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身近な自然の観察データ1
川西市 畚野 剛
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前号の「じねんじょレターズ」で布谷さんが、「初夏の花、たとえばエゴノキやチガヤの咲き方は正直なもの。はじめて気がついた日にみんな咲いている。」という意味のことを書いておられました。
さてそれ以後の暑い夏に咲く花は、いかがでしょうか?かなり様子が違う者もいるようです。 暑い盛りに辛抱強く、長々と・・・ 1991年のことですが、我が家の西南かどの、日の当たるかわいた土に、1本のメマツヨイグサが生えてきました。7月の中旬から花が咲き始めました。 その後毎日観察(と言ってもカウントしただけですが)の結果を要約しますと、花の期間は7月中旬から9月26日まで、ほぼ70日間でした。花の総数は397個になりました。 主枝と5本の脇枝がありました。最初の1ケ月ほどは、毎日5−6個咲き、そのうち主枝に咲いたのは約4割でした。8月末に中休みがあり、一日あたり2個に落ち込みました。 そのご盛り返しましたが、主枝の寄与は低下し、とくに9月7日以後各枝の下部で今まで花の付いていなかった部分に小枝が生じ、そこに計41個もの花が咲きました。 メマツヨイグサは、その時々に応じたブログラムに従って、各部分が分担しながら花を咲かすことで、長期間の開花が保てるよう工夫しているように見えました。 もっと長く咲くのがムクゲ 今年のムクゲの花の咲き始めを、家の近くにある11株について調べました。6月20日、23日、25日、30日、7月4日、7日まで14日の間にばらついていました。(残り5株は花芽をつくれなかった若い株)。 開花期間は1997年に調べた1株だけのデータ〈*)だけですが、6月20日から10月14日まで120日ちかくを咲き通しました。初期は1日あたり9.5花でしたが、だんだん減ってゆき、10月には1日平均1.4花となりました。 *じねんじょレターズ23号から引用。 このほかサルスベリ、ノウゼンカズラ、オクラ、ケナフ、ナスビなどの開花も、調べてみたら面白いだろうと思っています。 知っている方は教えてください 話の対象をメマツヨイグサに戻します。長田武正さんの「原色日本帰化植物図鑑」(1976)保育社に(メマツヨイグサの)「初侵入は明治後期?近年とくに増えつつある。」と書かれています。その後、帰化植物についての消長を述べた一般的な本はあまり出ていなくて残念だと思っています。 単なる、わたくしの印象で、定量的なデータは無いのですが、ちかごろ当地ではメマツヨイグサはあまり見かけなくなりました。この草に限らず、たくさんあったのに、いつの間にか見られなくなったという「名もない草たち」のこと、きっと何方かが、じっと見守って記録されていると思うのです。「え一っ、そんな儲からんことは誰もしていない?」ということの無いように願っているのですが・・・ |
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