・遮音等級

建築物の遮音性能は、対象室間の平均音圧レベル差の値をもって評価するが、評価尺度として
一般的に用いられる指標は、「D値」と「算術平均値」である。
D値は、室間の音圧レベル差の測定値として得られた周波数ごとの値を規準特性に照らして評価
するもので、これまで長い間この評価指標によって遮音性能を評価してきた。
一方、壁を透過してくる音の遮音性能を感覚的な評価から単一の数値で表せないかとして取り組んで
きた研究の成果が近年になってJIS規格に反映されてきている。
この方法は、125Hzから2kHzの周波数バンドにおける室間平均音圧レベル差の算術平均値から
遮音性能を表す評価手法である。
今後は、遮音特性の算術平均値から壁などの遮音性能を表す例も多く見られるようになると思うので
この評価尺度についても注目していく必要がある。

これまで一般的に用いられているD値による建築学会の規準は以下の通りである。
建築物室用途部位特級
(特別仕様)
1級
(標準)
2級
(許容)
3級
(最低限)
集合住宅居室隣戸間界壁・界床D−55D−50D−45D−40
ホテル客室客室間界壁・界床D−50D−45D−40D−35


特級(特別)学会特別仕様遮音性能上
非常に優れている
特別に遮音性能が要求される使用状態の場合に
適用する
1級(標準)学会推奨標準遮音性能上
好ましい
通常の使用状態で使用者から苦情がほとんど
出ず遮音性能上の支障が生じない
2級(許容)学会許容標準遮音性能上
満足しうる
使用者からの苦情や遮音性能上の支障が
生ずることがあるがほぼ満足しうる
3級(最低限)    −  遮音性能上
最低限度である
使用者からの苦情が出る確立が高いが社会的、
経済的制約等で許容される場合がある



・空気伝搬音に対する評価尺度と生活実体との対応(建築学会)
遮音等級ピアノ音等
特に大きい音に対して
テレビ・ラジオ・会話の
音に対して
その他の例
D−55静かなときに聞こえる全く聞こえない夫婦喧嘩も大丈夫
D−50小さく聞こえる通常では聞こえない日常生活上問題なし
D−45かなり聞こえるほとんど聞こえない在宅の有無がわかる
D−40曲がはっきりわかる小さく聞こえる電話のベルがわかる
D−35良く聞こえるかなり聞こえる電話のベルが聞こえる
D−30大変良く聞こえる話の内容が分かる生活が分かる
備考ピアノのプロは
1ランク下による
声の大小で
上下に1〜2ランク動く
生活音、気配での例


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