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身近な自然の観察データ2
川西市 畚野 剛
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常にテーマを考えていますが・・・
私の畑は猪名川の支流一庫大路次川のほとりにあります。ここでは、最近、河川改修が行われ、川に面した畑の一部が国に買い取られて、堤防の上に管理道路が作られました。ここで、自然がいじくられた後の成り行きを、静かに見守り続けているのですが、改修工事が終わった翌年、堤防の川側法面に、いままではそれほど日立たなかった、イヌキクイモが一面に生えてきました。 注:このような場所のイヌキクイモは、種で散布されたのか、塊茎が工事でばらまかれたのかどちらと思われますか? 今年はイヌキクイモを観察の対象にしようと思い、対照として、キクイモの「芋」(塊茎)を少々畑に埋めて準備していました。ところが、今年の堤防法面は、クズにおおわれてしまって、畑のちかくではイヌキクイモは目立たなくなってしまいました。世の中、なかなか思うようには行きません。 代わりのイヌキクイモ群生地を探す 私の住む大団地は、1970年ごろからの開発ブームに乗って、自然を破壊して出来上がった、大阪や神戸に勤める人たちのための「ベッドタウン」のひとつです。今では30年を過ぎ、町は「老熟」して、子供の姿が少なくなり、私もその一員ですが、高齢化が進んでいます。 空き宅地も、だんだんと少なくなって来てはいますがが、そのひとつでイヌキクイモらしい草が群生しているのを見つけました。 注:不思議なことですが、3千軒ほどの大きな団地で、ほかの空き地では、キクイモのたぐいは見つかりません。どう言う理由でしょうか? 花も咲いていました。そこで10本ばかり刈り取って、持って帰り、データをとって、これがイヌキクイモと言えるかどうかを調べることにしました。 何を調べたのか?また、その結果・・・ いちばん手っ取り早い方法は、「芋」を掘り出して、その形を調べることですが、他人の宅地です。また今の時点では多分「芋」は成熟していないように思います。そこで今回は、いちおう、次の2項目にしました。 1.舌状花の数 キクイモとイヌキクイモの違いを反映する形質(複数例)を、わかりやすく、きっちりと対比して書いている本は案外すくないのです。「日本原色雑草図鑑」、全国農村教育協会(1978):p.244に舌状花の数が対比されていました。イヌキクイモの舌状花は8-12、キクイモのそれは10-20と記載されています。
空き宅地のイヌキクイモ?の頭花40個について各頭花あたりの舌状花の数を調べた結果は次のようになりました。 したがって、上記文献の値に照らし合わせて、この標本はイヌキクイモに相当すると考えられます。 |
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