新交通システムと都市部環境
現在の都市内は、ビルとビルの間は全て自動車が入り込むことが出来るよう
に、アスファルト舗装された道路で埋め尽くされている。人間はこの道路の端
の方を、排気ガスを吸いながら自動車の通行に妨げにならないように、横断歩
道を歩いたり、歩道橋や地下通路に潜ったりする。アスファルトで舗装された
都市は、夏は太陽熱を完全に吸収し、その蓄熱量は膨大なものになり、都市全
体が高温化する。この高温化のためにエアコンをフル運転しなければならず、
これによる大量の熱をさらに都市空間へ放出され、そこには人間の健康的な空
間は存在しない状況になる。。
しかし、この道路の半分の面積を芝生などの緑地に変えれば都市生活空間は
見違えるほど改善される。
都市に緑が多くなると、道路が半分以下に削減されると、そのままでは交通量
や輸送量もまたそれに比例して大幅に減少することは当然である。
これを完全に補うのが新交通システムなのである。この新交通システムは全
線ビルの3階床面ほどの高さに作られた高架式軌道を縦横に走る。運転は全て
全自動で、目的地の番号を入力しただけで、軌道の選択などの運行の全てが人
の手から離れ、人は目的地まで自由な時空を持つことが出来るのである。新交
通システムの乗降場はおおむね250メートル間隔で設け、最低で125メー
トル歩けばどの乗降場にも着くことが出来るようになっている。高齢者などの
ために可能な限りエスカレータ等を設置する。都市中心部の大通りを利用して
の乗降場周辺は、ビルの3階程度の高さにデッキ広場を設け、互いに高低さを
付けた乗降場と緑地を併設して立体的自由空間を形作る。ここからは新交通シ
ステムを自家用車的に容易に利用することが出来るのである。