2000.5.20

 じねんじょレターズ愛読の皆様、こんにちは。おとくに自然観察会の辻井♂です。
昨年11月に長岡京市から舞鶴に引っ越しまして早半年。てくてくおとくにの方はすっかりリモート観察会の遠距離になってしまいましたが、行ったときには相変わらずなのに「ほっ」。私を自然観察指導員へと目覚めさせてくれた?大切な場所、変わらないでいて欲しいものです。
 それで舞鶴観察会の方なんですが、情報量が多すぎてとてもまとめ切れません。いやあ、観察ネタがあるわあるわで、とりあえずはこんな観察・研究テーマはどう?ということで羅列しちゃいます。

1.海と山が超接近
a.日本海側に面した舞鶴湾、リアス式の入り組んだ海岸で、砂浜は殆ど見られません。
海からいきなり立ち上がった山々は余り開発の手も入らず、海岸近くはタブノキ・ハリギリ等、半分以上は落葉樹林が占めています。湾内から外海へ出ていく海峡を挟んで、左に槙山(480m)、右に青葉山へと続く多祢山(556m)があるんですが、植生がかなり違います。多祢山の方はヤシャブシが多く、頂上付近にはコナラの群落も見られてかなり「明るい森」なんですが、槙山の方は一転して「暗い森」。理由としていま考えているのは、槙山の方は軍事拠点として立ち入れなかったため、人手が加わらず遷移が進んだが、多祢山の方は最近まで薪炭林として利用されていたから、というもの。

b.コブシの花は、あるところとないところがはっきり。春先にコブシの白い花はよく目立ちますが、土の性質によるのでしょうか。ちなみに大江山スキー場のある山の南斜面は雪が降ったかのようにコブシの花で真っ白になります。


2.雪降ったよ・・・
 まあ、雪が降るとは聞いてたんですが、今年は異常に多かったらしくて、雪の洗礼を受けてしまいました。うちの前でも1メートル程は積もったんですが、一番大変だったのは家中のふすまが動かなくなったことだったかもしれません。

c.で、雪と関係あるのかどうか、丹波町を過ぎたあたりから道沿いに咲き出すホタルブクロ。今年はまだ咲いてないんですが、アザミが終わる頃咲き出したらどのあたりまでが分布域か、車を運転しながら横目で調査?しようと思っています。舞鶴でも咲くかなあ。

d.舞鶴でも咲くかなあと言えばタンポポ。これが不思議というか、山一つ南の綾部まではカンサイ7:シロバナ2.5:セイヨウ0.5位の割合なんですが、舞鶴ではシロバナ6:セイヨウ4で、カンサイが皆無になってしまうんです。他の道端系の植物はそんなに変化してないのに、タンポポだけなぜ?と思ってたら、槙山の頂上でカンサイを3個体 発見!ますます謎は深まるばかり・・・。


3.ウミネコは田んぼが好き
e.田植えの季節になると、トラクターの後ろについて虫を探すのはウミネコたち。あの短足で、泥を付けないように歩く姿はちょっと滑稽。でもあいつらは絶対山には入らない。上も飛ばない。なぜ?山でカモメと、白いカラスとどっちが確率低いだろうか。

f.イソヒヨドリなんて名前からして海岸にしかいないと思ってたら、美山町で見かけてしまった。案外芦生の森で鳴き声からオオルリと思っているのは、イソヒヨドリかもしれない。




g.能ある鷹は・・・巷ではカラスに馬鹿にされていると噂されるトビ。しかしうちの横の舞鶴漁港に集まるトビはカラスより強い。なんと行っても飛行技術が上手だ。エサめがけて集まるカラスたちはピョンピョン飛び跳ねてくちばしでくわえる以外出来ないのだが、トビといえば「フライング・くちばしキャッチ」「フライング・脚キャッチ」
「水面浮遊物脚すくい取り」「上空帆翔様子見」と技は多彩だ。

4.カエルさん、ごめん・・・。
h.もうじき梅雨ですね。そして綾部市上林の府道では雨の夜に恐ろしいことが・・・。それは何万匹もの小さなカエルたちが、府道を埋め尽くして田んぼから田んぼへと移動するのです。そこを走る車は、当然踏みつぶしていくしかない・・・。でもそんなにカエルがいてエサは豊富だろうに、コサギの姿を見かけないのは何故?

i.舞鶴湾の岩には、蛎が付いていた後がたくさんあります。つい最近までは蛎がたくさん生息していて、海の汚染か何かの原因で死滅したのでしょうか。今はむらさきいろの細長い(名前不明)のがびっしりついています。蛎の養殖もしているので、住めない環境でもないようですが、いったいなんだったんでしょうか。

 なんだかとりとめのない文章になってしまいましたが、今年の夏、海にでも行くついでがあればちょっと思い出してみてください。それではまた!

Kyoro_and_Sora.05@d9.mnx.ne.jp

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