大阪連絡会情報誌・じねんじょレターズ(51号)

7月13日 投網体験ツアー・レポート
つくだ  かずすみ
 昨年のちょうど今ごろ、私たちの加呂登池自然クラブでは、密放流されたブラックバスやブルーギルとの戦いに明け暮れていました。ルアーのバス釣りはもちろん、高さ0.4メートル幅1.5メートルの超巨大もんどりやセロビン、手製のペットボトルもんどりを、連夜仕掛けたり、池の端から端までの延縄を何本も張ってミミズを餌に揺らしたりと、いろいろな方法を考案、試行していました。加呂登池に泊り込んだのも一晩や二晩ではありませんでした。

 結局、加呂登池は11月に干上げざるを得なくなったのですが、その中で提案されていたのが、刺し網と投網だったのです。と言っても漁師でもない私たちに、それらを扱えるわけでもなく、道具も釣具屋で売っているようだくらいで終わったのですが、いずれ予想される再再度の外来魚の密放流に備えてぜひとも、習得しておきたいのがその技術でした。

 小雨交じりの強い風が吹く7月13日(土)、琵琶湖博物館には、大阪や京都から18人が参集。午前中は、博物館内の見学や、湖岸での釣り、植え込みでの昆虫採集などでそれぞれの時を過ごしましたが、午後からはいよいよ本番。後藤さんは穴のあいた長靴しかないということで今回は胸まである防水の胴靴姿、とにかく一人だけプロの漁師のよう。大小幾つもの投網をバケツに入れて芝生広場に運ぶと、桟橋へ急ぐ東南アジア系の人々が珍しがってカメラを向ける。こちらは未だ、網の持ち方・構え方も知らないのでモデルにもならず、ただごまかしのてれ笑いを浮かべるだけ、向うでは投網漁は珍しいのかしらん。

 博物館の投網グループの学芸員から、先ずは投網の持ち方から指導を受ける。補助指導員は、小学1年生から女性、年寄りまでの投網グループの面々。1.投網をやや腰上辺りで左手に握り、網を捌く。2.網を右左大体均等になるよう二つに分ける。3.左手前の網を、まげて絞った左手の肘にかける。4.右の手のひらを返して、右に取り分けた網の地上30cm辺りをつかんで腰を伸ばす。するとちょうど自分の前に網が四角く開いた形でぶら下がる。5.そのまま腰を右に回転させると同時に右手から放すと、網は自分の右足の前できれいに円になっているはずなのだが、それは熟練者の話。大体初心者は、ひしゃげた楕円形、またはほとんど直線に落ちて、いくらなんでも魚は絶対かからないでしょうといったもの。中には、指1本だけ人の手を借りれば、うまく大きな円を描いて網が広がる人もいましたが、3.の工程に難があり、“僕の左手はおかしいのでは?”“いや、僕の肌の摩擦計数は人とは違うのでは?”と悩むことしきり。他の人は大体に、投げれば投げるほど、形になってきていました。

 いよいよ芝生での模擬練習は終わって、桟橋での実習へ。先生の試投ではブルーギルが3匹と捨てられたオートバイが掛かってとうとう網を切る羽目に。後はそれぞれが散らばって投網三昧。掛かった魚はブルーギルばかりでしたが、ササバモ、エビモ、クロモ、ネジレモなど漂っている水草なども網に掛かって、けっこう勉強になりました。

 さて、肝心の投網ですが、我がクラブでも来るべき時の強力な外来魚駆除手段として、2艘ほど手に入れようと算段中、又練習にお越しください。



講師の試投。これだけうまく網を広げるには
だいぶと年季が・・・

参加者一同、真面目に受講


 "これはなんとかうまくいったわい。
 どれどれ網の絞り方は?"


いよいよ桟橋での実習に・・・


 この日の釣果は、ブルーギル8匹、ザリガニ1匹、水草多種
 多数でした。参加者の皆さんご苦労様でした。



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