・騒音等級
騒音の物理的な音の強さは音圧レベルという指標で表されるが、人の聴感に合わせて補正するフィルタを
通して得られる音圧レベルのことを騒音レベルと言う。
一般に、騒音は、定常騒音、変動騒音、間欠騒音及び衝撃騒音に分類されるが、騒音の評価を行う時の
代表値は、騒音の特性に応じて選択する。定常騒音の場合には、騒音レベルの指示値の平均値が代表値として
用いられ、交通騒音のように不規則かつ大幅に変動している騒音の場合には、時間率騒音レベルや
等価騒音レベルが代表値として用いられる。
また、室内騒音の評価には、NC値やN値が用いられている。
NC値は、定常で広帯域の騒音のうるささを対象として、L.L.Beranekにより提案された評価法であり、
室内における空調騒音などの評価に用いられている。
図1には、NCの基準曲線を示した。

図1 NCの基準曲線
N値は、日本建築学会により提案されている室内騒音の評価法である。図2には、Nの基準曲線を示した。

図2 Nの基準曲線
NC値及びN値は、対象とする騒音のオクターブバンド分析結果を、それぞれ図1、図2に示す基準曲線上にプロットし、
それらの値がすべてのバンドで下回る基準曲線の値で示す。
表1、2は、室用途別の室内騒音に関する適用等級である。
騒音レベルと騒音等級は、日本建築学会により提案されている値であり、適用等級は表3に示す意味を持つ。
また、表4は、BeranekによるNCの推奨許容値である。
表1 騒音レベル(dBA)
| 建築物 | 室用途 | 1級 | 2級 | 3級 |
| 集合住宅 | 居室 | 35 | 40 | 45 |
| ホテル | 客室 | 35 | 40 | 45 |
| 事務所 | 事務室 | 40 | 45 | 50 |
| 学校 | 普通教室 | 35 | 40 | 45 |
| 病院 | 病室(個室) | 35 | 40 | 45 |
| ホール | コンサート | 25 | 30 | − |
| スタジオ | 録音 | 20 | 25 | − |
表2 騒音等級
| 建築物 | 室用途 | 1級 | 2級 | 3級 |
| 集合住宅 | 居室 | N−35 | N−40 | N−45 |
| ホテル | 客室 | N−35 | N−40 | N−45 |
| 事務所 | 事務室 | N−40 | N−45 | N−50 |
| 学校 | 普通教室 | N−35 | N−40 | N−45 |
| 病院 | 病室(個室) | N−35 | N−40 | N−45 |
| ホール | コンサート | N−25 | N−30 | − |
| スタジオ | 録音 | N−20 | N−25 | − |
表3 適用等級の意味
| 適用等級 | 遮音性能の水準 | 性能水準の説明 |
| 1級 | 遮音性能上優れている | 日本建築学会が推奨する好ましい性能水準 |
| 2級 | 遮音性能上標準的である | 一般的な性能水準 |
| 3級 | 遮音性能上やや劣る | やむを得ない場合に許容される性能水準 |
表4 各種室に対するNCの推奨許容値
| 室の種類 | NC値 |
| 放送録音スタジオ | 15〜20 |
| 音楽堂 | 15〜20 |
| 劇場(500席、拡声装置なし) | 20〜25 |
| オペラ、バレエハウス | 20〜25 |
| 教室(拡声装置なし) | 25 |
| テレビスタジオ | 25 |
| アパート、ホテル | 25〜30 |
| 会議場(拡声装置付き) | 25〜30 |
| 家庭(寝室) | 25〜30 |
| 映画館 | 30 |
| 病院 | 30 |
| 教会 | 30 |
| 裁判所 | 30 |
| 図書館 | 30 |
| レストラン | 45 |
| 運動競技場(拡声装置付き) | 30 |
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