| 【帝釈峡】 3億年の昔,石灰質成分を持った生物が浅海性の暖かい海でサンゴ礁を造り,帝釈峡石灰岩(堆積岩)の基となりました。 この石灰岩を調べると古生代末の紡錘虫,サンゴ類,三葉虫などの化石が見つかっています。今からおよそ3億5000万年前から2億5000万年前ぐらいに形成されたと考えられています。やがて,暖かい海に堆積した石灰岩は吉備高原の隆起などにより地表に露出し,台地にはカルスト地形や石灰岩壁が,地下には鍾乳洞が形造られていきました。 新生代になると流水などの浸食によって約25kmにわたる渓谷に様々な奇岩・景勝が発達しました。この渓谷の遺跡からは,1万年前の縄文人の住んでいた跡やオオツノジカ,ゾウの化石などが見つかっています。 櫻橋付近の遊歩道沿いには,ウーライトと呼ばれる石灰岩が見られます。(浅い海底の砂粒等が波により動き,その周囲にカルシウム等が同心円状に沈着してできたもの) 神龍橋の近くになると,今から7千万年前頃の火山活動による流紋岩(火成岩・マグマが地表近くの浅いところで急に冷えて固まったり,地表に噴出したりした酸性岩類)等も岩脈として露出しています。 相渡断層の走る幕岩付近や雌橋では,安山岩(火成岩・中性岩),雌橋を過ぎると,石灰岩と石灰質泥岩(堆積岩)が接している場所があります。 素麺滝付近では,礫岩・泥岩・チャート(いずれも堆積岩)の不整合面が自然歩道沿いに見られます。 観音堂岩陰遺跡に行く自然歩道沿いには,石灰岩の他に,玄武岩質細粒凝灰岩(堆積岩・火砕岩)や泥岩(堆積岩)等も見ることができます。 |
