大阪連絡会会報・じねんじょレターズ


エゴノキ・ヤマガラ・日本人

                                  畚野 剛
 じねんじょレターズ34号で布谷さんが出された宿題(?)一一エゴノキの種子を好んで
食べる烏の話を書いた本一一を読み直してメモしました。そのついでにいもづる
式に出てきたのもあわせて紹介しましょう。順序は不同です。表題のような文にするつ
もりが時間切れで生のデータにとどめます。悪しからず・・・

1.清澄幸保「野鳥の事典」東京堂出版(1966)
p 144
ヤマガラは、植物質ではサクラやツルマサキの漿果、アカマツ、カラマツ、スギの種子、
エゴノキの種子、クルミの核果、ブナ、ナラ、カシの堅果、シキミの果実などを好み、
ついばむときは趾でつかみくちばしでたたいてこれをついばむ。
(日本では)いまから700余年前にも飼鳥として芸を教えられていたらしい。

2.西口親雄「森の動物学・昆虫学のすすめ」八坂書房(1995)
p 17
エゴノキの実 ヤマガラは、秋になると、盛んに蓄える。

3.中村登流「信州の自然誌 森と鳥と」信濃毎日新聞社(1988)
p 44
貯食習慣を持っているカラ類はヒガラ、コガラ、ヤマガラの三種でエナガとシジユウカ
ラはこの行動をしない。・・・シジユウカラは自分では決して貯食しない。彼は他人の
貯食に興味を持っている。そして、あわよくばそれをとって食べてしまおうとする。

4.柴田桂太「資源植物事典」北隆館(1949)
p 73
エゴノキの果皮はえごく、種子中の仁には脂が多く山雀が好んでたべまた諸鳥の餌にな
る。〈畚野注:仁にヨード・チンキを塗りつけたが沃素・でんぷん反応はマイナス)

5.三好保徳「木の実・草の実」ニユー・サイエンス社(1977)
p 31
(子どものころの思い出)小川の魚のいそうな所をえらんで、エゴの実をそのあたりの
石の上でうちくだき投げ入れる。

6.E.S.モース「日本その日その日3」平凡社東洋文庫(1971;原著1917)
p 59−62、図628−634
明治15年の浅草の見せ物、(ヤマガラと思われる)鳥の芸7種の文とスケツチ。

7.山岸洋子「シジュウカラのなかまたち」あすなろ書房(1992)
p?
ヤマガラの芸の仕込み方:アサの実をオミクジのなかにいれておくと開けるようになる。

8.「ヤマガラの芸」法政大学出版局(川西中央図書館へ購入リクエスト中)

                                   以上