。
食べ進む方向は、手前から向こう側ヘ、舐め上げるように、削り上げるように食べるのでギザの凸の出ている方、写真でほ右から左へと進んで行ったようです。
我が家の水槽にいる、サカマキガイもアクリルの壁面に生えた藻類を盛んに食べている様子が、歯舌までははっきり見えませんが壁面を通して見えます、その「はみあと」はカタツムリと違って、ほぼ真っ直ぐか曲がっていてもジグザグににはならないようです。
梅雨のころ、アジサイの葉の上にいるカタツムリは絵になりますが、カタツムリやナメグジなどの陸貝類を、最近ちょっと見かけることが少なくなりました。
特に都市部でほ、一軒当たりの庭が狭く、樹木等の植栽も少なく、なかなかお目にかかれなくなりつつあります。
また、殺虫剤や除草剤、農薬などの影響とか宅地開発による草原、雑木林など縁地の減少も大きな原因ですが、それに加えて、舗装の徹底と排水の良さ。道路は小さな裏小路はもちろん農業用道路も含めてほぼ100%、個人の住宅においても、庭は車を駐車させるため舗装され、なかには家の周り全部をぐるりとコンクリートで固めてしまって、雨の日も足元が汚れることなく、雨が上がればからっと乾いて人の生活には快適な環境。温暖化に加えてこのような人の行為により進む都市の乾燥化も、湿潤な環境を好むカタツムリやナメクジなどの陸貝達を減少させている原因ではないでしょうか。
高妻さんから原稿をいただいたころ、布谷はちょっと大きなシンポジウムにかかりきりになっていて、せっかくいただいた封筒がその関係の書類の山の下になってしまいました。本当に申し訳ありませんでした。大変に遅くなってしまいましたが、じねんじよ37号にのった畚野さんの記事に対する記事を今頃に掲載します。高妻さん、畚野さん、御免なさい。(布谷)