私はマンションにもよいものがあることをよく知っています。格調高く、きちんと周辺の環境に配慮されたマンションもあります。以下のエッセイというか「ひとりごと」は、そんなマンションをご検討されている予定の方に考えていただきたいことです。
なぜなら、今ここで行われている事業計画は、そうした格調高いマンションなどとはかけ離れたものに思えるからです。そんな本来の目的とは正反対になってしまう「負け組みマンション」について、つらつらと書いてみました。
そんな駄文ですので、あんまし、真剣に読まれても困りますよ(笑)。
・・・・・・そもそも、このデフレにあって、地価はまだ下がり続けています。
だから普通は、開発をするなら、工夫や配慮を凝らしてたプランを建て、建設から分譲までの時間を耐えられるだけの事業計画にしなければならないでしょう。
マンションは2ヶ月や3ヶ月では建ちませんから、その間も、「もし相場が下がったら」という事業リスクがあるからです。
さて、しかし、無責任な事業主だとこういう努力は行われません。 ビジネスとしてほとんど努力はされず、周辺地域との軋轢を残したまま完成が目指されることになります。
私は、ここのケースもそうはならないか心配しているのですが、例えば特に、設計者と事業者が別々な場合は注意が必要だと思っています。
・・・・・ ではどうして負け組みになってしまうのか。
特徴として、こういう物件はたいてい大掛かりで平板な設計になっているものです。大規模であり、立地環境を考えず、いっぱいいっぱいの構造と配置が計画されます。それだけ無理をしているので、お値段的にあまり値ごろ感はありません。
内部の仕様にしても、全体の構造にしても、ただ順送り的に「どこそこのデベロッパーがやっているから」、「これが定石だから」というだけの四角四面に区切ったキチキチの設計を漫然とやっちゃっただけです。検討が社内で十分されることはありませんし、独創的な提案というものはどこにもありません。形ばかりの「検討」がされたとしても「責任者」はいないも同然なのですから。
つまり、誰も決定ができないのです。従って、敷地に対していっぱいにとった総個数となり、単純な面割りになります。
図面があれば見てください。たいていの負け組みマンションは、でかい敷地のくせに「斜線制限」などの規制ラインぎりぎりに建てているものです。
それだけ総個数を最大限に取ると、計画ベースではみかけは「リスク」がないように見えるからなんです。
構造や面割りにしても、そもそも定石といわれているものに過ぎませんから、誰も責任も取りようがありません。
逆に言えば、たとえ販売でつまづいても社内での言い訳も立ちます。事業主はまさしく「売り捨て」なわけで、完売してしまえば後々のことは考えることもありません。
「設計・企画」という最初の段階で、工夫とか周辺への配慮はされないため、経済環境や周辺の雰囲気など、物件の条件が変わればすぐに評価が変わってしまいます。
つまり価値が剥げ落ちるのも早いということです。
「会社がどうなろうと自分だけがよければいい」というのがサラリーマンなら悲しすぎますが、まさしくデフレ的負け組みの発想でしかありませんね。
これが「負け組みマンション」が生まれるメカニズムです。
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