地球環境再生フォーラム'97 フィリピン・ネグロス島 体験感想文(抜粋)
97年8月18日〜22日まで表記フォーラムを54名の参加をえて実施しました。その参加者から届いた感想文の一部です。皆、帰りの飛行機の中や、帰国直後の慌ただしい中で書いたものですので、言い尽くせないとの参加者の気持ちでしょうが、それだけに感慨が込められていると思います。それぞれの気持ちをお汲み取りいただきながらお読み願います。
| 静岡農業高校2年 男性、静岡市 |
| 会社員 女性、22歳、東京都 |
| 会社員 女性、23歳、名古屋市 |
| 会社員 女性、23歳、名古屋市 |
| 天竜林業高校2年 男性、天竜市 |
| 三ヶ日高校3年 男性、三ヶ日町 |
| 静岡農業高校2年 男性、静岡市 |
| 高校教員 男性、25歳、浜松市 |
僕は今、高校2年生ですが、今年に入り、つい最近までオイスカを知りませんでした。新聞の募集の知らせを見て友達と参加してみることにしました。海外へ行くのは生まれて初めてのことで飛行機に乗るのも初めてで不安だらけの出発でした。空港での荷物検査では捕まるし、マニラに着いたら大雨で何時間も飛行機が出なく待たされるし、初日からハプニングだった。しかし、2日目に入り、不安な気持ちは消えていった。このフォーラムに参加して本当に多くのことを学ぶことができました。大自然のすばらしさ。自然に囲まれ生活していると嫌なことがわいてこない。さわやかな気持ちになれ素直な気持ちになれる。生きていることのすばらしさを肌で感じられる。
3日目のモロカボック島はもう最高でした。その島で子供達といっしょにマングローブの植林を行った。島の人達は皆本当にいい顔をしていた。僕たちに本当に親切で何よりも優しかった。僕のマングローブがなくなると自分の持っている分を僕にくれ、自分たちはマングローブを走って取りに行く姿を見て涙があふれそうになった。「ヨコイ」「ヨコイ」と呼んでくれて、いろいろ話しかけてきてくれた。僕は高校へ行き勉強しているにもかかわらず、子供達に話しかけたり、答えたりすることがあまり出来ない自分が恥ずかしくなさけなく思えた。この島のこと、子供達の笑顔は絶対に忘れない。この島にまたいつか絶対に来たい。
日本は東南アジアの木材の半分以上を消費している。しかし広大な熱帯雨林が毎年消え続けていることを認識する人は少ない。森林がなくなるということはそこに住む動物達もいなくなっているということだ。動物が幸せに暮らせる環境は人間にとっても幸せなものである。私たちも自然があるからこそ今、ここにいられるのだ。地球、私たち人類が地球と共に生きていくためには、この環境を守りぬかなくてはならない。自然を傷つけることはたやすいことだが、それを取り戻すには気の遠くなるような労力と時間が必要なのだ。緑、水、自然はあるのがあたりまえだという感覚をなくし、多くの人が今地球に何が起こっているのか考えることが大切。破壊が進んでいる地球、人の手で、知恵で、何とかなるはずです。地球をよりよくするために立ち上がり活躍、活動している人達もたくさんいる。ただ「やろう」としないから出来ないだけでやれば必ず出来ることだと思う。人はこの地球上で唯一環境を変えられる生物です。青い星地球、その行方を決めるのは他ならぬ私たち人類なのだ。
8月18日から22日までフィリピンのネグロス島というところで、オイスカの人達と共に植林ボランティアに参加しました。このフォーラムに参加しようと決めたのは、締切日まであと僅かという日でした。それは、家が名古屋空港まで遠いという事と、仕事が休めるだろうかという理由がありました。でもそれ以上に、植林をしたいという気持ちが強かったので、行くことに決めました。
大学で4年間環境問題について勉強してきました。環境問題といってもひろく、大気汚染、水質汚濁、森林伐採、酸性雨、地球の温暖化などいろいろあります。その中でも私は、森林伐採に着目し、もっともっと勉強したいと思いました。森林は私たちの生活にとってとても重要な役割を果たしています。水涵養としての働き、酸素を生み出す働き、またレクリエーションとして人間の憩いの場となります。このように、人間と自然は共生しあって生きているのです。しかし、人間の手によって自然破壊が進み、世界中から森林が減少しているのです。きっとこのフォーラムに参加した人達もこの地球を美しい地球にしたいという願いや、国際交流を通じ、人々の役に立ちたいという思いがあって参加したと思います。そういう人達といっぱい話しをし、お互い刺激しあって、環境問題について考えたいと思いました。−−−中略−−−
フィリピンでは、おもにマングローブ植林をおこないました。私はたくさん植林をするサガイの方へ行くことにしました。考えていた以上に、マングローブ植林は海の満ち引きに左右され足下は歩きづらく大変でした。そんな中でも子供達はスカートを濡らし、ズボンを汚しながら、言葉は通じないけれど、素敵な笑顔で一生に植林をしてくれました。きっと日本の子供達ならこんな笑顔をしてくれないだろうと思いました。この島の子供達の家の横を通ってびっくりしました。洗濯物のTシャツが干してあって、それがどれも穴があいていたり、袖が破れていたり、汚れていたりしていました。日本でなら間違いなく捨てられるはずのTシャツが干してあったのです。日本との豊かさとの違いを考えると、途轍もない差を感じました。日本は贅沢すぎるのだろうか、それともこの国が貧しすぎるのだろうか....きっとどちらもYESだと思いました。今回の旅は、学ぶことがとても多く、考えさせられる点が環境問題に限らずたくさんありました。植林以外にこの国に眠る日本人戦没者、ともに戦った勇士の慰霊碑や村のために貢献した人のお墓に行ったりしました。
全体を通して、大変サバイバルな旅行になりましたが、それだけ多くの思い出と、得たものが大きいと思っています。そして今後も環境問題を考え、一人でも多くの人に協力してもらえるよう伝えると共に、私たちの子孫のためにすばらしく美しい地球を残せるように勉強したいと思います。このフォーラムをするにあたって、オイスカの皆様、ロータリーの皆様、現地スタッフ、旅行会社の方、そして暖かく迎えて下さった方々に深く感謝しています。また、一緒に参加してくださった方々には大変お世話になりました。とても勉強になるお話を聞かせていただき厚く御礼申し上げます。
私は、今回の地球環境再生フォーラムの参加を、ぎりぎりまで迷いました。それは、海外での植林活動に対する不安や、仕事上の都合もあったからです。締切り間近で、ほとんどあきらめかけていた時、電話をいただき、話を伺ううちに、フィリピンに行ってみたくなり、思い切って参加しました。今、振り返ってみると、参加できてとても良かったと思います。
初日、マニラに到着したものの、豪雨のため長時間空港で待機しているときは、正直なところ早く日本に帰りたいと思いました。しかし、2日目に訪問した小学校では、大勢の子供たちの歓迎を受け、前日の出来事を忘れてしまうくらい、あっという間に楽しい時間が過ぎていきました。3日目に訪れたサガイでは、干潮のため海の中を歩き、船まで行くという思わぬハプニングもありましたが、一生の貴重な思い出になりました。
このフォーラムは私にとって、すがすがしい疲労感と充実感を与えてくれましたが、学ぶことも沢山ありました。以前は、環境問題を身近に感じることができず、どう取り組んでいけばいいのかわかりませんでした。しかし、日常生活の中でのちょっとした工夫次第で、簡単にゴミを減らしたり、水の節約などができるのだと気付きました。また植林することがすぐに環境再生につながるのではなく、木々が生長するまでには、長い時間と手間がかかることも分かりました。そして、それらの成長を見守っていく責任もあると感じました。いつか私も今回植林したマングローブと、子供たちの成長を確かめるために、またフィリピンに行きたいです。
最後に、このフォーラムが途中、天候の悪影響を受けながらも、すべての日程を終えることができたのは、スタッフの方々や訪れる先々で手厚い歓迎をして下さった現地の人々のお陰だと感謝しています。今回の体験を機会に、まずは自分の周りから環境問題に取り組んでみようと思います。
フォーラムを知ったのは、高校2年生になってからでした。
育林の先生が授業で、昨年のフォーラムのスライドを見せてくれ、自分も体験できたらと思い、また、環境問題の勉強もしたことがあったので、今回初めて参加させてもらいました。僕にとって飛行機に乗ることや海外に行くことも初めてだったので不安もありました。しかしマングローブという木を植林することを一番の楽しみにしていました。
フィリピンマニラ空港に着いてから、大雨が降り雷が鳴り最悪な天候でネグロス島まで行けるのかと不安に感じながら5時間、飛行機が飛んだときにはほっとしました。
2日目、3日目とネグロス島で植林をしました。マングローブを植えるのは初めてだったのでいい記念にもなりました。ネグロス島の人は、純粋で人なつっこいのが印象に残っています。僕と一緒にまわってくれたおじさんとも仲良くなりました。英語だったので意味が分からない単語があったけど、自分なりに訳しながらおじさんと話をしました。
このフォーラムを通して環境問題に今まで以上に関心を持ちました。マングローブを植えるのは、水の中に入ってやったので大変でした。でも今までにやったことのないことだったのでいい経験になりましたし、いい思い出にもなりました。それにネグロス島での小学校訪問で歓迎されたり、一緒に植林をしたりと色々なことがありました。いっしょに行動したB7班の人達とも仲良くなれました。他にも色々な人とお話ができたりと思い出もたくさんできました。このフォーラムでフィリピンに行っていい経験ができたのでこれを生活で生かしていきたいです。できたらまた参加してみたいです。フィリピンネグロス島へ行ってみたいです。4泊5日という期間でしたが本当にいい経験ができ思い出もでき、参加者とも出逢えたので本当によかったです。またどこかでお会いできたらと思っています。
今回の参加で2回目となる植林フォーラムですが、2回目ということでたいへん楽しめた旅であったと思います。
まず、多くの人々と手をとり話ができたことが私にとって、とても良かったのではないかと思います。マングローブの植林時にも声をかけてくれる人々....なんともいいようのない人の温かさを感じることができました。マングローブの植林という緑化作戦の中でこのうような人々とのふれあいのある植林フォーラムに参加させていただいてたいへんありがたいと思っています。
モロカボック島での思い出は一生忘れられないものになったように思います。下手な英語をなんとなく理解してくれたであろう高校教師のRogerやその生徒達....とても意味のある楽しい一時を過ごせたのではないかと思います。あのモロカボック島には何年か後に行って私の植えたマングローブを見てみたいです。海を歩いたり、舟に乗ったりとたいへんではありましたが、それも楽しい思い出であり、人間のわがままでは生活できない、そのすばらしい自然というものを実感させられる旅でもありました。本当にすばらしい旅であったと思います。
「人間」「自然」とてもすばらしい、とても言葉にならないことが多すぎる旅であり意味のある旅でありました。ぜひまた参加させていただきたいと思います。
ネグロス島での植林活動を通して私は大変貴重な経験をえることができました。
−−−中略−−−19日に訪問した小学校では建物に驚きましたがそれ以上に熱心に木を植える子供たちの目が印象に残りました。コンクリートに囲まれた学校で中学校試験のためにせっせと勉強している日本の小学生とは違う何かを現地の子供たちの目に感じました。マングローブを植えた浜辺に行った時も地元の子供たちが意欲的に植えていました。そして8年前に植えたマングローブを見に行ったら、そこは鬱蒼と生い茂るマングローブの森がありました。私たちが植えたマングローブの苗もいつの日かあのマングローブの森のように大きくそして周りの魚介類の恵みの森に育ってくれたらと思いました。夕食を食べたバコロードの研修センターは、農村振興モデルセンターとして養豚や米、養蚕など多岐にわたって活動している所でした。
−−−中略−−−
カンラオンの研修センターについてから驚いたのは研修生が「敬礼」をして出迎えてくれました。そして、見渡すかぎりの田んぼを見たときは驚きました。古川さん親子が戦後初めてこの地に来て、一労働者から少しずつ広げて、このような大農園にするまでの苦労は想像を絶するものだったと思う。次の日の朝、トラックに乗って樹齢400年の木を見たがその大きさには驚き、そして私の植えた木もいつの日かそのようになってくれたらと願いました。この4泊5日の間に日本では体験できない数多くの経験を、これからも大切にしていきたいと思います。
今回初めて「地球環境再生フォーラム」に参加させてもらいました。−−−中略−−−
フィリピンは太平洋戦争の戦場になり、多くの日本人が上陸し、そこで亡くなりました。彼らを弔う慰霊碑を参拝したとき、平和への努力の大切さを考えさせられました。日本を離れ、二度と日本の地を踏めなかった人達、どんな思いで彼らはこの地で亡くなっていったのだろうか。もし私がフィリピンに来なかったら、ここで亡くなった人達のことを知る機会は一生なかったかもしれない。そう考えるとこの人達の命の重さを感じずにいられません。歴史は常に新しいことばかりではなく、暗くて重い、悲惨なことも多く存在していて、それらを無視しては前には進めないのだと、慰霊碑を参拝して感じました。
このフォーラムを通して、さまざまな事を体験しました。フィリピンのすべてを見たわけではありませんが、行く前にもっていた偏見を少しでも無くせたのではないかと思っています。私が見てきたありのままのフィリピンを生徒に伝えたいと思います。