'96ロータリー・オイスカ植林フォーラム タイ国コース実施報告
 
1、概要
 A) 実施期日 1996年8月16日(金)〜24日(土)
 B) 実施場所 タイ王国チェンライ県、ランプーン県
 C) 参加者  日本側 62名(男46、女16人。70歳代4、60代6、50代7、40代7、30代6、20代18、10代14人)
 D) 日程
   8/16(金)夜、成田ホテル集合、結団式
    17(土)  成田発、バンコク経由チェンライ着
    18(日)  観光、(寺院遺跡、黄金の三角地帯、国境の町メエスワイ
    19(月)前 ホイ・ヒヤ小学校で開始式と植林、昼食
        後 パートン小学校の植林地見学、
          ノンロムホイソム小中学校で植林地見学、スポーツ交流と夕食交流会
    20(火)前 トゥン・プラーオ小学校(少数民族の学校)で開始式と植林と昼食
        後 カレン・ラフ族の村見学
    21(水)前 パートゥンガム小学校で開始式と植林、草刈りと昼食、
        後 ほうき工場見学、メースワイ中高等学校植林地見学、チェンマイへ移動
    22(木)前 自由行動
        後 オイスカセンター見学、男性寺院、女性センター宿泊
    23(金)前 センター見学、'93植林地見学、村民と昼食、
        夜 チェンマイ空港発、バンコク経由
    24(土)朝 成田着、解散
2、感想
 植林地は3カ所とも村民が主体となり、学校がサポートできる体制をとる「コミュニティフォーレスト」を目指したものとなった。植林後の管理作業が集中しない面積として今回は各場所3,000本の植林を行った。そして3カ年計画で増やしていく計画をたて実施した。
 準備段階で十数回村に足を運び村民の意識づくりをはかった。経済活動ではない大地をつくる作業、村民と子供が協力して行う事業の重要性等を説明、現金収入につならがないとして当初村民から疑問がなげかけられたが理解を得、苗木選びから整地、実施まで村民中心の、村を挙げての事業となった。
 初日と2日目は雨中の作業となり、また3日目は曇天ののち蒸し暑い条件の下、タイの人、日本の人が入り乱れての植林。各所で言葉通じなくても共同作業をする姿が見られる。汗が共通語ということを実感した。また、3カ所とも学校や村の人達の準備と歓迎は大変なもので日本人に未だ敬意を持っていてくれていたことに安堵感を覚える。植林事業の苦難な点や人心の統一の大切さ、積み重ねることの重要性等、多くのことを参加者が学ぶことが出来たといえる。
 また、日本をはじめとする先進国がタイ国農村部に与えている現状等も垣間見ることが出来た。3日目植林地の村民挙げて取り組んでいる「ほうき工場」を見学、村中の畑を転作しほうきづくりに励んでいる。その輸出先は日本だとダンボールに表示されているのを見て愕然とする。純粋な輝く瞳を持った子供たちの心を、大地と共に大切に育てる活動の重要性を再認識する。
 3年前に植林した土地を見に行った。他と比べ成長があまりよくなく感じられたが、村長宅で村人と共に食事をした時、奥さんたちの顔を見て今日までの苦労は並大抵でなかったことを知る。村民総出で幾度と無く火災をくい止めたり、草刈りをしたり..壁に飾られた写真が物語っていた。別れ際の村長夫人の涙が忘れられない。3年前にしたことは木も植えたが村民に気を植えたのだと気が付く。
 75歳から15歳まで、総勢62名の参加者が一丸となり、初めて出会った者同士が帰国するときは皆心一つになる「ドラマ」が繰り広げられた。途中バスのアクシデントとして、植林1日目はダンプがぬかるみにはまり通れなかったり、2日目は途中皆がバスを降り2km程歩いたり、泥濘にはまったトラックを押したりしたこと。3日目は1台が道を間違え1時間のロスをする等、色々な事件も「ドラマ」の一部であった。フォーラムで知り合った仲間たちは一週間の出会いだけでない、同じ志を持った人の出会いの場をこの機に得たといえる。