新交通システムは、全て高架軌道式であるため、地震・水害・豪雪などに
よって直接影響を受ける地表面交通と違い、軌道が切断するなどの事態が無い
限り運行停止が無い。
つまり新交通システムでは、軌道は全線一体化構造とし、災害時に橋脚が変形
などを起こしても、切断さえしなければ、極端な場合には車両が宙返り状態に
なっても走りつづけることが出来るのである。この車両には最大50キロメー
トル程度走りつづける非常用バッテリーを搭載しており、災害時に外部電力が
停止しても、常に安全な乗降場まで運行出来る状態にある。各車両は乗車して
いる人々が全て安全に退避後、自動的に広大な管理センターに集合し、救援に
向けた特別出動のための待機状態にセットされる。その後各方面との救援・救
助連携に基づき特別運行に入る。この場合でも軌道が切断していない限り、車
両の傾き等に関わらず運行できる。100万都市といわれる政令都市では、現
在毎日1万台以上のマイカーが市中心部に大量のガソリンとともに置かれる。
仮に1万台のマイカーが20リットルづつのガソリンを積んでいるとすると、
その総計は200キロリットルとなり、大型タンクローリー10台以上の量と
なる。マイカー以外の大型トラックやバスなどを加えると、市中にある自動車
燃料だけでも優に石油精油所の大型タンク1基分ほどになる。われわれは常に
このような危険物のど真ん中で生活しているのであり、地震などの災害発生時
にはこの危険物が、それこそ火に油を注ぐ結果となる。
大雪などでは、従来の地表面道路や地表面鉄道交通網は、除雪が間に合わな
ければ通行停止に陥るのが通例である。 新交通システムでは、高架軌道に加
え全自動運行のため、降雪時には連続無人除雪運転が可能であり、軌道面の積
雪による運行停止というのは発生しにくい。橋脚の設置構造およびルートは周
囲の地形環境をよく考慮して設計すれば、水害や土砂崩れなどの災害の影響を
受けずに運行出来る。